ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

ソル

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

ソルを解読!&ラジオ収録ありますよー!

浮世はゴールデンウィークなんですよねえ。割とあれこれゴールデンウィーク中はあるのが音楽家稼業というものです。

4/27 第62回発表会:無事終了。人前で弾くってとーっても大切なことで、そして責任感がある行為なのですよね。

4/28 ギター連盟理事会:代表理事なので、理事会前は結構やることあります。執行部として議決や議論をしておかなくてはならないことが結構ありますし、色々と報告しなくてはならないことが結構ある。そして、理事会で決まってことを動かさなくてはなりません。そんなことを地道にやっております。

4/29 スペインギターフェスタ春の祭典オンライン:コロナ自粛期間中に始まったオンライン講習会。今でも続いてるのはうちだけですなあ。そして毎回とーっても勉強になる。今回は東くんがスペインの大停電に巻き込まれて結構大変だったけど、なんとかネットは繋がっていたのでできました。これから夏も秋も色々とイベントやコンサートあります。
スペインギターフェスタのホームページあるので、皆さんたまーにチェックしてください。


5/1 ラジオ収録:神戸FM MOOV 金曜8:15-8:30までパーソナリティをやっております。番組名は「クラシックギターと私」。東京で公開収録してます。来ると絶対に楽しいです。これは公開収録に来た人みんなが言うから確かです。ゲストさんとのおしゃべりは本当に意外な方向にベクトルが向くので、こっちも脳みそフル回転。百聞は一見にしかず。遊びに来てください。
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5/6 現代ギター社にて講座:「巨匠たちの作品への真摯なアプローチ 〜徹底ガイド!ギター音楽と作曲家の世界」と言うのを三月からやっています。前回はカルカッシ。今回は「ソル」です!ソルを音楽史上の流れの中でしっかりと捉えないとたくさんのものを見失います。そして彼の音楽の美しさは引き出せません。とはいえおかたくならず。わかりやすーく、おもしろーく講義するつもりです。気軽にご参加ください。与太話(空想話)多めです。
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と言うわけで、いろいろなイベントありますので、皆様GW中足をお運びくださいませー!






ソルのひねくれ具合

楽譜って怖いですね。楽譜によって結構音価や変化音(シャープとかフレット)が違っていて。それが全く違う音楽を作ってしまうことがある。
なので、レッスンするときは出来るだけ「原典」に近いものを使うことを生徒には勧めている。

特にフェルナンド・ソルの楽曲に関しては、細心の注意を払わないと”それってソルの意図と反しているよ”という結果を招きかねない。

最近レッスンした中で気づいた例がこれ。

Op.31-1です。14小節。こちらは定番のギター教本であるギタルラ社の「新ギター教本」に出ているバージョン。


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これが現代ギター社版(中野二郎編)ではこうなっている。
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バスの長さが違うのです。バスが三拍維持されることによって、三拍目で独特のドミナント感(緊張感生まれます)。もちろん、楽譜の誤植かもしれませんがw

もう1つ同じエチュード。同じく新ギター教本から。
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中野二郎編だとこうなってます。
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お!!!三拍目に休符が!!!
この休符によりメロディーのアウフタクト感が強くなります。弾き比べてください。印象がかなり違いますよねー。

次はOp.31-4。とある「名曲集」に載っているバージョン。
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ラがシャープになっています。和声的短音階で作られる和音なので、理論上も聴感上も問題はないように見えますが……

中野二郎編ではこうなっています。
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ラが普通にナチュラルです。こうすることによって、三小節目にニュートラルに声部が進行していきます。4小節目になって初めてドミナントセブンスがきっちりと鳴り、且つ休符で断ち切られる緊張感!
これに慣れてしまうと2小節からラをシャープさせているバージョンは”凸凹”に聞こえてきます。

これも是非弾いてみて、聴き比べてください。

……こんな感じで曲集や教本に載っているエチュードは結構原典と違う部分があるのです。

ソルに関してはパターンから逸脱したものが多くて、普通だったらこうだろうなーというのを裏切っている部分が多いのです。なので、写譜するときなどに「普通なこうだろー」と写し間違ったものが教本や曲集に載ってしまっているのかもしれません。

現代ギター社版の中野二郎編は、当時出版された楽譜をそのまま浄書して載せてあります。編者が勝手に「ここは普通シャープだよね?」とか「これは付点音符じゃないだろ〜」という判断で音の改変を行なっていない。ここがある意味すごい。だから「原典版」と言えるのです。

実はこのあたりにソルの「ひねくれ具合」が出ていたりします。そのあたりは謎解きに近いものがあり、普通はこうするんだけど、これわかるかな???(どうせわかんないだろーなw)という感じなんでしょうね。

このトリッキーさはスタンダードな声部進行や和声の理論を知っていないとなかなかわかりません。

ギタルラ社の新ギター教本が悪いというわけではありません。ある意味、スタンダードに弾きやすく若干の改編をするのは初心者にはありがたいものです。実際Op.31-1でバスだけ低音を低音を消音するというのは初心者にはハードルが高すぎますから。

載っているバージョンをそのまま弾いていけばいいんです。

とはいえ、ソルの楽曲の醍醐味はこういう「ひねくれた」ところにあります。レッスンでは生徒さんと色々と謎解きをしていきます。それはとても楽しい作業で。そして、そこにソルの楽曲の美しさや面白さが隠れているわけです。

どうしてここに休符入れたんだろー?とか考えながらレッスンしていく(自分で練習するときも)のは楽しい作業です。

いつもそんな感じでソルのエチュード教えるときはやってます。

秋になっていた…最近のこだわり

ブログの方もあんまり更新してないなあーと思い、久しぶりにのぞいてみたら、やはり8月から何も更新していませんでした。
新しいホームページの方に演奏のスケジュールなどは載せておりますので、そちらをチェックください。…とそんなことを考えているとなかなかブログを書く気になれなかったりするのですよね 苦笑。

ということで、あいつは一体今何をやっているんだ?という方はホームページをのぞいてくださいませ。まとまっております。

毎日何かは考えております。色々とやっております。ということで、やはりブログは日記みたいに使うのが良いのだろうなーと。

最近レッスンしていて思うのが、ソルのエチュードの音価。やはり原典の音価をしっかりと守ったものを使ってほしいなあと。ここはメロディーが三拍目で切れているだろうーというので、低音も休符になっていたり…

例えば、最近レッスンしたのではソルのOp.60-14。この曲は本当に綺麗に三声で書かれている。メロディーは切れているのに低音だけ音価を維持したりする。
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消音も言ってみれば、音価の適切な処理なのである。この辺りも雑にやっている人が多いなあーとまだまだ思う。大昔から「一に消音、二に消音」と口すっぱく言ってきた。それは、やっぱりホセルイスゴンサレス先生にうるさーく言われたからでもある。

でも、これを窮屈なものであると思うと、途端につまらなくなる。音価を適切に守ることによって得られる「音楽」があるのだ。消音にこだわると確かに技術上は難しくなる。

それは確かに面倒臭いものだ。もっと気楽に弾きたい。そして、そういう技術上の難所は「つまらないもの」になってしまう。

そこを「つまらないもの」と思わず、「ここで音を止めると音楽になる!」というつもりでやっていくべきだろうし、教える側にもそういう指導が大切なのだろう。休符があるから消音ね…というだけでは生徒さんは納得しないのだなあと。 

このOp.60-14を生徒さんにお手本演奏しながら、思った。

原典(当時の出版物)は出来るだけ持っておいたほうがいい。今はデジタルのアーカイブが潤沢にあるのでアクセスすればソルの当時の出版でもタレガの当時の出版でも見ることができる。自分のやっている曲は出来るだけ正しい楽譜でやるのが良い。

それが先人に対する敬意である。もし、ソルやタレガに対して「あんたの書いている音価は違うでー」と反論できる根拠と確信があるのであれば、勝手に変えて弾くがよろしい。でも、天国に行って彼らに会った時に叱られちゃうかもw

ま、そんなことを考えたここ数日です。


てな感じで、これから出来るだけブログを毎日書いていきます。結構お知らせすることあるからねー。

では!

6/18 ソルのエチュード講座 第二回終了!

6/18日曜日は「日曜ワークショップ」を行いました。
シリーズで行っている「セゴビア編ソルのエチュード」の講座の二回目。

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いつもと違う会場でしたが、音楽の研修用につくられた部屋だったので黒板が!…そう学校の音楽室にある五線譜黒板!

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内容は、ソルのエチュードの原典、コスト編、セゴビア編を比較しながら「ソルの凄さ」「セゴビアの凄さ」を実証していくというもの。
運指にこめられている「意味」を探していくというのが、今回のテーマだったかもしれません。

5月と6月で二回「ソゴビア編ソル練習曲」講座をおこなったので、来月の日曜ワークショップは一旦通常のワークショップにもどします。ソル講座はまた8月に続きを行います。

基礎練習講座…にします。夏休みですし。

参加料も割り引きました。基礎練習テキスト付きです!
詳細はこちらの「日曜ワークショップのブログ」で確認してください。



 


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6/18の日曜ワークショップ〜セゴビアとソル練習曲

明日のための資料作成をしています。
明日6/18は朝から日曜ワークショップです。先月に引き続いて「セゴビア編ソルのエチュード」の講座を行います。
詳細はこちら

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前回、一応1番から3番まで終了しましたが、テクニック的な関連もあるので3番と4番を平行してみたいと思います。なので、もう一度3番も見直します。なので、明日は3番から5番までやろうと考えております。

いつもと会場も違いますので、ご注意ください。
「東山社教館」です。最寄駅は池尻大橋駅です。こちらです。

では明日!日曜日の朝から、ソルとセゴビアの「共同作業」をじっくりと研究しましょう!



 


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