この前の日曜日に「第56回富川ギター教室」終わりました。
もう56回も発表会やっていると、生徒さんの反応ってあれこれわかってきます。そして、その反応と普段のレッスンでの関連も。
発表会に出ている人というのは自分を客観視する癖が付いてくるということです。客観視できる癖がついてくれば、自ずとレッスンでの気持ちも変化してきます。
発表会に出たがらない人は、基本的にどこか勘違いしていることが多い。
「うまくなってから出ます」とか「まだまだ人前に出せるレベルじゃありません」とか。もうこのことは兼好法師の時代から問題になっております。興味ある人は150段、読んでくださいませ。
演奏というものに実は「うまい」とか「下手」とかいう区別はありません。
上手な演奏って一体なんなんでしょうね? みんな小さい頃からピアノの発表会とかで「上手だったねー」とか抽象的に褒められすぎたため、変な心の癖がついちゃったのでしょう。発表会に出るからには「上手じゃなきゃいけない」という強迫観念に襲われている。
音楽の勉強というのは段階的でなければいけません。まずは最初はきちっと発音されているか、ギターであれば押さえがしっかりとしているか…そういう基本的なところからスタートして、拍をきちっと守って楽譜通り弾けているかとか、ダイナミクスが指示通りつけられているかとか。そういう守るべきものを増やしていく。
なので、全く初心者の段階の人でも目的や目標をはっきりとさせて、発表会に出れば良いのです。スモールゴールを設定して、それをクリアすることを目指す。
緊張するから嫌だ!とか恥をかきたくない!とかいう人は、じゃあ一体何が緊張を生んでいるのかを自分で掘り起こしてみるしかありません。演奏で恥をかくってどういうことなのよ?と。自問自答してもらうしかない。ミスをして失うものは実は何もありません。実は失って怖いのは「音楽的に何もしない」ということなのです。
発表会に出る人にはとにかく目標をはっきりとさせてもらうことにしています。一定のテンポで弾くというのでも良いし、音色の変化に気をつけるでも良い。漠然と「うまく弾こう」とか思わないようにね!と事前にいうことも多い。
発表会に出る利点はもっとあって、他の人の演奏の良い部分に気づけることです。
演奏を聴いて「あの曲素敵だな!」とか「あの人の音いいなあー」とか。自分に足りないものに気づける。新しい曲にも出会える。
今回は終演後にロビーで久々に反省会をしました。
演奏を終えてみて、「反省すべき点」と「良い点」を各自あげてもらいます。思っている以上にこれが効果的なのです。この作業はもちろん家に帰って自分一人で行っても良いのですが、同じ場で演奏したそれぞれが共有することで、あんなに上手に弾けていた人でもそういうところにがっかりしているものなのかーとか思えるものです。各自に反省点や改善点があり、そして「できていた点」がある。
こういう考え方ができると、演奏には「上手」とか「下手」とかいう抽象的な判断は不必要であるとわかるでしょう。
音楽が「できている」ということが大切です。そして音楽をするための技術がしっかりとあること。この辺りをしっかりと整理していけばよい。そうしたら演奏には「ここがいいなー」というものの言い方しかできないと気づくでしょう。
で、以上のように反省会をしたら、忘れる。これも大切。
忘れるためには「打ち上げ」で、ギター仲間と雑談して、くだらないことをしゃべっていた方がいいんです。
←打ち上げに向かう一行
というわけで、人前で弾くことがとっても大切。
10/29には試胆会もございます。
これは当教室以外の方でもオッケー。自分を客観視する場としてご利用ください。
試胆会詳細はこちらをご覧ください!
もう56回も発表会やっていると、生徒さんの反応ってあれこれわかってきます。そして、その反応と普段のレッスンでの関連も。
発表会に出ている人というのは自分を客観視する癖が付いてくるということです。客観視できる癖がついてくれば、自ずとレッスンでの気持ちも変化してきます。
発表会に出たがらない人は、基本的にどこか勘違いしていることが多い。
「うまくなってから出ます」とか「まだまだ人前に出せるレベルじゃありません」とか。もうこのことは兼好法師の時代から問題になっております。興味ある人は150段、読んでくださいませ。
演奏というものに実は「うまい」とか「下手」とかいう区別はありません。
上手な演奏って一体なんなんでしょうね? みんな小さい頃からピアノの発表会とかで「上手だったねー」とか抽象的に褒められすぎたため、変な心の癖がついちゃったのでしょう。発表会に出るからには「上手じゃなきゃいけない」という強迫観念に襲われている。
音楽の勉強というのは段階的でなければいけません。まずは最初はきちっと発音されているか、ギターであれば押さえがしっかりとしているか…そういう基本的なところからスタートして、拍をきちっと守って楽譜通り弾けているかとか、ダイナミクスが指示通りつけられているかとか。そういう守るべきものを増やしていく。
なので、全く初心者の段階の人でも目的や目標をはっきりとさせて、発表会に出れば良いのです。スモールゴールを設定して、それをクリアすることを目指す。
緊張するから嫌だ!とか恥をかきたくない!とかいう人は、じゃあ一体何が緊張を生んでいるのかを自分で掘り起こしてみるしかありません。演奏で恥をかくってどういうことなのよ?と。自問自答してもらうしかない。ミスをして失うものは実は何もありません。実は失って怖いのは「音楽的に何もしない」ということなのです。
発表会に出る人にはとにかく目標をはっきりとさせてもらうことにしています。一定のテンポで弾くというのでも良いし、音色の変化に気をつけるでも良い。漠然と「うまく弾こう」とか思わないようにね!と事前にいうことも多い。
発表会に出る利点はもっとあって、他の人の演奏の良い部分に気づけることです。
演奏を聴いて「あの曲素敵だな!」とか「あの人の音いいなあー」とか。自分に足りないものに気づける。新しい曲にも出会える。
今回は終演後にロビーで久々に反省会をしました。
演奏を終えてみて、「反省すべき点」と「良い点」を各自あげてもらいます。思っている以上にこれが効果的なのです。この作業はもちろん家に帰って自分一人で行っても良いのですが、同じ場で演奏したそれぞれが共有することで、あんなに上手に弾けていた人でもそういうところにがっかりしているものなのかーとか思えるものです。各自に反省点や改善点があり、そして「できていた点」がある。
こういう考え方ができると、演奏には「上手」とか「下手」とかいう抽象的な判断は不必要であるとわかるでしょう。
音楽が「できている」ということが大切です。そして音楽をするための技術がしっかりとあること。この辺りをしっかりと整理していけばよい。そうしたら演奏には「ここがいいなー」というものの言い方しかできないと気づくでしょう。
で、以上のように反省会をしたら、忘れる。これも大切。
忘れるためには「打ち上げ」で、ギター仲間と雑談して、くだらないことをしゃべっていた方がいいんです。
←打ち上げに向かう一行
というわけで、人前で弾くことがとっても大切。
10/29には試胆会もございます。
これは当教室以外の方でもオッケー。自分を客観視する場としてご利用ください。
試胆会詳細はこちらをご覧ください!