会場は目黒パーシモンホール。
緑豊かな環境にある素晴らしいホールです。
2020年春からコロナ禍でしたので、会場の使用条件などがなかなか難しく、参加者を分散して行ったりしておりました。そして、ゲスト演奏もなかなか実現しませんでした。日程がなかなかフィックスできない状態でしたから。
ということで数年ぶりの「普通の」発表会!
30名近くの生徒さんが参加してくれました。
毎回パンフレット作っているのですが、簡単に挨拶を書いています。毎回文章変えているので割と大変w
記念に載せておきます。
常日頃、生徒さんに言っているのは「学び続けること」の大切さ。
スランプであろうが、仕事が忙しかろうが、学校の勉強が忙しかろうが、子育てが忙しかろうが、家の中に老人を抱えていようが、そしてコロナ禍であろうが、「学び続ける」ことが大切なんです。
大概の「忙しさ」は気持ちの問題で、なんとか時間を作れば学べるものなんです。
なんだかんだの理由をつけて、学ぶことから逃げることはたやすいことなんですよね。そんなことを戦争が起こってしまった地域の人たちのことを想像すると、考えてしまいます。
実際にコロナ禍の時も、平気でレッスンを蹴ってしまう…っていう方多かったようです。当教室は2020年2月終わりの時点で「さ!オンラインに移行するぜー!」とやりました。色々な方法で生徒さんが学びを続けられるように考えたのです。
そういう意味ではうちの教室はオンラインレッスンの先駆だったと思います。
面白いことに生徒さんの95パーセントはしっかりと趣旨に賛同してくれましたし、オンラインで新規の生徒さんも増えました。で、今は対面で続けている人もいます。(もちろんそのままオンライン継続の方も)
そういう経緯があったので、僕としても実は感無量でございました。ああ、生で生徒たちの演奏を聴けるのはいいなあ、と。
同門同士の発表会というのはまた良いものです。ある先生に就いているお弟子さん同士がいい感じで(程よい抑制のもとに)刺激を与え、与えられる。最後にケツを持つのは先生ですから(苦笑)、ある程度自由にできますしね。上手く演奏できても、失敗しても、ゆりかごの中にいるようなものです。
その気楽さと、一応先生見てるなあー!というプレッシャーもあるので、演奏上達のためには発表会参加はマストなのです。
同じ曲やこれからやってみたいなあというのを、先生以外の演奏で聴くことができるのも発表会の魅力の1つですし、教育的には効果的なのです。例えばレッスンで僕がお手本を示したのしても「いやー、先生だから上手に弾けるんですよー」となります。でも、発表会で小品やエチュードなどを他の生徒さんが引くのを聴くと、なんであの人いい感じに弾けるんだろう?…わたしも頑張らなきゃー!となるものです。
その辺りが発表会は面白んです。実際、打ち上げなどでお互いの演奏の感想などを言っている様子が見られましたが、そういうのが「上級者への道」なのだと思います。
今回のゲストは益田正洋さん。ハイドン、バッハ、素晴らしい演奏を聞かせてくれました。生徒さんたちの間でステージマナーが素敵でしたー!という声もあり、そうだよねえーと。ステージマナーというのはお客さんへの気遣いなんです。
そういうことも学べます、発表会は。
最後に益田正洋さんとデュオをしました。これは…単純に楽しかったー!
久しぶりのカルッリの「ラルゴとロンド」でしたが、ああ、古典いいじゃん!カルッリいいじゃん!って思いながらデュオしました。
打ち上げも5時間(!)頑張りました。生徒さん、元気にギター談義してました。そういうのが一番良いのです。お互いの良い点を指摘し合えば、次に向かって進むことができます。弾き終わって帰りまーす!という人は絶対に上手くならないとさえ言えます。
打ち上げでいい感じに今日の反省をして、家に帰って、寝る。そして翌日からまたギターの勉強をする。それでワンセットみたいなもんです。
さてさて、次回の発表会日程も決まりましたー。11/23です。祝日です。ああ、楽しみ。