2014年12月13日は大阪を拠点に活動する岩崎慎一氏とのデュオコンサートでした。
テーマは「冬」。岩崎氏と今回のプログラムを組みにあたり、「らしい」ものを選びました。
まだまだギターデュオには「隠れ名曲」があります。今までやってみたいなあ〜!とずっと思い続けていた曲をやってみたわけです。ブルクハルトやカウフマンは通常コンサートでめったに聞けない曲です。CDでも録音が少ないです。
それらの曲の魅力を伝えたかったということが今回のプログラムの意図でもあります。
リハーサルや本番を通じて、お互いにたくさんのアイデアがでました。そして、「カウフマンって名曲だね!」という結論がでました。現在僕の中で、またやってみたい曲第1位です。
ブルクハルトは緻密に作曲された曲で、もしかしたら演奏者本人が一番理解できる曲かもしれません。譜面を読み込むと、いろいろなアイデアが出てきます。今後の課題としては、それを如何に一般の聴き手が理解できるように表現していくのか?という点かもしれません。そのような演奏が現れれば、この曲は「名曲」となっていくような気がします。
ソルの楽曲は当然ながら、素晴らしい作品です。各変奏のイメージ力と緻密な声部の書き分け…何度弾いても勉強になります。
アンコールは私が編曲した冬の歌メドレーを。途中に私が作曲した旋律があるのですが、そこに隠されていたメロディーをしっかりと見つけてくれました!流石!
また岩崎氏とは、マニアックなプログラミングでデュオコンサートをやってみたいです。
当日のプログラムはこちら!
↓
フランツ・ブルクハルト:トッカータ
Franz Burkhart:Toccata
ヨハン・ブラームス(ジョン・ウィリアムズ編):主題と変奏 Op.18
Johannes Brahms(arr.John Williams):Theme and Variations Op.18
リバネリ:イギディム・アルスラニィム(トゥルガイ・エルデネール編)
Livaneli:Yigidim Arslanim(arr.(arr,Turgay Erdenaer)
フランシスコ・タレガ:アラビア風奇想曲 ✴︎富川独奏
Francisco Tarrega:Capricho Arabe
(休憩)
アリエス・ラミレス:アルフォンシーナと海(ゴンサレス編) ✴︎岩崎独奏
Ariel Ramires:Alfonsina i el mar(arr.J.L.Gonzalez)
作者不詳:ルシニョール(パークニング編)
Anon.:La Rossignol(arr.Parkening)
アルミン・カウフマン:2台のギターのための組曲
Armin Kaufmann:Suite for two guitar
フェルナンド・ソル:ロシアの思い出 Op.63
Fernando Sor:Souvenir de Russie Op. 63
アンコール:冬の歌メドレー(富川編)