ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

テルツギター

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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tomikawaguitar@gmail.com

テルツギターとは?

さて、来週16日は押上にある天真庵でライブです。テルツギターと19世紀ギターでデュオでやります。

さて、テルツギターってなんでしょうか?

まずは写真をどうぞ。

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通常のギターよりは1音半高く調弦された小振りなギターで、1810年〜1820年頃に大変流行しました。テルツギターはウィーンで大変人気の高かった楽器で、そのためのアンサンブル曲が多数生まれました。つまり、カポタストを3フレットに装着すれば、通常のギターでもテルツギターの楽曲は弾けます。

テルツギターの曲を書いた作曲家(ギタリスト)として、ディアベッリ、ジュリアーニ、フンメル、レニャーニ、メルツなどがいます。また、ベートーヴェンの楽曲とテルツギターと通常ギターのデュオに編曲したものもあります(今回は演奏しませんが)。

独奏で使われることがほとんどなかった楽器ですが、ギターデュオ(通常はテルツギター&通常ギター)での演奏効果が当時の音楽家達を魅了したのでしょう。

その音楽の様式としては当時のウィーンの様子を伝えるレントラーや、ディアベッリ(ベートーヴェンの楽譜出版でも有名)などによる変奏曲があり、またメルツの作品においてはギターにおけるロマン派を体現するような和声と歌を生かす作曲書法が用いられています。


現在、ほとんどテルツギターは製作されていません。もしテルツギターの曲を演奏するならば、通常の楽器にカポタストを用いて音域をあげればよいのですが、もともと小振りな楽器の独特の音色や発音感は失われてしまいます。当時の音楽の雰囲気を再現するためにはやはりテルツギターを用いるしかないのです。

また、その楽曲を演奏してみれば、12フレットの音を効果的に使っていることが分かるでしょう。もし、通常のギターにカポタストを着けたとすると、押さえるべきフレットは15フレットになってしまいます。ネックとボディのジョイント部分をオーバーした部分を押さえなければならないので、だいぶ居心地が悪いです。
 

今回のこのライブでは、テルツギターは1880年イギリスにて製作された「プラッテン夫人為書きラベル」、通常ギターも19世紀に作られたものでパノルモ(1831年作)を使用します。

…ということで、来週です。ライブのご予約はお早めに!
お店のほうに予約を頂いても、私のほうにメールを頂いてもオッケーです。
tommig@livedoor.com



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テルツギターと19世紀ギターのライブ(11月16日)

もう今月も終わりに近くなりましたね。
来月の16日、押上(スカイツリーですっかり有名になりましたね!)にある天真庵で久しぶりにライブをやらせていただきます。私はテルツギターを弾きます。相方はハイパーギタリスト(といっても演奏は渋めですが)の斉藤泰士君です。

チラシができました。(クリックすると拡大します)



天真庵さんはおそばも美味しく、雰囲気もとてもすてきなお店です。お酒などのんびり飲みながら、19世紀の音楽を聴いてみませんか?

ご予約はお店のほう、もしくは私まで直接メールを御願いします。
tommig@livedoor.com

限定15名です。(それ以上お店に人がはいらないのです)
ご予約はお早めに!

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新作テルツギター初お目見え!

テルツギターライブ

あいかわらず、こっそりとギター界を生きています。

またマニアックな企画をやってしまいました。演奏曲目もマニアックなら、実は「企画」もマニアックです。

おそらくクラシックギター界初!という企画をやってしまいました。

残念ながら、アーカイブが未処理・・・後半は音声のみ・・・という残念な結果になってしまったのですが、リアルタイムで楽しんでくださった方からの「声」は充分に届いています。

詳細は共演者の「尾野桂子のブログ」のほうで。

http://blog.livedoor.jp/ono_guitar/archives/1369223.html

というわけで、コンサートプログラムは以下でした。

ジュリアーニ:12のレントラーOp.92
ペトレッティ:喜遊曲
ディアベッリ:変奏曲 Op.57

ディアベッリ:第4セレナーデOp.96より「行進曲」
メルツ:3つのエレジー
ジュリアーニ:ボトポウリOp.67

オール「テルツギター&19世紀ギター」レパートリーです。

まだまだ未知のレパートリーがこの組み合わせにはあります。

テルツギターはクラシックギター製作家である高橋達男さんによるもの。プラッテン夫人為書きラベルのオリジナルテルツは今回はお休みで、現代の製作家による「富川勝智コンセプト」のテルツギターを演奏に使いました。

初お目見えです!

うーん、実にくっきりとしたカツゼツをもつ楽器だと感じました。もうちょい弾きこんで、幅を出していこうと考えています。

それにしても、ちょい前までアルカンヘル(モダンギターね)で演奏会をやっていたので、切り替えが・・・なんといってもスケールが違いますからね。指をせまっこくするのもなかなか技術がいるのです・・・。


しかし、デュオっていうのはいつやっても楽しいですね。

あと、ジュリアーニのOp.67は「のだめブーム」の今だからこそ、受ける!・・・というのを実感。ジュリアーニの遊び心満載の楽曲ですね。さあ、みなさん弾きましょー!・・・といってもやはりテルツでないと演奏しにくいです。

なので、みなさんテルツを買いましょう!・・・といい続けたギターコンサートでした。

さて、これからは5月14日のGGサロンコンサートに向けて、また「おっきなギター」に戻ります。うーん、がんばります!!


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富川&池田デュオツアー終了!

ちょっとレポートが遅れましたが、今週日曜21日に行なわれた富川勝智と池田慎司のライブレポートです。

町田で午後3時より演奏会でした。予約満席!

お客様の雰囲気もよく、楽しく弾けました。

2008年12月池田&富川デュオライブ 7

アンケートでみると、プティのトッカータ、タランテラが人気…不思議です。

町田市民は耳が肥えているのかもしれません。

2008年12月池田&富川デュオライブ 6

いい感じの響きの会場でした。

会場が乾燥しているので、途中2回の休憩。こういう3部構成のステージも悪くないですね。

さて、午後5時に終わって、大急ぎで次の会場へ。

午後7時から三軒茶屋でライブなのです。

こちらもふたを開けてみると満員盛況!!

2008年12月池田&富川デュオライブ 5

2008年12月池田&富川デュオライブ 4

ライブなので、特にプログラムは決めずに…

トークを大目にはさみながら…

2008年12月池田&富川デュオライブ 3

もちろん19世紀ギターとテルツギターのデュオもやりました。

ディアベリが楽しかった!

2008年12月池田&富川デュオライブ 2

立奏での演奏は、本番では初めてでしたが、体の流れで音楽が自然に感じられます。

2008年12月池田&富川デュオライブ 1

…以上、そういう感じで一日2回の本番でした。

忙しかったけど、楽しかったなあ!

これで、演奏のお仕事は今年最後!!

いい締めくくりになりました。

 

しかし、19日リハ、20日忘年会プチライブ×5回、21日本番×2回…3日間でたーくさん弾いたなあ。時間数にすると膨大です!!!。

 

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メルツのギターデュオ作品コンサート終了!!

昨日のコンサートのレポートです。

うーん、楽しかったです。テルツギターと19世紀ギターのデュオ曲、しかもすべてメルツ!というマニアックなコンサートでしたが、ご来場の方も楽しんでくれたようでなによりです。

写真をどうぞ。

テルツギターデュオ1

共演の尾野桂子はコゲットを使用。

メンテナンスしたばかりで、実に調子よかったです。

 

 

テルツ&富川1

 

小型なので、ちょっと前傾気味になるのが、結構問題とはいえば、問題。

ストラップも試しましたが、やはり楽器のアングルなどを考えると足台という結論でした。

 

 

 

テルツギター&富川2

ハーモニクスも使います。

こういう写真をみると、本当にテルツ君、かわいいですね。

抱きしめたい…そんな気持ちになってしまう音色と大きさです。

 

 

 

テルツギターデュオ客席から

客席から。

ほどよい人数だったので、アットホームな感じで進行しました。

 

 

テルツコンサートMC中

途中、MCをはさみながら…

裏板を見せているところ。19世紀ギターは材料の雰囲気も魅力のひとつ。

 

 

トータルで1時間ちょっとのコンサートでした。途中MCをいれてレクチャー風に進行しました。

終演後、興味のある方にテルツと19世紀ギターを触っていただきました。みな触ると嬉しそうな顔になります。やはりその形と音色にひきこまれているようでした。

やはり19世紀ギターの魅力はコンサートを行わないとわからないかもしれないなあ、と実感しました。またやってみたいと思います。

(演奏曲目)

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マズルカ

セレナーデ

ドイツの唄

3つのエレジー〜愛する人の墓で、あなたを想う、葬送行進曲

バルカローレ

タランテラ

(アンコール)セレナーデ

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