先日1月5日に行われたギター連盟主催のギターコンペティションのことについて書きます。

審査員として、全部門通して聴きましたが、まずは「年末、正月と頑張ったんだろうなあ・・・」というのが全体の感想。いやあ、まじめです。日本のアマチュアのレベルは凄いなあと思いました。

では、審査表に残されたメモを頼りに、あれこれ思い出しながら、おおまかに各部門の個人的な感想を書いていきたいと思います。

A部門(11才以下)

いずれも才能溢れる少年、少女ばかり!・・・学生ギターコンクールなどを見ても、最近のこの年代は大人と遜色のない演奏をする人も多いのです。体格とギターの大きさとの兼ね合いが難しい年頃であるので、まだ右手と左手、体全体のバランスがとれていないことも多いのですが、それは今後の課題でしょうか?。しかし、彼らの成長過程において、良い先生についていけば問題ないでしょう。

B部門(12才〜15才)

各自、それぞれしっかりとした「音楽」を聞かせてくれて嬉しかったです。テクニック的にも完成の域に近づいている人も多かったですね。リズム面やフレージングなども素晴らしい表現力を見せてくれる人が多かったので、逆にいうと、「棒弾き」だと不利だったかもしれません。技術面においては、全体的にp(右手親指)のタッチが安定していない人が多かったようにも思えます。pのコントロールが安定すると、さらに表現力がアップするのですが・・・。ちょこっとだけ残念でした。

C部門(36才〜50才)

弾けている人と弾けていない人の差が大きい部門ではありました。年代的に社会的にもプライベートにおいても一番忙しい世代なのかもしれません。ギターに対する意欲と実際の演奏の完成度の差が大きかったです。全体として、もっと「手堅い」曲を丁寧にしっかりと表現したものを弾けばいいのになあ、と思いました。弾きたい曲を弾く・・・というのは確かにいいのですが、このくらいの年代のときに、逆に基礎的な音楽表現法とかテクニック面の安定を目指したほうがいいのではないか?・・・と個人的には思いました。しかし、前述したとおり、ギターへの情熱や表現意欲は全員に充分感じ取ることができました。それを技術を通して正しい形へ整えていく努力&時間が足りないのかなあ、と感じたわけです。また、教える立場からすると、今後30代〜40代の「働き盛り」の年代の生徒をいかに50代〜60代までギターライフを継続させるか?・・・という点においてもいろいろと考えてしまいました。

D部門(51才〜65才)

素晴らしい名演の数々!・・・でした。30代、40代と培ったものがこの世代になると花開くのでしょうか?。聴き応えのある部門でした。気になったのはアポヤンドとアルアイレの使い分けがスムーズにいかない人が多かったことです。また、アポヤンドとアルアイレでの音色の変化がそれほどない人も多くいました。これが原因となって、「もう一息!」という感が否めない演奏となってしまった人がいました。もうすこし冷静になって、自分のイメージする音と楽器の音色のバリエーションを増やすことができれば、より良い演奏になったのになあというのが個人的な感想。それにしても、表現意欲に関しては、みなダイレクトに伝わってくるものがありました。それが行き過ぎてる場合も散見したしたが、個人的に嫌いな演奏ではありません。このあたりはアマチュアの特権でもありますので、とことん突き詰めていってほしいとは思います。そして、たまに冷静になって、「楽譜にたちかえる」という作業をしていけば、よりよい演奏となるでしょう。どちらにしても、実に楽しめた部門ではありました。

 

全体としては、日本のアマチュアのレベルの高さ&層の厚さを実感できるよいコンクールだったと思います。みな、それぞれに「ギターが好き!」という情熱が感じられました。

さて、こうなると3月の全国大会も楽しみになってきました。みなさん、がんばってください!!

 

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