ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

ホセルイスゴンサレス

2019.8 新サイトOPEN!
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セーハは構造である

テクニックノート講座第32回の動画、公開されております。前回に引き続き今回のテーマは「セーハ」。


セーハが安定しないとき、多くの人が最初に疑うのは「人差し指の力」です。人差し指の「セーハ筋」を鍛えればいいのだ!…そんなことを考えてしまう人が多い。

でも、このベクトルで答えを求めている限り、なかなか状況は変わりません。別のベクトルで考えてみないとだめなんですよね。

セーハをかけている指“以外”の指が、ちゃんと機能しているかどうか。ここが崩れていると、どれだけ練習しても、必ず引っかかります。

たとえば、セーハをかけた瞬間に他の指が動かなくなる。あるいは、小指を無理に伸ばして距離を稼ごうとしてしまう。この時点で、すでに「構造として無理をしている状態」に入っています。


少しだけネタバレをすると、セーハは「全部押さえる技術」ではありません。必要な音だけが鳴ればいい場面のほうが、実は圧倒的に多い。そしてそのためには、腕の重さの預け方、人差し指の関節の使い方、さらに前腕のバランスを整えることが必要になるのです。
そのことは前回の動画で解説しました。



つまりセーハは、1本の指の問題ではなく、ポジション全体の設計の問題。
ここを整理できると、「きつい」「つらい」と感じていたセーハが、むしろ他の指を支える“土台”として機能し始めます。


今回の動画では、この「セーハをかけている指と他の指の関係」をテーマに、指の独立、半セーハ時の関節の使い方、そして4指のポジション設計まで一歩踏み込んで解説しています。

もし今、セーハに違和感があるなら、それは単なる練習不足ではないかもしれません。やり方そのものを一度見直すタイミングかもしれません。

こちらの動画で詳しく解説しています。





そして、『ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート講座』も、いよいよ大きな節目を迎えることになります。現代ギター誌において、三年前から連載してきて、今年で連載満期終了することになります。
今回で33回目。本編として予定していた内容は、全34回で脱稿となります。計36回の連載目処としておりました。つまり、残り2回を使って、この講座全体の「まとめ」に入る予定です。


思えばこの講座、単なるテクニック解説として書いておりません。


もちろん、スラー、セーハ、和音の移動、指の独立、ポジション移動、押弦の考え方など、具体的な奏法上のテーマは個別に扱ってきました。けれども、回を重ねるにつれて見えてきたのは、個々の技術をバラバラに覚えることではなく、それらがどのようにつながっているのかを理解することの大切さです(実はこのことは1回目の講座で既述)。

たとえば、スラーは指先だけの問題ではないですし、セーハも、人差し指だけで頑張るものではない。
和音の移動も、形を暗記して反射的に押さえるだけでは、音楽の中で自由には使えません。

そこには常に、腕の重さ、前腕の安定、指の付け根からの動き、押さえる順序、離す方向、力の抜き方…たくさんの要素が複合的に関連しているのです。


テクニックとは、音楽を成立させるために身体の使い方を整理していく作業であると言い換えることができるでしょう。

そして、その整理は一度で終わるものではありません。曲を弾き、課題にぶつかり、また基礎に戻る。その繰り返しの中で、少しずつ自分の身体に馴染んでいくものです。


34回分の本編を終えたあとに行う「まとめ」では、これまで扱ってきたテーマをただ並べ直すだけではなく、全体を貫いている考え方を整理したいと思っています。

それぞれの技術がどのようにつながっているのか。日々の練習の中で、どのように使えばよいのか。
そして、テクニックノートを単なる練習課題集としてではなく、自分の演奏を見直すための道具としてどう活用していくのか。

そのあたりを、残り2回でしっかりと整理していくつもりです。

ただ、この連載が終わったからといって、僕自身の中で「基礎技術について考えること」が終わるわけではありません。現代ギターでの連載が一区切りを迎えたあとも、YouTubeでは「基礎技術」に関するミニ講義のような形で、少しずつ発信を続けていきたいと考えています(まだ未定ですよ)。


もちろん、そのときには『テクニックノート』という一冊の書籍からは少し離れることになります。けれども、書籍を離れたとしても、ギターの技術に関する基本が大きく変わるわけではありません。

スラーで考えたことは、和音の移動にも関係します。セーハで考えたことは、左手全体の構造にも関係します。指の独立や脱力の問題は、右手にも左手にも、そして音楽表現そのものにもつながっていきます。

つまり、教材が変わっても、曲が変わっても、身体の使い方や音の作り方を考えるうえで大切な原理は、やはりつながっているのです。

テクニックノート講座、現代ギターで連載始まります!

クラシックギター学習者のバイブルと言える「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート」(手塚健旨訳/現代ギター社刊)。

我が師匠の著作であり、僕も20代の頃からずっと学び続けてきた本です。

実は「現代ギター」10月号からテクニックノートに関する連載が始まります。

今までもたくさんテクニックノートに関するワークショップや単発の講座をやってきましたが、とうとう講座を連載することになりました。毎回少しずつテクニックノートの内容を分析し、練習の仕方や本に書いていないことを書いていくつもりです。
10月号ではテクニックノートの紹介と右手タッチ中心に書きました。超基本的なことを書きましたが今回の連載記事を読んでいただくとこれから掘り起こすテクニックノート沼にハマるための準備ができますので、是非ともお読みください!

すでに11月号の原稿も完成間近。左手について書きましたが、これもテクニックノート沼にハマるための第一歩なのでお楽しみに! 「現代ギター」2023年10月号の連載「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート講座」(執筆:富川勝智)を是非お読みください。 https://ec.gendaiguitar.com/.../products/4910034811038 2023年9月22日、全国書店、楽器店にて発売 https://www.gendaiguitar.com/

ブログ、復活させます。

ブログですが、またまたまた放置してしまいました。
SNSはFacebookやInstagramを中心にやっているので、そっちに投稿するとなんかもういいかーなんて思ってしまうものですね。
とはいえ、こちらのブログも長く続いているので、辞めるのももったいない。ということでこちらも「復活」させていきます。

少しでも日記的に書いていければ良いかなと思っております。
書かねばならぬことはたくさんあるのですが、とりあえず4/30は「ホセ・ルイス・ゴンサレス没25年」のコンサートを行います。

是非ともみなさん来てください。

omote























マエストロから引き継いだもの

(ホセ・ルイス・ゴンサレス没25周年記念公演) 

1998年に他界した巨匠ホセ・ルイス・ゴンサレス。スペイン生粋のギターの音色と音楽を引き継ぎ、今に伝える三名の弟子たちが敬愛するマエストロに贈る一夜のオマージュ。


1998年3月22日、心筋梗塞にて急逝したホセ・ルイス・ゴンサレス。世界最高のギター教授といわれたレヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサと世界最高のギター奏者であったアンドレス・セゴビアからその才能を認められた”マエストロ”でした。1980年以降、彼の教えを受けるため数多くの留学生が彼の住んでいたアルコイには訪れました。晩年となった1990年代後半にレッスンを受けていた”最後の弟子”たちが岩崎慎一、富川勝智、池田慎司の三名です。スペインの伝統奏法をマエストロから引き継ぎつつも、現代的な感性を失わずに演奏活動を続けてきた三名と言えます。この三人が考える「マエストロ(ホセ・ルイス・ゴンサレス先生)から引き継いだもの」をテーマに演奏します。



会場:めぐろパーシモンホール 小ホール

住所:〒152-0023 東京都目黒区八雲1-1-1(東急東横線都立大学駅 徒歩7分)

期日:2023年4月30日(日)

開場:18:45 開演:19時15分

出演:岩崎慎一、富川勝智、池田慎司


入場料:3000円(前売&予約2500円)

主催:富川ギター教室 tomikawaguitar@gmail.com

後援:日本ギター連盟

前売り予約は下記フォームからどうぞ。




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