ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

フレットボード

2019.8 新サイトOPEN!
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タブ譜法〜ギター指盤の把握と視奏力アップのために!

クラシックギターの指盤…把握がなかなか難しい。

1弦でミなら直ぐに弾けるのに、「2弦のミ…どこ???」「3弦のミ……滅多に使わないので、しりませ〜ん!」みたいな生徒さんが多いのです。

何かいい方法がないかなあといつもあれこれ考えてレシピを与えるのですが、いくつか良い練習法はあります。そのひとつは「タブ譜を書いてみる!」という方法です。

今練習している曲でよいので、タブ譜に書いてみてください。ソルのエチュードでも、サグレラスのマリアルイサでも、禁じられた遊びでもよいです。
もちろん、ギターを弾きながらではダメですよ〜。ギター無しで楽譜だけから「何フレットを押さえるか…」というのを確認してください。
タブ譜はネットとかからダウンロードできます。こちらのサイトなどでどうぞ。



タブ譜ダウンロードサイト


さて、タブ譜に書いてみると、「あ、ここ思い浮かばないなあ…何フレットだったっけ?…」という箇所があるはずです。そこが苦手なポイントです。

実はこの「練習法」は私が仕事で学んだものです。数年前までたくさん出版物のアレンジの仕事をしていました。ヤマハさんやシンコーミュージックさんなどのムック本やポピュラーアーティストの楽曲のクラシックギターアレンジのお仕事です。

こんなの↓

IMG_1290


















レッスンもしていて、演奏会もありますから、必然的に時間がかぎられます。そして締め切りがタイトなことが多いのです。当時は手書きで音符を書き、タブ譜も書いていました。睡魔に襲われながら、スピードアップをするしかないわけです。でも、ミスもしたくない…なので、音符を見て、運指とポジションをイメージして、フレットをタブ譜に書き込んでいきます。ただし、やはり苦手なところがあるものです…。

たとえば、こんな曲。私がアレンジした「トロイメライ」ですが、ハイポジで複雑な和音になると、「うっ!!!」と詰まります。頭のなかに押さえるフレットが浮かんでこない。。。

IMG_1291


















このような作業を数年続けました。結果として…ものすごい読譜力がアップしました!

普段の練習でも、新しい楽譜を見たときに、ポジションをイメージして「あ、このフレットを押さえるんだな」と事前に考えてから弾くように強く思えるようになりました。

そして、読譜力をアップしたい生徒さんにはタブ譜トレーニングを勧めるようになりました。「自分の弾いた曲をタブ譜に書いてみたら?」と。

是非、みなさんもやってみてください。簡単な曲でもなかなかできないものです。暗譜したと思う曲でも、「あれ?」というポイントがあるものですよ〜。

楽譜を見る→押さえるフレットが浮かぶ(同時に運指も浮かぶ)→押さえる…というプロセスが正確且つ迅速になっていけば、視奏力(楽譜を見てすぐに弾く能力)もアップします。そして、暗譜した曲でもこれをやってみると、記憶が抜けている部分がよくわかります。僕も本番前に電車の中などで、脳内タブ譜をやってみるのですが、浮かばないところがたーくさんあります。そして、焦る…楽譜を見てもう一度イメージを作る…という練習をしています。

慣れないうちは実際にタブ譜を書いた方がよいです。一日1小節でも、2小節でも…。地道にやっていけば、じょじょにスピードアップできます。塵もつもれば精神で是非やってみてくださいね〜。

この話題の関連しますが、11月の日曜ワークショップは「読譜力アップ」がテーマです。タブ譜法もより詳しく説明しますが、他にも読譜力アップのための秘策(方法)がいくつかありますので、まとめて紹介する予定です。

11月2日です。詳細はこちらのブログにて!

 

ソルの「3度理論」〜今月の月イチ

すっかり遅くなってしまった今月の「月イチ講座」の予告です。
14日午前9時30分から行う予定です。講座の内容を「音楽理論」に関わるものにします。

いわば先月行われた池田慎司さんによる「フレットボードの音を覚える!」講座と、ギター連盟主催で行われたギター和声(坂場圭介さんが担当した講座)をミックスして、また別の観点から理論と指盤上の知識を深めようという講座にしたいと思います。

そして、そこに若干、ホセ・ルイス・ゴンサレス氏のテクニックノートとの関連も述べていきたいと思っています。

もちろん、上記二つの講座に出席しなかった方でもわかるようにゼロからレッスンしていきます。


おそらくこの講座に出ていただくと、非常に理論面、ギター史(一般音楽史)との関連が見えてくることでしょう。

完全音程である1度、4度、5度が支配していた世界から、バロックから古典にかけて長短3度の響きを重んじることになりました。この点をはっきりと意識していたのがわれらがフェルナンド・ソルです。

フェルナンド・ソルこそ、3度=クラシック音楽の基本と考え、それをギターの機能と密接に結びつけることに成功した人物といえるのです。

ソルのギター教本をしっかりと読み解いていけば、その考え方が非常に画期的であり、且つ「シンプル」であったことに気づきます。ソルはけっして「フレットの音すべてを覚えろ!」とはいわないタイプの教育者であり、音楽家であったのです。それよりも、「まずは音楽理論を知るべき!」=「音楽の基本を知りましょう!」という人であったのです。

そして、彼の考える音楽の基礎というものは、やはり「古典音楽のマナー」というものに準じています。そこに現れるのがソルの「3度理論」です。(ちなみにこの「3度理論」は私の造語ですので、ご注意を!)

そして、このことがはっきりと意識してもらえると、ソルの生きた時代、つまり古典時代の音楽の特徴が見えやすくなります。同時にそれ以前の音楽の特徴もはっきりとわかるようになります。このことが「音楽史を生きた知識」にするということになるのです。

私は先日行われたギター連盟ユベントスのワークショップで「ギター史」を担当しました。実は、一気に中世からルネッサンス、バロック、古典、そしてロマン派、タレガ時代までを概観してしまいました。

たった1時間と10分でしたが、まずは重要な年代を覚えてもらうことが目的でした。

そして、なによりも大きくつかむことにより、まずは「そういう時代があるんだなあ・・・」という基礎知識を持ってもらうことを旨としたわけです。

そうしなければ、ソル=古典時代、、、という図式すら描けなくなりますから。

そして、私にとって、古典の音楽マナーを徹底的に意識してギターと格闘し指盤上の機能とその音楽書法を合致させたのはフェルナンド・ソルなのだなあという認識でいます。


ということで、次回の月イチ講座、みなさま是非お越しください。もし、池田慎司さんと先日のギター連盟ユベントスワークショップに出席した方であるならば、より深くフレットボードの知識を深めることが可能です!


詳しくは下記リンクをご覧ください。

http://guitar.sakura.ne.jp/school/contents/tsukiichi.html
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