11月13日は日曜ワークショップでした。テーマは「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート」。9月〜11月まで三回にわけて、全内容を通したことになります。

テクニックノートはこちらの本です。

 
簡単にいうと、タレガが築いた近代奏法とその後リョベートやセゴビアなどによって発展していったギター奏法のエッセンスを学べる著作です。とはいっても、詳しい解説は皆無。使い方によっては「最良のテクニック本」になり、使い方を間違えば「指をこわす」危険性もある。

ということで、この講座を企画したわけです。9月からたくさんの方が参加してくれています。
FullSizeRender









今回の中心テーマはスラー。そしてセーハと和音の移動。

とくに和音の移動は…この著作最難関のひとつです。実はこの本の「和音の移動」の章にはホセ・ルイス先生が「これをやれば完璧に指板上の和音の押さえ方をマスターできる」という方法が書いてありません。ヒントをチラ見せ。
IMG_6602



 






もう、この写真みて、わかる人はわかるとおもいます。要はこの本に書いてるのはコードネームでいうなら「Cmaj7」の和音だけです。それを、ドミナントセブンス、そしてマイナーセブンス、マイナーセブンス・フラット5に変形させていきます。そしてひたすらに指板上で変形させていく。。。

IMG_6600

















うーん、面倒臭い…おそらくこの章をこの方法でやっていくと、早くても2年くらいかかるかなあ?ということを講義でいいました。

受講生の方、「え?2年も?」という表情。そこでホセ・ルイス先生にレッスンを受けていたときのアドバイスを思い出しました。20代半ば、留学中の僕はなかなか進歩していると感じられる悩んでいました。

「なんだか全然うまくなっている気がしません」とホセ・ルイス先生に言ったときにこう答えてくれました。

「毎日練習しているんだろう?10年後、20年後に満足できる演奏ができればいいじゃないか」と。

…その通りなのです。急いではいけない。もちろん、だらだらとやる必要はないのですが、ひとつずつ処理して練習して習得していくしかないのです。テクニック練習もまさにそうなのですよね。

今回、スラーに関しても、セーハに関しても、「特効薬」はないのです。正しい指の動きを何度も繰り返し、無駄をなくしていき、身体の動きを効率よく使っていき…そして積み上げて、修正し、「かた」ができてきます。

今回ワークショップをしていて、ホセ・ルイス先生から習ったことや先生の教えが蘇ってきました。そして、「ホセ・ルイス先生が自分のなかにいるなあ」と感じることができました。

人生、いそぐことはないのだ!…そう強く感じました。そして、ひたすらギター毎日触るしかないなあ、と。

さて、次回の日曜ワークショップは12/25です。同じくテーマはテクニックノートです。9月〜11月までのまとめです。いままで出席したかたは「まとめ」しましょう。まだ出席していないかたも重要なエッセンスはお伝えすることができます。是非、出席してください。

12/25(日)渋谷リフレッシュ氷川 多目的室C 9:30-12:00です。詳細内容については日曜ワークショップのブログをごらんください。



 


BLOGランキング(一日ワンクリックよろしくお願いします!!)

音楽ブログランキング blogram投票ボタン

ギター教室ロゴ