再び“エウレカ”について書きます。

全てを教えてしまったら、学ぶ側の発見していく喜びを奪います。なので、生徒さんに学んでもらいたい知識な内容を導いて行くようにする。最初から「答え」は言わないで、自分自身で考えて答えを探して行ってもらう…そういう指導方針をとってきました。

もちろん、この方法を実践するには、教える側の徹底的な準備と計画が大切です。むやみやたらに「答えを言わない」というのではありません。学んでいる方の知識の量や経験の段階を把握し、適切なヒントと教材を与えて、思考へと導いて行くのように注意しています。

なぜならば、生徒さん本人で答えを発見してもらって「ついにやった!(エウレカ!)」という気持ちになってほしいからです。とにかく生徒さん本人にできるだけ自分で「発見」してほしいのです。

かなり、高度な教授方法なのですが、名教師と呼ばれる人は常にその方法をとっているような気がします。私自身は教えて行く経験を通じて、この方針を発見しました。

「エウレカ!」についてのアイデアはこの本から得ました。

アイデアのつくり方
アイデアのつくり方 [単行本]


そして、私の教授方針について以下の記事を書きました。
エウレカ!…千本ノックの意味

…もちろん、「千本ノック」肯定の体育会系文章ではありませんよ。しっかりと最後まで読んでいただければと思います。

さて、最近出会った本で、有田和正さんが書いた本「教え上手」という本があります。

教え上手
教え上手 [単行本]

教育界のカリスマと言われるほど有名な先生のようです。そこに「教え惜しみ」という技術が出てきます。

すぐに答えを教えずに生徒たちに考えさせる…という技術です。 まさに私の「エウレカ理論(?)」と一緒なのです!(←“エウレカ!”)。

最近、立て続けに3名くらいの生徒さんから(地方の講習会で教えた生徒さんもいます)、『先生、エウレカありましたー!』みたいなメールを頂きました。表現や技術などに関して、私が教えた知識やヒントをきっかけにして「自分自身の力で何かを発見したという実感を得た」のだそうです。

レッスンの場ではあまりピンとこなかったことが、じっくりと考えて行くと「?」から「!」に変わって行ったのでしょうね。もちろん、ここに至る段階で私が仕掛けたヒントやきっかけとなる知識があったのだと思います。

もちろん、普段のレッスンは“全て”この方針でやっています。ながーいスパンで「しかけ」を作ることもありますよ。布石を打っておく場合もあるということです。もちろん、40分のレッスンのなかで、小さな「エウレカ!」を得られるように工夫もします。その両者を常に意識してレッスンは行います。

さて、今回ご紹介した本は教える立場である人ならば、是非読んでいただきたい本です。

非常に分かりやすい文体で、誰にでも分かるように書いてあります。ですが、3回読み返しましたが、深い本です。教授法に関する名著だと思います。

教え上手教え上手 [単行本]
著者:有田 和正
出版:サンマーク出版
(2009-12-16)



 


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