今年もがっちりと教えるお仕事、がんばりました。
メインは渋谷にある「富川ギター教室」でのレッスンですが、洗足学園音楽大学での副科のレッスンや青葉台にある井桁ギター教室での個人レッスン、池袋にある現代ギター社GG学院でもレッスンを行っています。
どこでレッスンをしても、もちろん内容は一緒なのですが、やはりホームグラウンドである渋谷(神泉)でのレッスンが一番落ち着きます。
仕事場であるレッスン室には、CDなどの音源や楽譜資料があります。なので、必要に応じてとりだして、その場で疑問を解決できます。
教える方針というのは昔から大きく変わりません。
基本をしっかりと身につけてもらって、西洋音楽のルールにのっとった音楽表現をしてもらう。
なので、技術的にも音楽表現においても「基本」というのはなんなのか?…ということは常に考えています。著作や音源などから何か大切なのかなあ?と常に考えています。そして、自分自身の経験からフィードバックすることも大切な作業です。
基本は応用が利かないと意味がありません。演奏にとって応用とは「本番でできること!」でもあります。なので、教える側は常に実践の側にも立っていなくてはなりません。
私本人は年間かなりの本番数がありますので、現場で自分の知識を試すことができます。そして、優れた演奏者との共演においても色々と試すことができます。
それがない人は大変だろうなあと思います。頭だけで考えることは非常にストレスフルです。現場でやってしまって、「あ、そういうことなんだな!」と思ったほうがシンプルで楽です。
もちろん教えるためには、現場での経験を分析しなくてはいけません。そうしなければ、レッスンの現場では役に立ちません。経験したものを言語化する作業によってのみ「基本」は抽出されてきます。
今年はこの基本ということの大切さを教える現場で強調した年だったかもしれません。
例えば、夏に行われた「あづみ野ギターアカデミー」において、ひたすら基礎練習講座を担当しましたが、そこで受講してくれた方からはやはり「基礎の大切さ」を実感できたという感想が多くきかれました。
基礎には音楽的な基礎も含まれます。音楽表現の基礎がありますが、それは千葉でマスタークラスを行った時に「隠しテーマ」として伝えることにしました。
千葉ソロギターサークルさんの主催のマスタークラスでしたが、「今までの呼んだ先生とはまったく違うレッスンスタイル」と言われました。ほとんどの先生が結果だけを言います。たとえば、「そこはクレッシェンドをかけたほうが効果的」とか。私のレッスンでは、受講生がどのような感覚をもって表現を考えているのか?…そして足りない音楽表現の基礎はなんなのか?…ということを中心テーマに行いました。
以上のように技術と表現の基礎というものを、日々レッスンでは教えていると言えます。それが、僕の教え方なのだな…と実感した一年でした。
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