あれこれいろんな演奏とかワークショップの仕事をやってきましたが、どの場合も自分の役割がその場その場で違うので頭の切り替えにコツが要ります。

10/13日曜日は現代ギター社にて講座。拙著ワークアウトブックに関連した講座。こういう場だと受講される方のクラシックギター演奏技術についてのコンセンサスがかなり違う。たくさん経験を積んでいる方もいるでしょうし、もしかしたら初心者の方もいるかもしれない。

こういう仕事を始めた時には一体どういうレベルに合わせば良いのだろうと悩んだりしたもんです。ですが、基本的な事項からスタートして、初心者の方がつまづきやすい技術上の盲点とかを懇切丁寧にやっていくと実は中級者、上級者の方にも役に立ったりするので、最近はあまり気を遣わなくなりました。

今回は主にスラーというテクニックの講座だったのですが、押弦離弦の原理と絡めてやっていくと割と受講生の方が「あ!これ全然気づいていなかった!」となってくるもので。やはり、これでいいのかと。

技術に魔法はありませんので、基礎的な事項を確認していけば割と弱点打開のヒントは与えられるものです。

10/15火曜日は、ずーっと続きでお仕事をもらっている食品関係の団体のパーティーでの演奏仕事。ヴァイオリンとのデュオで。

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パーティーでの演奏仕事は山ほどやってきましたが、やはりその行事のBGM的な役割が大きい。とはいえ、乾杯の時のサウンドとか今回は賞状(感謝状)を渡す式典がありましたので、その時の音楽はどうするか?というのも考えなくてはいけない。

結局、我々演奏者はあくまでも黒子。とはいえ、毎回呼ばれるのは「クラシック音楽があった方が落ち着ける」「生の演奏の良さがあって格調が高くなる」という主催側の要望があるからなのでしょう。有線流しておいても、スマホから適当にBGM流しておいても良いとは思うのですが、そうではない良さを感じてもらっているのだと思います。

そして演奏タイミングや演奏する曲はその場の雰囲気で臨機応変にやらないといけませんし、この辺りは機械だとできない。演奏者側としてもその辺りの読みができるようになってくると割と楽しい仕事なのです。

そんな感じで秋のお仕事シーズン、割とバリエーションに富んだものとなっております。
10/20は蓮田でヴァイオリンとフルートとギターでコンサート。
10/22は慶應大学三田キャンパスで中世古楽バンド「イベロリベロ」としてレクチャー内で演奏します。
10/23は神保町のカフェでギターソロライブ。

割と頭の切り替えが必要でタフなここ2週間くらいですが、頑張りまーす。

スケジュールはこちらで確認ください。皆様のお越しお待ちしております。