日曜日に拍節とリズムについてのワークショップを行います。
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ワークショップをする前には、もう一度資料を整理して知識の整理をします。拍節とリズムに関連するレクチャーやワークショップはもう数年前から行っていますし、普段のレッスンでも生徒さんにリズムや拍節についてはしつこーく言っています。現場で実践してもらって、そこからフィードバックをたくさんもらっていますので、もう一度関連する資料を読み直すことで「新しいアプローチ」を得ることもできますし、見過ごしている知識を得ることも可能なのです。

なので、資料はワークショップ前に読み直すわけです。

せっかくなので、読み直した資料をご紹介します。そして、次のワークショップで受講生の方とともに「演奏してみたい!」と思う曲も紹介します。

まずは定番「リズムはゆらぐ」です。

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自然リズム…この言葉は藤原義章さんが提唱している言葉です。フィボナッチ数列や黄金比にその根拠を求めていますので、本の中にはこんな図が載っています。
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(一時期流行った)「ゆらぎ理論」の分野でも、同様の考え方が提唱されている…とのことで、その例としてなんと我々クラシックギタリストの定番曲である「禁じられた遊び」も譜例として載っています!

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禁じられた遊びの録音を研究し、拍毎のプロポーションがどのようになっているか…を扱った論文があるということなのです。これもワークショップで皆様にご紹介します。

拍子のプロポーションについて、指揮法の観点から見事に説明した隠れ名著があります。こちらです。増田宏三さんの「指揮法&ウィンナーワルツ」です。

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通常の三拍子についても詳細にふれられていますが、特に興味深いのはウィンナーワルツについての説明です。一小節を一周期としてとるという原則から導かれる独特の拍のプロポーションを見事に説明しています。

今回のワークショップではウィンナーワルツは扱いませんが、逆にウィンナーワルツを研究することで得られる「通常の三拍子感」とでも言える拍感があります。

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 通常の三拍子感を徹底して感じてもらうことで、拍節とリズム、そしてパルスについて実体験していただきたいと思っています。

ワークショップでメインで扱う楽曲は以下の二曲です。
フェルナンド・ソル作曲の月光
フランシスコ・タレガ作曲のアランブラ宮殿の想い出

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上記二曲を声部分けして弾く事で、「三拍子」の感覚を掴んでいただければと思っています。メロディーと伴奏部分のリズムとパルスの違いを学んでいただければ十分であると考えていますので、特に独奏で弾けなくても初心者の方でも十分に参加していただける内容にしたいと思っています。

また1月に行ったpart1の内容についても、軽くおさらいをします。
1月の内容についてはこちらのブログ記事を参照してください。また1月の講義を行うにあたって読み直した資料に関するブログ記事もありますので、参考資料など気になる方はご覧ください。

では、みなさまの参加をお待ちしております!
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