先日、「スペイン中世写本の楽しみ」という展示に行ってまいりました。



実はこの企画に携わっている瀧本 佳容子教授が一緒に中世古楽バンドをやっている立岩さんの同級生ということで、先週はギャラリートーク(展示解説)に立岩さんがゲストで行っていたのです。

で、今週火曜は僕と藤沢エリカ(歌)が行ってきました。

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普段使っているギテルン(ギターン)を持って行って、中世音楽をやる際の楽譜の読み解き方、そして復元楽器を使う意味や材料のことなど写本の素材と絡めてお話ししました。

今まで聖母マリア頌歌集(展示では「聖母マリア古謡集」)を演奏してきましたが、実物を見ると胸熱です!

クラシックギターでは昔から聖母マリア頌歌集がアレンジされて弾かれてきました。そして、留学中に少し興味を持ち「実際の楽譜はこんな感じなのか!」とびっくり。バルセロナにいましたので、ジョルディ・サバイという古楽の大重鎮のコンサートにもたくさん行きました。とはいえ、その時はやはりクラシックギターの勉強がメインでしたので、ああすごい音楽があるなあーという感じ。演奏するまでには至らなかった。

その後日本に帰国して、藤沢エリカ(古楽の歌専門)と出会い、最初はバロック(バロックギターで)とかビウエラ歌曲とかをやっておりましたが、あるタイミングでグッと時代を遡って中世の楽器をゲット(注文)。

イベロリベロという中世古楽バンドで中世音楽(聖母マリア頌歌集とかモンセラーの朱い本とか)を演奏するに至っております。



そう考えるとスペインという国に留学行ったおかげで面白い世界へと引きずり込まれているなーと感じます。

この展示まだやっています。なんと無料です。慶應大学のメディアセンター(図書館?)の入り口で入館証もらうだけです。お時間ある方、是非行ってみてください。スペインのお宝の実物がたっぷりとご覧いただけます。