2月27日(金)は押上にある天真庵でのライブでした。
19世紀ギターオリジナル「コゲット」を用いてのライブです。食事付です(とってもナチュラル&美味しい!!!)。
会場へ向かう途中、ああコーヒーを焙煎するいい匂いがするなあ…と思っていたら、天真庵でした。
あいにく雨の日でしたが、こういう日に街中に香るコーヒー豆の匂い…いいですね。さっそくリハーサル中にそのコーヒーとパンをいただきました。はあ、美味しいです。普通ですが、美味しいです。
築60年の長屋を改装したという店内。情緒あります。
立奏です。なんだかんだいって、立奏は楽です。呼吸が。足も自由に使えますし、音楽の流れを体全体で感じることができます。
お客さんとの距離は近いです。ご来場いただいた方は、ちょっと料理をつまみながら…お酒を飲みながら演奏を聴くことができます。こういう雰囲気で19世紀ギター…いいでしょう?
レパートリーは、ド・カル、ディアベリ、ソル、コスト、ボッシュ、フェレール…という感じ。おそらく19世紀ギターにはあまり縁のない方が多いでしょうから、簡単にクラシックギター史を説明しながら、演奏を進めました。
聴いている方は、大まかなスタイルの変化、作曲家毎の個性の違いが感じられたのではないでしょうか?
店の奥のほうにカウンター席が10席弱。厨房の中で腕組んで聴いているのが、天真庵庵主の野村さん。しっかりと人間そのものを愛してくれる…そんなナチュラルさを感じさせる方です。この「普通さ」がこの店を居心地のよいものにしているのでしょう。
終演後ですが、店の一番奥のほうにいたお客さんのために、ちょこっと簡単な曲を弾いています。距離がある場合と近距離の場合…音色の違いを聴いていただきました。サービスです。
予約満席…ということでしたが、当日はあいにくの雨。しかも寒い。
ちゃんとお客さん、来てくれるかなあ…と心配でしたが、きちんと全員そろいました。嬉しかったです。
今回、予約満席後も多くの問い合わせを頂いたようです。なので、また同じ場所で、また違った趣向でやってみたいと思います。とにかく、このお店は雰囲気が好きです。それでここでやるなら、19世紀ギターでやってみたいと思ったのです。
で、ずばり「はまりました」。
演奏している側としても、とても素敵な時間を頂けました。
普段はカフェとしても営業しています。お近くの方は(近くじゃなくても)行ってみる価値がある場所です。みなさん、是非行ってみてくださいね!
長屋茶房 天真庵 (てんしんあん)
東京都墨田区文花1-6-5
営団地下鉄半蔵門線 都営地下鉄浅草線 押上駅 徒歩10分
03-3611-1821
http://www.tenshinan.jp/cafe/