昨日、ワンレッスンにてこの本を参考書として勧めました。実際のレッスンでは私が口頭で難所克服の解決方法として、実際にその方が取り組んでいる楽曲で「決まっていないところ」を取り出して説明しました。












出版されたのは2000年ちょっと後。海外から取り寄せて読みました。左手の指の動き、 準備について、ポジション移動について…参考になる方法がたくさん書かれています。
指盤上の指の動きを指盤の垂直位置、水平位置でしっかりとわけて整理をする。そして、ポジション内での指の縮小と拡大を整理する。

筋感覚をしっかりと感じて、縮小と拡大を事前に予測すること…

非常にロジカルな本であり、順を追って読んで行けば、非常に分かりやすいです。トローバやソルの曲で実例が示されていますので、音に出しながら研究していけば、かなりの理解を得られます。

ただし、以上のように説明すると、難しそうな本ですね〜!という方が多い。

レッスンで生徒さんに教えると、それほど難しい話ではないです。「なるほどね〜」って誰もがなります。決まらなかった和音の押さえが、大概は解決します。そしてミスがなくなります。生徒さんが持って来た楽曲のなかで「なかなか決まらないんですよね〜」という和音の押さえなどを取り出して、私がこういう風に処理するんだよ〜って実例を示すとほとんど解決してしまいます。

レッスンを受けた方は、これは凄い!…と言ってくれます。

もちろん、これは魔法ではありません。事前に適切な運指をふる事&その後、もっと効率のよい運指に変更できる柔軟性、考え方を整理できる知力と時間…丁寧に練習しなくてはいけません。また、無意識になりがちは「筋感覚」を研ぎすます作業も必要となってきます。

ただし、正しい練習方法が分かってくると思います。このような方法論を知らないと、ミスを呼ぶ練習をずっと続けて来ている可能性もあります。

伝統的なメソッドでは、「左指の準備」というふうに呼ばれて来た方法論ではありますが、ここに指の縮小と拡大と筋感覚をプラスしたところに、このエドゥアルド・フェルナンデスのメソッドの素晴らしさがあります。

是非、購入の上読んでみてください。もしくは私のところにワンレッスンに来ていただければ、あなたのやっている楽曲の中でこの考え方を体感していただけると思います。

考えてみれば、年始に「教材研究」したときも再読していた本ですね。
こちらのブログ記事

…レッスンの中で教材で学んだ事を吐き出して、また教材を読んで整理。レッスンをしていくことは、常に学ぶことでもあります!



 


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