ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

執筆活動

2019.8 新サイトOPEN!
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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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基礎練習としてのスケール〜動画アップしましたー

現代ギター誌へ「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート講座」というものを連載して、あっという間に一年過ぎました。
今発売されている2024年11月で14回目の連載。




毎回連載と連動で動画を上げています。アップしましたので是非みなさんご覧ください。欲を言えば両方読むとなるほどーとわかる内容となっています。もっと欲を言えば、第一回目の連載から読んで、動画もみておくと「腕の連動ってこうなっているのかー」とかあれこれわかってきます。

とりあえず14回目の動画、是非ご覧ください。




スケールについては第13回からの動画を見ていただけると、音楽的な意味もわかって良いとは思います。



大切なのは音程感です。これを踏まえて音階練習を行なっていくと格段に音楽表現のセンスが上がります。そしてこれをギターという楽器の指板のシステムの中で目で見えるようになってくることも大切です(ビジュアライズ)。

もう少しだけ音階についての連載は続きますので、是非お付き合いください。

そして、是非余裕のある方はこの段階で第一回からの連載を復習してみるとたくさんの発見があると思います。腕の使い方、体幹の使い方…諸々含めて練習を進めていくとスケール練習の中でたくさんのものが学べるということがわかるはずです。

結論から言えば「山ほど練習しましょう!」ってことなのですが、少しだけ頭を使ってくださいませ。頭だけで理解してもダメですよ。とりあえず楽器と向かい合ってやってみること。そっちの方が先です。


現代ギター10月号〜フィジカルなもの

現代ギター10月号の実物を見た

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やはりいくつもの連載をやってきて、著作もだしているとはいえ、実際の雑誌を見る快感は別物。
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ということで「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート講座」スタートしております。6ページに渡ってガッチリと。
やはり実際に本誌を受け取るとなんとも言えない気分になる。

インクの匂いがわーっと広がる。それはフィジカルなものだ。そして、そのフィジカルな感覚は10代の頃から変わらない。高校生から現代ギター誌を定期購読している。届けられて、開封する。その匂い!


中身を隅々まで読む。分かること分からないこと。たくさんある。だけど、あ!こういうことなのかーとか、こんなギタリストがいるんだなーとか、こんな曲があるのかー!など沢山の新しい世界がある。


だから、現代ギターという雑誌は憧れの雑誌で、留学から帰国してプロ活動を始めて連載してみない?というオファーがあったときはびっくりした。

え?僕が?現代ギターに?という感じ。最初はドミンゴ・プラトのギタリスト辞典の翻訳連載でしたが、あれこれ来日ギタリストの通訳を頼まれたり、自分が現代ギター社の主催コンサートに出演したり、スペイン音楽に関する連載を頼まれたりそんな感じでもうかれこれ20年以上ずーっとお付き合いさせてもらってます。

(オファーがないのは表紙だけ!)


いつでも初心忘るべからずじゃないですが、本誌を開くときはドキドキします。原稿を連載している時もゲラをpdfで頂きますが、これはやはりフィジカルなものじゃない。

やはり、実物を受け取り、ページを開き、インクの匂いを嗅ぐと「おー!仕事したよねー」と思う。


こういう感覚ってわすれちゃならないんだよねーと思います。実はこの感覚はCDと変わりません。CDをいままでたくさん出してますが、このフィジカルな感覚は別物。音源の確認は山ほど事前にやっていたとしても、実物をうけとったときのフィジカルな感動は常にあるのです。


だから配信やYouTubeの演奏動画にはなーんの感動も感じなかった。自分としても「これがおれだよー」と言い張れるような感じではアップできてません。やはり演奏も生じゃないとなーとか。フィジカルなものが好きなんですよね。


とはいいつつ、最近自分でYouTubeみたりしていると、その演奏動画のバリエーションにとんでいること!基本的にクラシックギター以外のジャンルしか見てませんが、あ!そういう考え方もあるのねーとか。多様性。ほんと自分の価値判断とは相入れないものでも「楽しめる」。


だから基本的にはCDはオワコンだと思ってた。そのあたりは僕が所属するレーベルの主宰ともあれこれ話はした。


やはりオワコン。だけど、いまだに雑誌や書籍やCDのフィジカルな気持ちよさには魅力を感じてしまう。


結局両方なのかなー。


「テクニックノート」講座の連載もフィジカルなものです。ページをめくって、じっくり読んでほしい。

だけど、YouTubeの動画と連動してます。YouTubeも見てください。おもしろいから。


そんな感じでやってます。というか、そういうスタンスになりました。そういう時代なのでしょうね。そして、自分の中で折り合いがついている。


ということで、このブログを読んでいる人、雑誌も買う、そしてYouTubeもがっちり見てくださいね。








文で伝えることと動画で伝えること、そして、目の前で伝えること

現代ギターで連載を始めたことは先日のブログでも書きました。


そして、この連載と連動で動画もアップしました。


文章で伝えることと動画で伝えることができるものは割と別物だと感じています。
文章であると「頭でわかったふり」になりがち。ですが、ある程度文章で書いてあることを理解して自分でやってみると「ああ、なるほどな」と思えます。文章で確認しながら自分の動作を整理できるわけです。

動画だけで学ぶと「やれたふり」になりがち。なんだ同じようにできるじゃん!で終わってしまう危険性があるし、その動作が実際どのような理由で大切なの?というのもわからない。


そんなことがあるので、文章で書いたものと”同じ内容”を動画で扱ってみたかったのです。

とは言え、なんか自分で足枷かけちゃったなーという感じです 苦笑。

通常のギター教本にしても、今回扱っている「テクニックノート」にしても、学ぶためには全部通してみるしかないわけです。特にこのテクニックノートは全部通してみて、そして、また細部を学んでいって、また全部を通してやってみて、やっと”意味”がわかる。

結構辛い。なので、その辺りをうまく導いていければいいのかなというアプローチで連載を考えています。少しずつ丁寧に、そして各エクササイズの正しい練習法と意図を頭に入れながらやっていき、別項目との連動も少しずつ組み合わせていく。そんな感じで書いております。

よく楽器を学んでいる人で「その練習なんの意味あるんですか?」みたいなことを言う人がいます。そしてそういう人に限って「ユーチューブで学んだほうが早い」とか馬鹿なことをいう。自分の経験の浅いレベルで検索してたどり着いたYouTubeの動画なんて、やはりその人のレベルを越えるものではない。

そのことがわかった人だけが楽器って上達できるんです。

なので、今回の動画も手を抜きません。一体それどんな意味あるのー?って思うかもしれませんが、お付き合いください。1年後ぐらいにはうっすらと意味がつかめてくるでしょう。そして、意味を掴みやすいようにこちらも説明していきます。ヒントたくさん出しておきます。自分で考えてください。

そういう意味では対面での通常のレッスンはとても楽。その人が理解しているのかどうかが確認できるので。ある練習への応用もその場で伝えることできるので、無駄はないです。通常のレッスンでの弱点は受け身になりがちのことかもしれません。先生が生徒さんの確認をしてくれるのですから、自分で「できているのか」「理解しているのか」の判断をしなくても良い。そこが弱点。

だから、僕はレッスンでたまーに「放置」することあります。自分で考えて判断を下して欲しいから。

文章で学ぶ、動画で学ぶ、レッスンで学ぶ・・・この三つについて述べてきましたが、結局は独学って難しいよね!ということなのかもしれません。逆に言えば、どんなメディアからだって客観性を失わなければ学べます。

拙著「クラシックギターワークアウトブック」が引き続き大好評です。

【1日】に【3つ】のフレーズを【5分】ずつ弾くクラシックギターワークアウトブック
富川 勝智
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
2022-01-26


最近、なんでこの本が売れているのかわかってきました。日本人はドリルが好きなのかもなあーと。それが理由なのかもと。そして、各エクササイズにつけて動画も好評。この辺りも上記で述べたことと一致してますね。動画で”きちんと段階を追って学んでいける”のが良いのでしょう。実はこの本文章で書いていることと動画内で説明していることの内容を少し変えています。文章で伝えやすいことは文章で、やって見せたほうがわかりやすいことは動画で、としています。

この次に出た「クラシックギターの参考書」も実は大大大自信作。アマゾンのカテゴリー分類がうまくいっていないため、なんか残念な評価になっておりますが(カテゴリーが”音楽”という大きなものになっているw)、これこそ本当に僕が「音楽を伝えるテクニック」を伝授できている本です。

STEP UP クラシックギターの参考書 〜基礎から応用へ〜
富川 勝智
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
2023-03-17


実はこの本、左手の使い方(運指法)で今までどの本に書いてなかったことが入っています。そして、技術が音楽表現とどう結びついていくのかを丁寧に説明しました。じっくりと一度通して読んでみるとわかる本です。皆様、ぜひお手にとりお読みください。損はさせません。




テクニックノート講座、現代ギターで連載始まります!

クラシックギター学習者のバイブルと言える「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート」(手塚健旨訳/現代ギター社刊)。

我が師匠の著作であり、僕も20代の頃からずっと学び続けてきた本です。

実は「現代ギター」10月号からテクニックノートに関する連載が始まります。

今までもたくさんテクニックノートに関するワークショップや単発の講座をやってきましたが、とうとう講座を連載することになりました。毎回少しずつテクニックノートの内容を分析し、練習の仕方や本に書いていないことを書いていくつもりです。
10月号ではテクニックノートの紹介と右手タッチ中心に書きました。超基本的なことを書きましたが今回の連載記事を読んでいただくとこれから掘り起こすテクニックノート沼にハマるための準備ができますので、是非ともお読みください!

すでに11月号の原稿も完成間近。左手について書きましたが、これもテクニックノート沼にハマるための第一歩なのでお楽しみに! 「現代ギター」2023年10月号の連載「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート講座」(執筆:富川勝智)を是非お読みください。 https://ec.gendaiguitar.com/.../products/4910034811038 2023年9月22日、全国書店、楽器店にて発売 https://www.gendaiguitar.com/

テクニックについて(ワークアウトブックのこと)

最初から自慢っぽい話で申し訳ないですが、アマゾンのランキングで昨年でた「ワークアウトブック」がベストセラー1位になっております。

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2022年1月にでた本ですが、いまだに購入していただけているようでなんとも嬉しい!

執筆詳細についてはnoteにもあります。興味のある方は是非お読みください。
2021年6月ごろからスタートして、秋冬まで書き続けた本です。主に夏に下書きして譜例のアイデアなど作っていたので、暑い時期に引きこもりながら執筆していたのを思い出します。



テクニックというものをひたすら細かく分解したものですから、既存の教本には「言語化」されていないこともたくさん入っています。言葉で説明すればいいってわけではないのですが、ちんぷんかんぷんでノーアイデアでひたすら指を動かすのは危険ですからね。そのあたりを丁寧に書きました。

普段のレッスンで生徒さんの弱点や、「普通の人ならここで勘違いしちゃうだろうなあ」というのはわかっておりますので、そのあたりを参考に。そういう意味では普段通っていただいている生徒さんに感謝しかありません。

ふと考えてみると、こういう作業ってコロナ禍の引きこもり時期じゃないとできなかったかなーと。おかげで2020年から2022年まで、録音や執筆、研究など山ほどできました。その結実の一つが「ワークアウトブック」なので、おそらくこれから十年経って見返してみると「ああ、コロナ禍ってあったよねー」なんて思い出すんでしょうね。

割と書くのには時間と脳力駆使したので、ベストセラー1位ってなっているとご褒美をいただいたようで嬉しいものです。だからブログに書いちゃいました。

【1日】に【3つ】のフレーズを【5分】ずつ弾くクラシックギターワークアウトブック
富川 勝智
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
2022-01-26


↑というわけで、良い本です(自分で言うのもなんですが)。まだ持っていない方は是非!

一方で、前も書きましたが、ホセ・ルイス・ゴンサレス先生のテクニックノート研究もひたすらやっています。この本の佇まいという言うんでしょうかね……とても良い。

書いてあることはシンプル。一見すると「やりゃいいじゃん」ってしか見えませんが、やっていくうちに「ギター奏法の伝統」が見えてくる。ホセ・ルイス先生が背負ってきたスペインギター奏法の伝統が感じられたワクワクするんです。

もうかれこれ大学生の頃からずーっとこの本やっているし、生徒さんのレッスンでもやったりしているので、30年以上やり続けているのですが、今見直しても発見がある。

古典。

そして、「かた」なんです。

こう言う「かた」って言うものは初学者にはちんぷんかんぷんなもので、ある意味無理矢理にやっつけるしかないのかもしれません。やればいいんですよね、ひたすらに。

車のギアと一緒で(マニュアル世代です)、1速で走り続けているうちはよくわからないものなんです。1速から2速に入れられるなーって段階に来ると、「かた」の意味が見えてくる。2速から次の段階もそうなんですよね。

1速の世界で満足に走れないのに、無理矢理3速に入れようとしてもしょうがない。そのためにはじっくりと1速の世界で安全に、スムーズに走る方法を模索するしかないんでしょう。

その意味では「テクニックノート」は古典だなあーと。各自の段階で得られるものがある。そして自分の身体と会話しながらコツを見つけていくと言う種類の本。何よりも大切なのは音楽的に意味のあるものにすること。だから、この本はタレガ、レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ、セゴビアなどの王道エクササイズがたくさんあります。彼らは皆素晴らしい音楽家でした。

良い音楽をするためのテクニックなのです。それがわかってくると色々とわかってくる本なのです。

前掲した「ワークアウトブック」はその意味では逆のベクトルを持った本かもしれません。かなり解説を加えています。つまりコツが最初から書いてある。とはいえ、かなりの余地があります。この辺りのヒントを与えておけばとりあえずローギアで安全に走ることができるし、2速にチャレンジしてもいいんじゃない?っていう感じで書いてます。

そういうわけで、ワークアウトブックもホセ・ルイス・ゴンサレステクニックノートもよろしくお願いします。そして、最近出た「クラシックギターの参考書」もぜひ!(割と売れているようなのですが、アマゾンのランキングではヘンテコなとこに振り分けられている不幸w)



こちらは基礎的な技術を楽曲にどのように応用していくかという点を細かく書いています。一通りの基礎を学んだ方が、もう一歩ステップアップするための本。とはいえ、この本を学ぶとまた基礎力不足を実感するはずです(あ、書いちゃった)。

つまり「基礎を終了」っていうのは一生ないんです。さっき述べた車のギアと一緒で、4速で走れるようになったとしても基本って大切なんです。そこでさらに「かた」(基礎技術)の大切さがわかってくるもんなんですよねー。

というわけで、諸々書籍よろしくお願いします。









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