日曜日、ギター連盟ユベントス主催「ギター史と和声のワークショップ」の2014年度がスタートしました。
初回は15名ほどが参加。
今回のギター史のテーマは「ルネッサンス」。今期はクラシックギタリストとして知っておきたい各時代の音楽的な要素をキーワードとして取り出して、勉強のためのネタを提供しようという方針で行ってみました。
キーワードは以下5つ。
定旋律
ヘミオラ
ディミニューション
対位法
旋法
上記のテーマに沿って、各受講生が自主的に勉強できるように参考書を紹介し、持って行ったビウエラで実際のビウエラ楽曲の中でどのように用いられているのか?…を見ていきました。
例えば、ナルバエスの「牛を見張れ」はクラシックギターでも多くの人が演奏します。では、テーマはどこに???…どこでしょうか?…分からない人が多いと思います。ナルバエス以外にも当時のビウエラ奏者は同名の変奏曲を書いている人がいますが、一聴するだけではまるで別物にしか聴こえません。それを知るためには「定旋律」の知識が必要なのです。
またヘミオラを知らないと、この曲のリズムの多様さは表現しきれないということも説明しました。
ほか、ミランのパヴァーヌなどでも、ヘミオラの応用の仕方を説明。ヘミオラについては古典期までその要素が残っていました。いわば、西洋音楽の「素養」ともいえるものです。良い古典の演奏には随所にヘミオラ感を感じるものです。
対位法と旋法についても軽めに説明(実際、これを1時間半程度の講義で説明しきるのは大変ですので)。
以上のことを知っておくだけで、クラシックギターとしてのビウエラ楽曲がより分析しやすくなりますし、自主研究もできるようになってくると思います。
さて、坂場圭介氏が講師の「和声学」は実に実践的な講義でした。とにかくみんなで楽譜から和声分析の基礎である三度堆積を見つける!…そんなテーマでした。
結局、自分で最終的に楽譜を分析し、和声分析から表現を導くためにはひたすら実践しかありません。他者が行った和声分析を見て、「なるほどね」と思うだけではその曲だけでしか理解していないことになります。なので、ひたすら問題を解いて行くしかないのですね。
(↓受講生へアドバイスを与える坂場氏です)
当ワークショップですが、二ヶ月に一度行っております。単発で参加もオッケーですので、ギター連盟ホームページにて詳細をご確認ください。
次回は9月21日午後2時〜(場所:神明いきいきプラザ)にて開催予定です。次回はギター史は「バロック」、和声は「音階」を扱う予定です。
初回は15名ほどが参加。
今回のギター史のテーマは「ルネッサンス」。今期はクラシックギタリストとして知っておきたい各時代の音楽的な要素をキーワードとして取り出して、勉強のためのネタを提供しようという方針で行ってみました。
キーワードは以下5つ。
定旋律
ヘミオラ
ディミニューション
対位法
旋法
上記のテーマに沿って、各受講生が自主的に勉強できるように参考書を紹介し、持って行ったビウエラで実際のビウエラ楽曲の中でどのように用いられているのか?…を見ていきました。
例えば、ナルバエスの「牛を見張れ」はクラシックギターでも多くの人が演奏します。では、テーマはどこに???…どこでしょうか?…分からない人が多いと思います。ナルバエス以外にも当時のビウエラ奏者は同名の変奏曲を書いている人がいますが、一聴するだけではまるで別物にしか聴こえません。それを知るためには「定旋律」の知識が必要なのです。
またヘミオラを知らないと、この曲のリズムの多様さは表現しきれないということも説明しました。
ほか、ミランのパヴァーヌなどでも、ヘミオラの応用の仕方を説明。ヘミオラについては古典期までその要素が残っていました。いわば、西洋音楽の「素養」ともいえるものです。良い古典の演奏には随所にヘミオラ感を感じるものです。
対位法と旋法についても軽めに説明(実際、これを1時間半程度の講義で説明しきるのは大変ですので)。
以上のことを知っておくだけで、クラシックギターとしてのビウエラ楽曲がより分析しやすくなりますし、自主研究もできるようになってくると思います。
さて、坂場圭介氏が講師の「和声学」は実に実践的な講義でした。とにかくみんなで楽譜から和声分析の基礎である三度堆積を見つける!…そんなテーマでした。
三度堆積攻略法!…坂場氏が考えた方法ですが、これが分かると誰でも楽譜から三度堆積を発見できます(つくることができます)。確かにこの時点で挫折してしまう人が多いのです。いい方法だなあ!…と思いました。私の生徒さんでも楽譜から和音を読み取れない人がとても多いので、使いたい方法でした。講義に出た方は良かったですね〜!…普通の和声理論書にはあの方法は書いていませんから。
結局、自分で最終的に楽譜を分析し、和声分析から表現を導くためにはひたすら実践しかありません。他者が行った和声分析を見て、「なるほどね」と思うだけではその曲だけでしか理解していないことになります。なので、ひたすら問題を解いて行くしかないのですね。
(↓受講生へアドバイスを与える坂場氏です)
当ワークショップですが、二ヶ月に一度行っております。単発で参加もオッケーですので、ギター連盟ホームページにて詳細をご確認ください。
次回は9月21日午後2時〜(場所:神明いきいきプラザ)にて開催予定です。次回はギター史は「バロック」、和声は「音階」を扱う予定です。
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