さて、昨日は午後からマリア・エステル・グスマンのマスタークラスを開講しました。
私はその通訳で。

受講生は5名。各40分ずつのレッスンでした。
いつもながら、その指摘の明確さは舌をまきます。ひとことで言えば「耳がよい」のです。先入観にとらわれず、その生徒さんの弱点を見抜きます。

なんとなく弾けているように思えるところでも、右手と左手のコンビネーションなどができていないと「見抜かれます」。ちょっとしたノイズでもあるものなら、ずばりと指摘されます。




受講生はプロ志望からアマチュアの方、そして、中学生まで。幅広くいます。

でも、どの場合も一緒ですね。「基本に忠実」です。テクニック面から音楽表現にいたるまで、基本に忠実です。それは、ほんとうに徹底的。

そのボキャブラリーもとても「明確にして適切なもの」です。実際はスペイン語ですので、そのニュアンスは原語に含まれています。なので、とっても訳しにくい(苦笑)。

その場その場で適訳を探しながら、時には補足して通訳を行います。それはもちろんマリア・エステルだけの問題ではありません。いままでレッスン通訳をたくさんしてきましたが、どの人の場合もやはり「言葉癖」があります。そしてもちろん各自の定義があるのでしょう。

それはある程度の長い付き合いがないと理解しずらいものですし、もちろん一般的なスペイン語などにおける「語義」のニュアンスをつかんでいなくてはいけません。



ほとんど私の生徒さんでしたので、ときにはマリア・エステル自身から「これは教えていい?」という具合に訊かれることがあります。そんな感じで私も返答しながらのレッスンでした。

聴講の方にも参考になる部分は多かったと思います。



このマスタークラスは2回おこないます。同じ受講生が「一週間分の課題をどうクリアーするか」というのも面白いところ。

次回は来週27日、渋谷リフレッシュ氷川にて行います。聴講生募集しています。当日会場にて聴講料お支払いください。

5月27日(金)渋谷リフレッシュ氷川 多目的室C
14:00 石田
14:40 林
15:20 藤元
16:00 尾野
16:40−17:30 軽食休憩→渋谷富川ギター教室へ移動
18:00 鈴木

受講曲一覧(※候補曲です。講師と受講生の判断で当日セレクトされます)

林祥太郎
フリアン・アルカス:"ハバナのプント"による幻想曲(J.アルカス)
バッハ:無伴奏バイオリンパルティータ第1番BWV1002よりブーレ、ドゥーブル

尾野桂子
プジョール:3つのスペイン風小品

石田智美
カルカッシ:25のエチュードより

藤元高輝
レゴンディ:序奏とカプリス
アグアド:序奏とロンド

鈴木文乃
タレガ:アラビア風奇想曲

 

富川勝智

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