3月も終盤です。桜も咲いてきました。今週末には花見もピークかなあ?…という時期ですね。
この時期は学生さんが進級したり、卒業したり。お務めの方は転勤や転居などもあり、レッスンをやむなく辞めざるを得ないという「別れの時期」でもあります。
同時に新生活をスタートする人も多いので、当教室へのレッスン問い合わせも増えてきました。
ここ十年ほどずっと50名程度の生徒さんをレギュラーでレッスンしています。世代的に多いのは30代〜40代でしょうか。いずれにしても仕事もプライベートも忙しい年齢層の方が多いですね。その世代の方が「レッスンを継続できるように」教授方針をたててきたような気がします。
もちろん、小学生〜高校生の学生さんたちも多忙です。塾や他の習い事…最近の子は忙しいですからね。その子達にも同様に方針をたててレッスンしています。
とはいっても、「何を教えるか」という点ではどの生徒さんたちにも同じ態度をとっています。それは「音楽の素晴らしさ(エネルギー)」を伝えるということです。
私自身、若い頃から音楽からエネルギーをたくさん貰ってきました。よい録音や生の演奏を聴いた時、心から感動します。日常生活の些末な悩みなんてどこへやら…そういう人生を送ってきてしまいました。
音楽を真剣に勉強しようと思った時にまっさきに思ったのは、その感動させるエネルギーの正体が明らかにすることでした。だから、若い頃、自分が「人生に一番感動したクラシックギターの音」を出していたホセ・ルイス・ゴンサレス先生のもとへ習いに行きました。抽象的であった「感動」の正体がちょっと具体的になりました(もちろん、その正体を今でも探求中ですが)。
その他、自分が「いいなあ!」と思う音や音楽について分析し続けています。そして、現在生徒さんを教えるときに、この分析したものを「普遍的な言葉で伝える」ということを常に心がけています。
もちろん「伝える」だけでなく、その生徒さんに「理解してもらう」&「自分でもその感動を表現してもらう」ということも大切です。なので、どのように教えるか?…という点についても10年以上研究しつづけていました。
感動というのは抽象的です。その抽象的なものを言葉で説明すること、そして生徒さんに「わかってもらうこと」はとても難しいのです。あれこれ工夫して導いて行くしかありません。教え導くテクニックもたくさん使います(この技術はここ5年で格段に進歩したかも!)。
たまに生徒さんが僕の感動のポイントを分かってくれて、「先生だったら、こういうふうに弾くんでしょ?…僕もこんなふうにこのフレーズを表現したいんですよね!」と言ってくれる時があります。いわば、感動の共有ですね。こういうレッスンができると、音楽って本当にコミュニケーションなんだな、と思います。
そういう意味で一回一回のレッスンについて毎回真剣にとりくんでいます(当たり前のことですが)。生徒さんひとりひとりの設計図をきちんと建てるようにして、そこから毎回何を学んでもらうかを(こっそりと)計画してレッスンをしていっています。何故、こっそりか?…それはこのブログ記事あたりを読んでください。ここが教師の腕の見せ所なのです!
ということで、3月は別れの季節ではありますが、また新しい生徒さんと出会えるのを楽しみにしています。
体験レッスンはお気軽にお申し込みください。ここのフォームに書いてあることは営業トークではありません。ほんとに「クラシックギターを本気で学びたい人にはその真髄を分かってもらいたい!」と常に思いながらレッスンしています。
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