ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

マスタークラス

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

北海道へ行きます!〜北海道ギターフェスティバル・ゲスト演奏!+独奏演奏会

来月、北海道へ行ってまいります。いろいろと演奏の予定が決まったので、おしらせします。

もともと北海道は僕の生まれ故郷。2歳前後で父の転勤の関係であちこち行きました。とはいっても、小学生くらいまでは両親の実家が北海道にあったので、親しみはあります。

そして、プロギタリストとなって「はじめての北海道での演奏!」になります。感慨深いです。

10月11日(日)北海道ギターフェスティバルにはリオリコギターアンサンブルとして出演いたします。私も門下で結成されているギターアンサンブルでゲストとして招聘されました!…自分ひとりが招聘されるよりも嬉しいかもしれません。
 

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そして、翌日10月12日(月)は「富川勝智ギター演奏会」を行います。場所は北海道札幌にある「cafeふらっと」さん。最後にちょっとだけ宮下祥子さんと共演予定!

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実は、すでに「ほぼ満席」状態のようです。残席稀少ですので、お早めのご予約をお勧めします。

翌13日はぼんやりと観光でもしようかなと思っております。また、札幌滞在中(10/10-10/13)に私のレッスンを受けたい方はお早めにご連絡ください。なんとかスケジュール調整して、2名程度ならレッスンできるとおもいます。下記メールまでお気軽にご連絡ください。
tomikawaguitar@gmail.com

 


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神成理さんのマスタークラス&演奏会・・・素晴らしかったです!

昨日はスペイン在住のギタリスト神成理(かんなりとおる)さんのマスタークラスと演奏会を当教室主催にて行いました。

マスタークラスは4名が受講。受講曲はエストレリータ、タレガのプレリュード、椿姫幻想曲、エンデチャ・オレムス、アランブラ宮殿の思い出。4名のレッスンを午後2時〜午後5時30分まで、休憩なく丁寧に行ってくれました。

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テクニック面に関しては、基本に忠実です。とはいっても、その基本のレベルは現在のギター界が忘れがちな「基本」かもしれません。だから、受講生に対する要求レベルはとても高かったと言えます。丁寧な話しぶりでレッスンを進めていましたが、受講生の方は「基本」の大切さを再認識したはずです。

例えば・・・基本はアポヤンド。アルアイレであっても、アポヤンドに極めて近い音色と音量をもとめること。このことは本当に現在のギター界では忘れられがちです。(これは僕もホセ・ルイス・ゴンサレス先生にしつこーく言われました)

左手のテクニックも左手各指の強靭さを要求していました。スラーやポジション移動、アラストレ・・・いずれのテクニックもしっかりとした指と腕の安定が必要となってきます。ある程度のトレーニングが必要になってきます。

音楽表現面に関しては、「ブレス」「コントラスト」「アゴーギク」を重視したレッスンでした。このあたりは流石、数多くの演奏会をこなしてきた神成氏ならではです。テンポの緩急のつけ方と「聴き手の印象に残る曲想」にしていく方法論が提示されました。これは僕もとても参考になりました。


さて、演奏会。これはマスタークラスの会場と同じ場所で行いました。定員30名でちょうどいい感じのサロンコンサート風の演奏会となりました。
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演奏会の感想は・・・「ギターって凄い」・・・これに尽きます。もちろん、練り上げられたリズムやフレージングにより音楽の流れ、構成感も素晴らしいのですが、クラシックギターの音色の凄さが感じられました。

それはまさに「巨匠ホセ・ルイス・ゴンサレス」を彷彿とさせるものでした。音圧が凄いのです。ギターという楽器の中から音が「ぼこっ!」と出てくる感じ。それでいて、遠達性がある音色。音圧と音色・・・これら二つの要素があって、抜けのよい音になるのですが、まさにそういう音でした。

そういう音があるから、立体感のある演奏表現が可能になるのだなあ、と思いました。

今回演奏されたなかで、エスタニスラオ・マルコの作品がお客様には好評だったようです。日本ではまだまったく知られていない作曲家です。かつてイエペスが「グアヒーラ」というマルコの曲を録音していましたが、その一曲でのみ知られていましたが、最近ホルヘ・オロスコ氏によって楽譜が再発見されて、piles社から楽譜集がでています。

楽譜はこんな感じ。

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オロスコ氏の録音も素晴らしいのですが、また違った切り口の神成氏の演奏を聴いて、ますます好きになりました。いずれ弾いてみたい〜!

・・・という、新しい楽曲への興味も湧いた今回の演奏会でしたが、やっぱり全体の印象は最初に「ギターって凄い」に尽きます。

今回、演奏会に来た方はクラシックギターの本当の音色を感じてもらえたと思います。チラシにも「ギターの本当の音色を!」と書いたのですが、まさにそのままの演奏会だったなあ、と。

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また、来日してほしいなあ!

マリア・エステル・グスマン マスタークラス(ギターの基礎とは?)

スペインから「ギターの女王」マリア・エステル・グスマン女史が来日していました。クラシックギターの王道的な奏者です。当教室で、彼女のマスタークラスを主催しました。そして、青葉台井桁ギター教室主催のマスタークラスでも通訳を依頼されたので行って参りました。

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彼女との最初の出会いは私が大学生だったときです。1992年ですかね…私が大学入学した直後、師匠の手塚先生に「レッスン受けてみたら?」と言われて、ひとりホテルの部屋に尋ねて行った記憶があります。大学の学部での専攻がスペイン語でしたので、ちょっとは言葉はできましたが、挨拶程度…しどろもどろでレッスンを切り抜けた記憶があります。その後も来日の度にレッスンを受けました。正直、当時は彼女の凄さがわかりませんでした。

大学卒業後、留学して、彼女の講習会に参加して大きな刺激を受けました。10日前後の講習会でしたが、そこで「ギターの基礎の大切さ」と「基礎の凄さ」が理解できました。細かい技術的な精度が音楽を形作って行くのだ!…と実感したわけです。

私が日本から帰国した直後も、スペインで会ったり、日本で会ったり…会う度に刺激になります。彼女の演奏そのものから刺激を大きく受けます。それに付け加えて、マスタークラスなどの通訳を引き受け、間近に彼女のテクニックや考えにふれると、「やはり凄いなあ」と思うわけです。

とにかく基礎に忠実です。受講生への要求は実は「過酷」なものです。何故ならば、その基礎が簡単に身に付くものではないからです。それをレッスンでは「どうしてそんな面倒くさい弾き方をしているの?」と生徒さんに要求します。

音楽的な基礎に関しても、ものすごい直感力を有しています。本人が無意識で弾き流しているところを一発で見抜きます。ある意味受講生にとってもは、痛いところをつかれるわけです。

記憶力も凄いのです。私の生徒さんで毎回レッスンを受けている方がいます。「前回はこんなこと指摘したけど覚えている?」と言っていました。受講生のほうがそういうことは忘れているものですね 苦笑。

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音色についても、多くの示唆を与えていました。受講生の何人かに「あなたは自分のその音、好きですか?」と質問していました。この質問には深い意味があります。そもそも、ギターで「良い音」ってなんですか?という問いでもあるからです。このあたりもしっかりと探求していかなければなりません。マスタークラスという短い時間の中で、それを掘り下げることは不可能ですが、この質問を受けた受講生はしっかりと今後の人生でギターの音を探求していかなければならないでしょう。

今回のブログタイトルに「ギターの基礎とは?」と書きましたが、彼女のレッスンはまさにそれを考えさせるものでした。もうちょっと付け加えれば、ギター演奏のための基礎的な考え方(哲学)を考えさせるレッスンとも言えます。

10月31日に行った当教室主催のマスタークラスでは、7名の受講生がいましたが、その7名を通じて、様々な観点からギターの基礎技術の大切さ、音楽表現を考えるための基本が伝授されました。そして、「基礎技術講座」を40分程度やってもらいました。シンプルなパターンから、複雑なものまで…これは実に面白かったです!聴講生も交えて、全員でギターを弾きながら行いましたが、最後やり遂げたときには、全員…「ものすごい指がしなやかになった!」という実感をもてたようです。

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また近いうち会いたいなあ!…とも思います。多くのことを学べますから。来年あたりセビリアに来たら?…と言ってくれたので行くかもしれません。

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手塚健旨先生公開レッスン…終了しました!

10月8日(祝日)に、青葉台にて「手塚健旨先生公開レッスン」を行いました。

聴講生もたくさん来ていただいて、実に有意義な時間を過ごせました。





受講生は、いずれも国内のコンクールで優秀な成績を収めている10代から20代の若者たちです。

レッスンの内容は…とにかく手塚先生の豊富な経験と豊富な知識に裏付けされた「正統派」なものでした。そして、その全ては「基本」に立ち戻ります。手塚先生はセゴビア、イエペス、レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ、3人の巨匠にきちんと習った唯一の人です。そこから学んだこと(テクニックや表現法や解釈)を演奏や教授活動を通じて伝えることをしてきた人です。

今回もレッスン中、「これは私の意見ではないですから」という言葉を度々使ってていたのが印象的でした。例えば、「タレガだったらこう弾いていた」ということを、きちんとした証拠をもとに提示していました。

私は手塚先生には4年間師事しました。レッスンで習った内容は当時も「証拠」と「確信」に満ちたものだったのでしょう。当時の僕はそのまま受け取っているだけでしたが。
…現在プロとしてやっていますが、様々な資料やギタリスト達の業績などをたどって行くと、やはり手塚先生が仰っていたことはしっかりとした証拠に裏付けされた「正統派のテクニック」であり「正しい解釈」であったことがわかってきました。それは今回の公開レッスンでも強く感じたことです。

そして、音質には厳しいレッスンでした。和音のバランスにも敏感でした。Pのタッチについてもとても厳格でした(私が見た限りでも受講生で誰一人ちゃんとした低音を弾けている人はいませんでした)。

昔と一緒だなあ!…なんて嬉しく思ったり。

聴講した方は、いろいろ「ギターの音」について「解釈の仕方(=根拠の求め方)」についてたくさんのアイデアを得られたと思います。

私もたくさん勉強できました。手塚先生はやっぱり凄い!



 


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公開レッスンします!

8月26日ですが、通常の日曜ワークショップのかわりに「公開レッスン」をします。
富川勝智によるレッスンを公開で行うというわけです。
受講生と受講予定曲は下記です。

熊谷江利子 マジョルカ(アルベニス)
林祥太郎 セビリア幻想曲(トゥリーナ)
斉藤泰士 ファンダンギーリョ(トゥリーナ) 

仮にテーマを「スペイン音楽のリズムとアクセント」というふうには決めていますが、受講生の演奏内容によって純粋にクラシックギターの技術上のレッスンになるかもしれませんし、一般的な音楽表現法のレッスンになるかもしれません…。

そのあたりを含めて勉強にはなると思いますので、是非聴講においでください。

また、林君も斉藤君も私のところに習いに来ていますので、彼らが普段どういうレッスンを受けているのかな?…と興味のある方も是非!

私に習いたいなあ…と思っている方も「いったいどんなレッスンするんだろう?」と覗きに来てください。

会場や聴講料金などはこちらをご覧下さい。

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