あまりまとまっていませんが、レッスンのときに考えたことをメモしておきます。

ヴィブラートは何のためにかけるのでしょうか?・・・そのことを生徒によく質問します。

私もよく自問します。

  1. 音を伸ばすため
  2. ギターっぽいから
  3. 音の高さの微調整のため
  4. 音色のため
  5. 音価を意識するため
今思うつくだけで、上記4点。実は研究中の要素がもうちょっとあるのですが、それはいずれ追記しますね。

さて、1について。ヴィブラートをかけたほうが、かけないよりも音をしっかりと伸ばすことができます(実際には音が伸びて聞こえるだけなのですが・・・ただし意識としては「音が伸びる!」と思って練習したほうがいいでしょう。減衰楽器なので、発音の瞬間のみを意識してしまいますからね)。

2について。ヴィブラートをかけない音よりも、ヴィブラートをかけた音のほうがギターっぽい気がしますね。このあたりは経験とか感覚的なものが原因なのかなあ、とも思います。でも、もしかしたら、上記1から5の(2以外のものね)ができている=ギター的なものを感じる要素なのかなあとも思います。

3について。これはギタリストが忘れがちな部分です。難しい話は除外しますが、フレットをただ押さえただけでは「きれいな音程」にならないのがギターの宿命です。純正律やピタゴラス音階といった話になってしまいます。簡単にいってしまうと、和音を綺麗に響かせるため、そしてメロディーを綺麗に歌わせるためには、音程をちょっと高めにしたり低めにしたりしなくてはいけない!ということです。ギタリストではおそらくデヴィッド・ラッセルが意識的にこの考え方を使っています。実際、私がスペインでレッスンをうけたとき、左手の運指に工夫することによって、ある音の高低を変化させる方法を習いました。そのほか、多くの名ギタリストという人たちが微妙に音の高低を調整していることは「耳のいい人」にははっきりと分かると思います。私は上記のことを「ピッチコントロール」という言葉を使って生徒に説明しています。イントネーションという言葉を使う人もいます。

このピッチのことをはっきりと理解するためには、音律についての知識がなくてはいけません。(私もまだ勉強中です)

4について。上記とも関連があります。ピッチがあがりぎみであれば、ある意味きらびやかな音色に聞こえます。ピッチが下がり気味であれば、うちにこもるような閉じられた音色に聞こえます。最近、思うことが、「音のちょっとした高低が音色の重要な要素である」ということです。

5について。左手の押さえですが、ヴィブラートをかけつづけることで、音価をしっかりと意識することができます。この場合、特に音がぶるぶる震えていなくても(?)よいのです。テヌートなどのときに、効果絶大です。


・・・以上大雑把ではありますが、まとめておきました。


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