
長年、ハダメス・ニャタリの音楽世界に魅了されて独奏曲もアンサンブル曲もたくさん弾いてきましたが、やはり正体が掴み辛い!
その理由は多分みんなが考えている”ブラジル音楽”でもないし、かといって”クラシック音楽”でもないというところにありそう。
でも、良い音楽であるのは事実なので、ひたすら弾いているわけですが、今回の南米組曲はそもそも”エレキギターとピアノのための”とあるので、すこーし不思議な楽器を使ってみました。

ランドスケープというブランドのS E-01という楽器。この楽器は基本はセミフォローボディのエレキギターなのですが、エレキギターの弦もナイロン弦も張れるという変わり種。
元々、この曲、録音が残されているのですが、ローリンド・アルメイダと作曲者ニャタリのものがあります。そのアルメイダの音が謎すぎるので、あれこれ考えていたらこの楽器に辿り着きました。
今まで「南米民謡組曲」を何回も演奏していますが、純粋なエレキギターを使っても、クラシックギターにピックアップをつけてもなんとなく違和感があったのですが、今回割とアルメイダのサウンドに近づいたかなーと。
音楽自体もクラシックでもないし、ブラジル音楽でもないし…というわけで楽器もエレキギターでもないし、ガットギターでもないし…という方向に到達したわけです。
まあ、そう考えると、音楽って面白いなあーという。そして、それが本番でやってみないと分からないってところが面倒臭いなあーと正直思います。先ほどライブの時のプレイバックを聞いてみましたが、驚くほど”アルメイダ”サウンド!
割と今回の試みはうまくいったかなーと。
明日からはきちんとクラシックギターに切り替えて次の本番へまた耳のチューニングしていきます!