YouTubeに「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート講座」第35回をアップされております。

今回のタイトルは、「テクニックノートは何を学ぶ本だったのか?(まとめ前編)」です。



ここまで34回にわたって、『ギターテクニックノート』に収められている練習をひとつずつ見てきました。

そして第35回からは、いよいよこの3年間の連載の「まとめ」に入ります。

今回あらためて考えてみたのは、そもそも、この本から何を学んできたのだろう?ということ。


音出し、スケール、アルペジオ、トレモロ、スラー、セーハ、和音の移動、ハイポジション……。

もちろん、それぞれのテクニックを身につけるための練習ではあります。


でも、3年間この本と付き合ってきて感じるのは、単に「指を動かすための練習帳」ではないんですよね。

むしろ大切なのは、「なぜうまくいかないのか?」「身体の中では何が起きているのか?」「どの部分を変えれば弾きやすくなるのか?」ということを、自分で観察し、考える習慣を身につけること。

テクニックノートはとても「無口な本」。


細かい身体の使い方を全部説明してくれるわけではありません。

だからこそ、この連載ではその空白を埋めるように、僕自身がこれまでギターを弾いたり教えたりする中で考えてきたことを、できるだけ言葉にしてきました。


振り返ってみると、この「身体でなんとなく分かっていることを言語化する」という作業こそ、僕自身にとってもこの連載の大きな収穫だったように思います。

そして、このテーマについてはnoteにも少し詳しく書きました。




「弾けない」「指が届かない」「セーハが鳴らない」といった漠然とした問題を、そのままにしない。

身体の状態や指の動きをいくつかの要素に分け、言葉を与え、観察できるようにする。

僕はこれを奏法の「抽象化」と考えています。

「ハコ」「準備」「戻し」「音価」「押弦」「離弦」「腕の重さ」「接点」「身体配置」……。

この3年間の講座では、こうした言葉をたくさん使ってきました。でも、用語を覚えること自体が目的ではありません。
言葉を持つことで、自分の演奏を観察できるようになる→観察できれば、「なぜ弾けないのか」を考えることができる→そこから初めて練習方法を変えることができる。

このプロセスが大事なのです。

第35回の動画とnoteの記事、ぜひ合わせて見ていただければと思います。


現代ギター誌で3年間続けてきた「テクニックノート講座」も、ついに最後のまとめです。

ここまで付き合ってきた『テクニックノート』から、最後に何を取り出すことができるのか。


もう少しだけ、お付き合いください!