毎度恒例レッスン覚書です。
合わせ物には、それなりのコツがいくつかあります。どうやって曲をスタートするか?ということには「呼吸を合わせる」ということが重要です。
そのほか、譜面台の高さとか、終わり方とか、ステージパフォーマンスの面でもちょっとしたコツがあるものです。
プランティング練習。弦上に指を置いておく=弦の感触をキープしておく・・・これがなかなか難しかったりします。
ヴィラ=ロボス、練習曲1番。これも右手のセッティングを意識すると様々な点をチェックできる。1弦上にA指を置いたままで練習してみるのも、お勧め。
ソル25のエチュード3番。伴奏部分をシンコペートしていくように練習すると、「とても難しい!」。けれど得るものは大きい。音楽的に。
アランブラ宮殿の思い出。トレモロのスタッカート練習。誰が言っていたか忘れたが、トレモロの練習は「絶対に1弦から始めてはいけない!」という。
確かにこれは真理。つまり、フェステ・ラリアーネで、トレモロを練習するよりも、長い目で見ると、アランブラから練習をスタートするほうが「本当のトレモロ」を体感するのに良いということである。
メトロノームを「平均脈拍」と考えて練習すると、曲の最後の仕上げに有効。この部分で、メトロノームと合う・・・ここは時間を稼ぐ部分だな・・・そしてリタルダンドで、次の小節の頭でメトロノームのクリックと合う・・・という風に練習すると有効。
この段階でもメトロノーム使用は、俗に言う「メトロノームのような機械的な演奏」とはまったく違う意味での練習である。
パルスとしっかりと感じる練習。焦っているときは脈拍があがるが、くつろいでいるときは脈拍が遅くなる。だが、平均脈拍数は、各個人一定しているものである。(もちろん年齢とか、血圧にもよるが・・・)
そういう意味では、この場合のメトロノーム使用は、音楽的な利用法である。