音楽というのは非常にロジカルなものです。…こういうと「また難しいこと言っているなあ」と思われる方もいるかもしれませんが、研究すればするほど、またたくさんの音楽家の方と話せば話すほど、そのように思わざるを得ません。

ロジック(論理)…人間の心理というものも非常にロジカルなものです。音楽を聴いて感情が揺れ動かされる…嬉しくなったり、どきどきしたり、悲しくなったり。。。

必ず理由があるはずです。もちろん、その理由は一つだけじゃないかもしれません。音そのものだけを研究してもダメでしょうね。ある曲を聴いて悲しくなるのは、その人の人生の悲しい思い出と結びついていたりすることもあるのですから。

ただ、音そのものの動きに、何か人間の心理を動かす要素があるのも事実です。ドとド♯が同時に鳴れば、それはやっぱり「気持ち悪い」ですよね?…でも、ドーミーソと音が鳴らされれば、「うん、いいね!」って感じがします。

西洋音楽のフォーマットの中で、私たちはそう感じるのです。

いろいろな表現の理論がありますが、そういう意味で、ここ数年で私がもっとも参考にさせていただいている本がこれです。

音楽のリズム‾その起源、機能及びアクセント‾ (要約版)
音楽のリズム‾その起源、機能及びアクセント‾ (要約版) [単行本]

非常にロジカルであり、ちょっと難解ですが、認知心理学的な表現アプローチをずっと研究してきた私にとっては「なるほど!」という記述が多かったです。

訳者…というよりは著者である稲森先生の講義が6月28日に銀座ヤマハにて行われます。稲森先生とは数度メールでやりとりをさせていただきました。是非、多くの方にこのメソッドを知っていただきたいと思い、講義のチラシを掲載させていただきます。
興味有る方は是非!

YM銀座音楽のリズム講座チラシ