ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

テクニックノート

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基礎練習としてのスケール〜動画アップしましたー

現代ギター誌へ「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート講座」というものを連載して、あっという間に一年過ぎました。
今発売されている2024年11月で14回目の連載。




毎回連載と連動で動画を上げています。アップしましたので是非みなさんご覧ください。欲を言えば両方読むとなるほどーとわかる内容となっています。もっと欲を言えば、第一回目の連載から読んで、動画もみておくと「腕の連動ってこうなっているのかー」とかあれこれわかってきます。

とりあえず14回目の動画、是非ご覧ください。




スケールについては第13回からの動画を見ていただけると、音楽的な意味もわかって良いとは思います。



大切なのは音程感です。これを踏まえて音階練習を行なっていくと格段に音楽表現のセンスが上がります。そしてこれをギターという楽器の指板のシステムの中で目で見えるようになってくることも大切です(ビジュアライズ)。

もう少しだけ音階についての連載は続きますので、是非お付き合いください。

そして、是非余裕のある方はこの段階で第一回からの連載を復習してみるとたくさんの発見があると思います。腕の使い方、体幹の使い方…諸々含めて練習を進めていくとスケール練習の中でたくさんのものが学べるということがわかるはずです。

結論から言えば「山ほど練習しましょう!」ってことなのですが、少しだけ頭を使ってくださいませ。頭だけで理解してもダメですよ。とりあえず楽器と向かい合ってやってみること。そっちの方が先です。


プランタンおじさんとテクニックノートの動画

朝からもやーっとしたお天気でしたが、頑張ってリハ。というよりは全体を通してどんな感じになるのだろー?という「擦り合わせリハ」。
10/20にやる蓮田でのコンサートのメンバーでやっていたのですが、この曲実際合わせてみるとどうなのかなーという感じで。

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幸いなことにこのフルートとヴァイオリンメンバーは先日松岡滋個展であれこれ松岡さん楽曲をアンサンブルしているので、ギターを僕が弾けば良いだけのものをあり、当日のリハも本番も知っているので「ああ、こんな感じかー」というのがわかる。

わからない曲もあって、今回はヴァイオリン、フルート、ギターでJ.プランタンの曲をやるのですが、これが思っている以上に面白い曲だった!各楽器が協奏風に主役になるところがあり、良いコンサートピースなのではないかなーと。

なんとなくさっきも一人でさらっていて、「プランタンおじさん」と名付けたくなるような、愉快で楽しいサロン風作品。
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名前に覚えがあるなあーと思ったらドミンゴ・プラトの「ギタリスト辞典」に出てた。

まだまだ知らない曲ってあるもんです。


そのリハが終わってからはひたすら現代ギターに連載中の「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート講座」の動画撮影。

来月出るものの動画を作成してました。

ここ数ヶ月はスケールのところをテーマとしてますが、多分誰も気づいてないとこを深掘りしている内容なので、今月号出たら是非買ってください。そして、もう少ししたら動画も公開しますので、是非。

YouTubeのテクニックノート講座動画は結構作るのが大変なんです。なんでかっていうと「連載連動」にしてしまったから。墓穴を掘るとはこのこと。とはいえ、文章として書いたものを動画で説明って本当は一番良い伝授方法ではあるし、実際僕自身にとっても有益。リターンは結構あります。

でも、締め切りが結構タイトになってしまうのが「墓穴掘った」なあという理由。20日が締め切りであれば、少なくとも17日くらいには原稿本体ができていないとダメですし。その後数日の間に動画作らないとダメですしね。

動画編集終わったら、冬のコンサート用の楽譜アレンジ。その合間に来年の演奏仕事のスケジュール連絡などに返信したり。

結局パソコン仕事ばっかりになるんで、目がしんどい。そんな日々でございます。







何でもかんでも時間がかかる

今朝は日曜ワークショップを行ってきました。



右手のタッチについて。基本の基本からじっくりと。似たような内容でもこちらの考え方の微妙な変化で伝え方が変わったりするもんで、このあたりは毎回しぶとく出席してくれる人にしか分からないかもしれませんね。

演奏技術っていうのは、こまかーく分解していくと巨匠の技がわかってくるものです。

今日も教えていて、pp(ピアニッシモ)でも遠達性のある音が出せる感覚がわかりました。もちろんワークショップに出席した方にはその理由を説明しました。自分でやっていることをワークショップの現場で言語化した際に再確認できます。

毎回、こういうワークショップで技術のことやレッスンにおいても基礎技術を教える際に思うのは、「頭でわかっただけではダメ」ということ。頭でわかるのではなく、自分の身体でその動きができるようにならないとダメってことですね。

これは時間がかかる作業なんです。

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今日も教えていて、ある動作ができるようになるまでじっくりと時間をかけて、その動作ができたら次のアクションを考えるということを言いました。基礎的な指の動きをマスターすることは簡単ではありません。
多分、僕はこの手の基礎技術を説明するのは慣れているほうですが、だからこそ受講した方は「頭で」わかったつもりになっちゃう危険性がある。なので、こういう講座をやるときは「とにかく、その動きができるようになるまでじっくりと時間をかけてくださいね!」と念押しすることにしています。

「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート」の講座も現代ギター連載とそれと連動しているYouTube動画、そしてスペインギターフェスタアカデミー(オンライン講座)の三つで行っていますが、そんなことを常に感じています。同じ練習でも初心者と上級者では見え方が違うのです。このテクニックノート講座ではそういう観点からヒントをひたすら出すようにしています。でも、それができるかどうかは、時間をかけてじっくりとやっていくしかありません。

そして、基礎技術をじっくりとやっていき、それを実際の楽曲でひたすら応用していくしかありません。例えばカルカッシの25のエチュードの「リョベート運指」。やたらにaが登場しており、めんどくせーってなるやつですね 苦笑。
でも、テクニックノートのアルペジオの運指をしっかりと見ていくと、合点がいくものなのです。

テクニックノートにはタレガからリョベート、プジョールへと継承され、その後アンドレス・セゴビアやセゴビアやレヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサなどによって確立された伝統奏法のエッセンスが含まれています。

そのエッセンスを丁寧に見ていくと、「あ!だからリョベートの運指ってこうなのか!」と意味がわかってくるのです。それが実感できるのがカルカッシ25のエチュードです。そしてこのエチュードはリョベート編でやらないと全く無意味であることがわかります。このエチュードはリョベートの運指で行うと音楽表現的な意味が出てきます。音のグルーピングに意味があるわけです。

実はこの辺りに気づいたのは、僕自身も35歳くらいの時。ああ、勉強って時間がかかりますね!

興味ある方は是非、動画ご覧ください。



あと、最近気づいたこと。よく入門してきた生徒さんが「クラシックギターってどのくらいで弾けるようにありますか?」という質問をしてくることがあります。

僕がレッスンでよく使う教本は以下二つです。
「新ギター教本」(ギタルラ社)
「カルリ45のエチュード」(全音)

この二つのいずれかが終われば、クラシックギターは「弾けるようになった」と言えるのかなーと。この楽器の全体像もなんとなく掴めた段階なので、そう言っていいレベルなのかなと考えています。

で、たとえば「新ギター教本」ですが、練習なになにという感じで、番号が振られています。ざっくりと60程度の練習が含まれているのです。音階やアルペジオ、エチュードなど、あれこれあります。

当教室は年間36回のレッスンでやっています(月3回)。一つの練習を毎週こなして行ったとしても、2年弱かかります。

カルリ45のエチュードも45曲ありますから、同様に一曲ずつやっていっても、45週かかります。一週で仕上がらない曲もあるでしょうから、順調にいって2年かかる。

いずれの教本もスムーズに行ったらこのくらいかかるという目安です。

なので、「3年」。石の上にも三年!

何でも時間がかかるなー。









ギターは弾かなきゃ音が出ない

YouTubeのほうに動画アップしました。



現在、現代ギターに連載中の「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート講座」と連動している動画です。今回は右手のアルペジオパターンと音階要素の関連について。そして左手の半音階について。

現代ギター連載において、文章の最後に格言めいた一文をおいて締めくくるパターンになってしまいました。第4回は慌てず急げ。
今回は「ギターは弾かなきゃ音が出ない」。エレキギターの神様寺内タケシさんが言っていた言葉です。昔どこかのテレビ番組で言っていてなるほどなーと思ったのです。

寺内さんほどのキャリアを積んだ人でも煮詰る時はあるそうで……そんな時でも弾いてみれば何か答えが出るだろうーと思うようにしているとか。結構晩年の時の発言だったはず。そうなんですよねー、なんだか訳分からなくても、とりあえず音出してれば何か解決法が見つかったりするもんです。デタラメでも。

頭でっかちで悩むよりもとりあえず弾いてみる。楽器ってそんなものなのです。

というわけで、皆さんも本誌連載読むだけでなく、やってみてくださいねー。動画見ながら真似してやってみるのも効果ありますよ!

文で伝えることと動画で伝えること、そして、目の前で伝えること

現代ギターで連載を始めたことは先日のブログでも書きました。


そして、この連載と連動で動画もアップしました。


文章で伝えることと動画で伝えることができるものは割と別物だと感じています。
文章であると「頭でわかったふり」になりがち。ですが、ある程度文章で書いてあることを理解して自分でやってみると「ああ、なるほどな」と思えます。文章で確認しながら自分の動作を整理できるわけです。

動画だけで学ぶと「やれたふり」になりがち。なんだ同じようにできるじゃん!で終わってしまう危険性があるし、その動作が実際どのような理由で大切なの?というのもわからない。


そんなことがあるので、文章で書いたものと”同じ内容”を動画で扱ってみたかったのです。

とは言え、なんか自分で足枷かけちゃったなーという感じです 苦笑。

通常のギター教本にしても、今回扱っている「テクニックノート」にしても、学ぶためには全部通してみるしかないわけです。特にこのテクニックノートは全部通してみて、そして、また細部を学んでいって、また全部を通してやってみて、やっと”意味”がわかる。

結構辛い。なので、その辺りをうまく導いていければいいのかなというアプローチで連載を考えています。少しずつ丁寧に、そして各エクササイズの正しい練習法と意図を頭に入れながらやっていき、別項目との連動も少しずつ組み合わせていく。そんな感じで書いております。

よく楽器を学んでいる人で「その練習なんの意味あるんですか?」みたいなことを言う人がいます。そしてそういう人に限って「ユーチューブで学んだほうが早い」とか馬鹿なことをいう。自分の経験の浅いレベルで検索してたどり着いたYouTubeの動画なんて、やはりその人のレベルを越えるものではない。

そのことがわかった人だけが楽器って上達できるんです。

なので、今回の動画も手を抜きません。一体それどんな意味あるのー?って思うかもしれませんが、お付き合いください。1年後ぐらいにはうっすらと意味がつかめてくるでしょう。そして、意味を掴みやすいようにこちらも説明していきます。ヒントたくさん出しておきます。自分で考えてください。

そういう意味では対面での通常のレッスンはとても楽。その人が理解しているのかどうかが確認できるので。ある練習への応用もその場で伝えることできるので、無駄はないです。通常のレッスンでの弱点は受け身になりがちのことかもしれません。先生が生徒さんの確認をしてくれるのですから、自分で「できているのか」「理解しているのか」の判断をしなくても良い。そこが弱点。

だから、僕はレッスンでたまーに「放置」することあります。自分で考えて判断を下して欲しいから。

文章で学ぶ、動画で学ぶ、レッスンで学ぶ・・・この三つについて述べてきましたが、結局は独学って難しいよね!ということなのかもしれません。逆に言えば、どんなメディアからだって客観性を失わなければ学べます。

拙著「クラシックギターワークアウトブック」が引き続き大好評です。

【1日】に【3つ】のフレーズを【5分】ずつ弾くクラシックギターワークアウトブック
富川 勝智
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
2022-01-26


最近、なんでこの本が売れているのかわかってきました。日本人はドリルが好きなのかもなあーと。それが理由なのかもと。そして、各エクササイズにつけて動画も好評。この辺りも上記で述べたことと一致してますね。動画で”きちんと段階を追って学んでいける”のが良いのでしょう。実はこの本文章で書いていることと動画内で説明していることの内容を少し変えています。文章で伝えやすいことは文章で、やって見せたほうがわかりやすいことは動画で、としています。

この次に出た「クラシックギターの参考書」も実は大大大自信作。アマゾンのカテゴリー分類がうまくいっていないため、なんか残念な評価になっておりますが(カテゴリーが”音楽”という大きなものになっているw)、これこそ本当に僕が「音楽を伝えるテクニック」を伝授できている本です。

STEP UP クラシックギターの参考書 〜基礎から応用へ〜
富川 勝智
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
2023-03-17


実はこの本、左手の使い方(運指法)で今までどの本に書いてなかったことが入っています。そして、技術が音楽表現とどう結びついていくのかを丁寧に説明しました。じっくりと一度通して読んでみるとわかる本です。皆様、ぜひお手にとりお読みください。損はさせません。




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