今日は横浜にある三渓園を訪れました。秋口くらいにこちらで演奏する予定なので、そのコンサートの企画プロデューサーと下見に行ってきたわけです。映像作家さん(演奏の様子を収録予定)も一緒。

お天気の良い日でしたので、とても気持ちいい。
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正直いうとプロデューサーさんから「三渓園」という場所のことは初めて聞きました。最初にお話をもらった時にこの三渓園というのを作った人が戦前の日本における「芸術家のパトロン」であることを知り、せっかくだから勉強してみるかーと。



こんな本を読みました。松方コレクションや大原美術館のことは知っていましたが、原三渓さんについては全く知らず。この本では原三渓さんについてかなりページ数が割かれており、詳しく氏の芸術への貢献を知ることができました。

この本から事前に予備知識があったので、期待度マックスでいきましたが、それを上回る「美しさ」!

場所自体が「美術館」なのですね。風景と歴史的な建造物が作り出す美術館。

今回は打ち合わせということがありましたので、のんびりと散策することはかないませんでしたが、時間ある時に個人的にもう一度行ってみようかなと。季節ごとの風景も楽しんでみたいなあーと。

そして、もう一度上記の本も読んでみようなんて思っています。

こうやって一つ仕事が増えれば、知ることが増えます。人生って知らないことばかりだし、まだみていない美しいものはもっとあるのでしょうが、やはり自分の周りから少しずつ発見していかないとなあーと。

午後は戻ってきて少し練習して、週末はワークショップもあるのでレジュメの下書きをして、夜からはオンラインでのワークショップ。

ホセ・ルイス・ゴンサレス先生が書いた「テクニックノート」の講座です。

SGFAシーズン3























テクニックノートをじっくりやりながら、受講生の方に伝える言葉を考えていると、やはりこの本は不快なあーと。今回の講座はあえて事前にテキストを作らずにやることにしました。自分の身体で覚えている感覚を(事前に)言語化してしまうと、この本を学ぶ人たちの身体感覚を奪うのかなあーという配慮です。

見る前に飛べ。

まずはやってもらって、少しずつ考えていく。そういう講座にしたいなと思ったのです。

実際、自分がやりながら「こういうことも気をつけてくださいねー」という感じで進めていったのですが、後で動画見返してみるとなかなかな発見が自分でもあるんです。

奏法っていうのは面白いし、奏法伝授の方法っていうのも面白い。何れにせよ、受講生の方の考える可能性を奪わないように余地のある講座をしていければいいなーと思っています。


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