定番エチュードですが、各曲非常に魅力的な作品ばかりです。
おそらく、8番くらいまでは「つまんね〜」と思うかもしれませんが、ぐっと我慢で、9番くらいまでくると、「意外に楽しいかも・・・」と思い始め、17番あたりでノックアウト!
・・・という風に思ってくれると、教える側としては嬉しいのですが。
さて、この45のエチュードから曲をピックアップして紹介しましょう。
私の個人的なフェイバリットは、9番です。実は私が初めて発表会で弾いた曲です。まあ、思い出の曲、なのですね。
7番も右手のフォームチェックにとても良い。
13番、おそらくどのギター教本にも載っている超有名アルペジオ練習曲。右手のパターンを考えれば、5年間は楽しめます。
一般に有名なのが15番でしょうね。“消音の練習”として有名。
18番も右手の練習に最適。シンコペートする旋律にもクラクラきます。
22番、第2変奏は右手のタッチ練習に効果絶大。
28番、このリズムを体感しておくことで、(その後)古典が楽に感じられるはずです。
39番、カルリも捨てたものじゃないな!と思わせてくれる名曲。このあたりで、なんとなく「カルリ・ファン」になる人も多い(?)。
45番、クラシックギターの常套句満載!これをやっておくと、将来ヴィラ=ロボスのエチュード2番の冒頭でビビる必要がありません。
・・・とまあ、概略。というか、個人的感想。
教える側としては、生徒によっていろいろな扱いができるので、とても便利なエチュードです。
音楽的にも(実は)非常に水準が高いものであると思います。