先週、木曜と金曜のレッスン覚書です。

「レッスンをボイスレコーダーに録音していいですか?」という生徒さんがいました。非常によいアイデアです。実際私も修行中レッスンを録音していた時期もありました。

音楽教室などによっては生徒さんのレッスンを録音または録画してくれるところもあるくらいです。忘却曲線に負けないように、録音することはとてもいいことです。レッスン中簡単にメモをとることもとてもよいことです。

ヨーク「サンバースト」・・・もういい加減分かって欲しいのだが、この曲の魅力はなにか?・・・弾く人は絶対に考えること!

和音の響き(だからオープンチューニング)、ダイナミクス、アーティキュレーション・・・以上3点、最低限チェックしておいてください。“全て”楽譜に書いてあります。細かい“点”(スタッカート)やテヌート、スラー、アクセントなどの指示を見過ごさないように!

タッチの基本と応用をしっかりと分けて考えましょう。標準フォームはできるだけ“安定した”右手を重視。アポヤンドもアルアイレも同じフォームで弾けるようにまずは設定しましょう。その後はアポヤンドを腕全体でかける(セゴビア風?)のを研究したり、様々なアングルや腕の動きなどを研究するのが良いと思います。

初見の練習。生徒によっては必ずやらせている。初見の練習って、なぜか“自分ひとり”でやれる人って少ないですよね。だから、やらせる。

私が主に使用しているのは、ロバート・ベネディクトという人がまとめた本。レベル別になっていて、漸進的に構成されている。初期の段階から、ダイナミクス、フレーズなどを意識させるつくりになっているのもとてもよい。

これは、レッスン時間内のみにやらせる。家で練習してきてしまうと元も子もないから。毎回レッスン時に10分弱やらせるだけでだいぶ効果的。

タッチということを考える時に、いつ音が出るか?を考えること・・・とても重要。アタックのタイミングを常に考える(聴く)。そのタイミングが、自分の頭の中の音楽のイメージと完全に一致することが、とても大事です。

この理屈は頭で分かっていても、体がしっかりとしたリアクションをしてくれるまで時間がかかる。

左手スラーの時に、左手全体の連動もしっかりと意識しましょう。スラーは指だけの運動では、楽にできません。だからといって、指の独立練習を怠ってもいけないのだけど。このバランスが難しい。

カルカッシ25番。和音の移行をよく感じること。とかくテクニカルな面ばかりに目がいってしまうが、響きを感じながら弾かないといけません。カルカッシ2番は左手サイドから見直し。左手親指をどこに位置させるか?実質的なポジション移動を極力少なくするという点から再チェック。

ソル20の1番。“音を残す”ということを研究するのにとてもよいエチュード。ついでに個人的には、この曲のセゴビア運指・・・とても好き。曲も美しい。このエチュードを美しく弾ける人をとても尊敬します。

ソル20より7番。3度の移動を滑らかにすることだけをターゲットに指導。パキパキと移動させないことがレガートに弾くコツ。たまたまそこにフレットがあったという感じで、グリッサンド“的”に練習をすると、何故か滑らかに聴こえる。

ブエノスアイレスの冬(アサド編)。一番最初の低音・・・何故か“聴いていない”生徒が多い。低音だけ弾かせて見ると、「あれ?こんな音が鳴っていたの?」というふうに思うらしい。最初の方のベースラインがとても素敵な曲であり、ここに“ドラマティコ”が潜在しているので、ここを見逃すのもったいないです。

「英雄ソナタ」ジュリアーニ。オーケストラを意識して演奏しましょう。古典ソナタは、そうしないとスケール感と色彩感が乏しくなってしまいます。あと、できるだけ“歌”の良い演奏を聴いて、フレージングの仕方を研究。これは、どのスタイルにも良い効果を与えます。