ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

ホセ・ルイス・ゴンサレス

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

技術を磨く〜JLGテクニックノートから学べること

9月4日は日曜ワークショップです。今月、来月、再来月とテーマを「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート」にしぼっておこないます。(詳細

詳しくは「日曜ワークショップ」のブログを見てください。→こちら

毎年、この日曜ワークショップでは年末に「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート」(以下、JLGTNと略します)のまとめ講座をやっています。

このJLGTNはタレガ以降セゴビアあたりまでのギターテクニックをまとめたものと言われています。使い方次第では現代奏法まで網羅できる内容となっています。解説は極めてシンプル。それゆえに使い手次第で「毒」にも「薬」にもなります。

今まで、独学でこの本をやっている方で「毒」になってしまっているなあ…という方をたくさん見かけました。

なので、「薬」にする講座を毎年末に行っていたわけです。もちろん、今年もそう思っていたのですが…。もう少し早めにこの講座をスタートして、数章ずつ行っていき、年末にどかっと「総まとめ」するのはどうだろうか?…そう考えました。

毎年末に数時間の「まとめ」講座では、全部の練習を網羅できません。なので、数章ずつ受講生の方と「ひたすら音をだしていく」方法で勉強していき、このJLGTNの内容をじっくりと体感しながら、あとで脳みその中で整理する勉強の仕方をしたいなあと考えたわけです。

ひたすらJLGTNの内容をみんなで実践していきましょう!指を動かしながら、あとでポイントを脳内で整理できればといいかなと考えています。

GG431 ホセルイスゴンサレス ギターテクニックノート
ホセ・ルイス・ゴンザレス
現代ギター社
2008-08-26


この本ですが、持っている方は是非。なくても、ワークショップには参加可能です。みなで同じ練習をやっていきます。もちろん「毒」になっていかないように、練習の仕方やポイントは教えます。

是非、日曜日ご参加ください。

 



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テクニックノートと技術〜効率と経験

先週の日曜日の日曜ワークショップでは、「ホセ・ルイス・ゴンサレス テクニックノート」をテーマに講義しました。このテクニックノートは、いわばタレガ以降のクラシックギターの集大成と言えるものです。ですが、説明はとてもシンプル。なかなか練習の仕方がわからないという方が多い。

なので、年末にテクニックノートの使い方講座をするようにしております。

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序章からスタートして、各章の一番重要である項目を受講生の方と一緒に実践していきました。この指の動きができれば、あの曲のあの部分が弾けるようになるのでは?…と参加者の方にはわかってもらえたかなとは思います。

実際、このテクニックノートはやみくもにこの本だけやっていては、意味がありません。エチュードや楽曲の中で、「あ、このテクニック練習はこの部分で役立つんだ!」と実感していくことで意味がわかってきます。

つまり、経験です。知識だけではだめですし、ただこなすだけではテクニックを使いこなすことはできません。

その経験を感じてから、テクニックノートを用いて、身体の動きを考えながら指を洗練された動きにしていく作業を行うとよいのです。

テクニックノートは普段のレッスンでも用いていますが、やればやるほど、すごい本だなあと思います。ホセ・ルイス・ゴンサレス先生に習っているときにいくつかこの本について質問したことがありましたが、「ほら、こうやればいいんだ!」と言われて、なんのコツも教えてくれたことはありませんでした。ですが、非常に無駄のない美しい動きでした。

そうか、無駄なくやればいいんだ…と思ってあれこれ自分で考えて、ある程度できるようになってから、また師匠に見てもらう。そうすると、やっとホセ・ルイス・ゴンサレスはちょっとした「コツ」を教えてくれます。お前はこうやろうとしているけど、おれならこういう感じでやるな!…みたいなアドバイスをくれるのです。

そのアドバイスが今の僕の技術を支えてくれていると思います。そして、少しオールドスタイルですが、先生の教授スタイルの明確さ。不親切なくらいがちょうどよいのかなあ?…とも思います。

とはいっても、技術練習はどうしても、リスキーなものです。間違った方法で進んでいけば、指を壊してしまう可能性もある。なので、そういうことを避ける意味でも今回のような講座をやっているわけです。ある程度、最初からコツは知っておいた方がよいとは思います。

技術は最終的には自分で「掴んでいく」ものですが、独学の人が最初からやみくもに技術練習をやるのはとても危険です。このバランスをうまく考えて練習していくことがとても大切ですし、教える側としてもなかなか難しいものなのです。



 


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左手は職人である!(明日のワークショップについて)

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左手は職人、右手は芸術家・・・我が師匠のホセ・ルイス・ゴンサレス先生がよく言っていた言葉です。

クラシックギターの左手のテクニックは複雑です。そして、レッスンをしていても「基本的な動作」ができていないがために、どたばたとしてしまってミスを招いている例が多いのです。

とはいっても、上の言葉のとおり、「研究して、しっかりとトレーニングしていけば、かなりのところまでいける」ということは言えると思います。

明日の日曜ワークショップは、左手のテクニックについて行います。なんとなく左手が不安定だなあ・・・押弦が間に合わないんだよなあ・・・という方、是非参加して「左手の基本テクニック」をチェックしてください。左手のトレーニング方法を教えます。

左手指の解剖学的な知識の確認からスタートします。これを知らないと「どこを支点に」押弦や離弦のアクションを行ったらよいのかがわかりません。誤解している人が多いので、まずは簡単に確認いたします。

その後、クラシックギターの基本的なポジションの「作り方」を教えます。クラシックギターという楽器は1ポジションがなかなかきついです。とはいっても、指の構造と基本的な考え方ができれば、少しずつ力を抜いてもポジションがしっかりと作れるようになってきます。

その後は左指の独立練習をやっていきます。そして左指の独立が楽曲のなかで「どうして必要なのか?」という点も、具体的な楽曲をみなさんで弾いていきながら確認していきます。

基本的なポジショニングと左指の独立の獲得が「押弦ミスを防ぐために」必須であることが理解できると思います。

詳細はこちらの日曜ワークショップブログにて確認してください。



 


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時間割と耳休め・・・そして留学中を思い出す

2月28日に私の生徒さんたちで結成されているリオリコギターアンサンブルの定期演奏会があります。毎月一回練習しているのですが、午後だけの数時間ということがあり集中練習をしたいね!…ということだったので、2月1日都内某施設を丸一日借りて、朝から晩まで練習しました。

リオリコギターアンサンブルのブログはこちら

こんな会場でおこないました。
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写真、左で写っているのは留学から帰ったばかりの林祥太郎くんです。今回の集中練習から「指導担当」として活躍してもらいました。当教室講師である富川&尾野、そして林くんでアンサンブルの指導を担当したわけです。

以下のような時間割で練習しました。

9:00〜9:15 練習会場準備&本日の練習スケジュール確認

✳︎P練習=パート練習(尾野、富川、林がぐるぐるまわります。10分ごと)

9:20〜10:00 チューニング&山田P練習

10:10〜10:50 鎮魂歌P練習

11:00〜11:50 スケッチP練習

11:50〜13:00 お昼休憩(賢者+光自主練習)

13:00〜13:40 エスパニアP練習 

13:50〜14:30 テルプシコーレP練習

14:40〜15:20 リフレクションP練習

15:20〜15:40 休憩&おやつ

15:40〜16:40 通し練習(チューニング&山田&鎮魂歌&スケッチ)


17:00〜18:00 移動&夕飯

18:00〜18:15 練習会場準備

18:20〜19:10 通し練習(エスパニア&テルプシコーレ&リフレクション)

19:20〜19:40 やわらかな歌 練習

19:50〜20:30 全体通し練習

20:30〜 予備

まずは、40分刻みでパート練習をしました。その中で3名の指導役が各パートを10分ごとに回りながら細部のチェックを行いました。

昼食を挟んで、またパート練習。午後の締めくくりに演奏会の前半の通し。夕食を挟んで、後半の通し練習、そして全体の通し練習。

…このような感じで、なかなかハードなスケジュールではありましたが、練習は大成功だったと言えるでしょう。各パートの個人的な問題点なども解決することができましたし、曲の合わせの難所もはっきりとわかりました。

こういう全体練習をするときのポイントは「耳休め」の時間を必ず作ることです。

「耳休め=楽器を弾かない時間」です。

これを取らないと耳が疲れ切ってしまいますし、集中力も途切れがちになります。もちろん、指も疲れ切ってしまいます。40分刻みのスケジュールにしたのは、40分間弾き切れる体力があれば、演奏会は乗り越えられます。その時間感覚を養うという意味もあります。そして、やはり「耳休み」の時間が必要だなあ、と。

よく学生さんのアンサンブルの練習などで、休憩中も曲の部分をさらっていたり、次に練習する曲の譜読みをしていたりする人がいますが、できるだけ休憩は休憩らしく過ごしたほうがいいのです。

今回のような丸一日練習の場合は特にそうです。耳を休めないと集中力が続かないのです。メンバーたちには休憩時間には「絶対に楽器を弾かない」というルールを守ってもらいました。

…この1日練習を終わったあと、帰途についているときに、「これは何かに似ているなあ?」と思いました。

そうだ、留学中の1日の過ごし方だ!…と。私は1996年〜2000年までスペインに留学していましたが、朝から45分刻み+15分休憩で練習していたことを思い出しました。お昼は眺めに3時間ほど休憩をとって(もちろんシエスタもとって)、また夕方から45分+休憩15分で練習していたなあ、と。

休憩時は、本を読んだり、寝転んだり。意図的に「耳休め」しました。スペイン留学に行ったきっかけとなった先生はホセ・ルイス・ゴンサレス先生でしたが、留学いった初回のレッスンで時間割を組んでくれたのです。以下のようなものでした。

(朝食)
8:30ー10:00
10:30−12:00
12:30−14:00
(お昼休憩)
16:00ー17:30
(夕方の休憩)
19:00ー20:30
20:30以降=自由時間!

1時間半枠でとるのは、まさにリサイタルを想定した時間の区切り方ですね!この合間に5分か10分の休憩を挟んでもよいと言われました。しかし、今見ると見事なくらいスペイン時間が組み込まれていますね〜 苦笑。ホセ・ルイス先生曰く、「休憩時間はバルにいってコーヒー飲んだり、散歩したりしろ!」と。

このタイムスケジュールをもとに、留学時は時間割を組みました。音楽院にいかなければならない日もありましたので、そのあたりを組み込んで曜日毎にスケジューリングしました。いずれにしても休憩はしっかりと、そして「休憩らしく!」過ごすことをずっと心がけました。

その後、バルセロナに移転してからは住んでいたところの裏手にバルセロナ映像ライブラリー(Filmoteca)というものがありましたので、そこによく通いました。名作映画が毎日上映されていました。それが学生だと一本100円ちょっとで観れたのです。そこの上映スケジュールを見て、それも練習スケジュールに組み込んでいました。これも良い「耳休め」の時間でした。(もちろん、映画文化にも親しむことができました!)

ホセ・ルイス・ゴンサレス先生が教えてくれたのは、「時間割を組む」という考え方だったのですが、同時に「耳を休める大切さ」も教えてくれたのかもしれません。

そんなことを先日、生徒さんたちの丸一日練習をしてみて思い出しました。
 

11月と12月の日曜ワークショップ

(毎回告知が遅い!…と苦情を言われている)日曜ワークショップですが、今回は早めの告知です。凄いでしょ!…いや、凄くないですね。。。

さて…

11月4日、 当教室で金曜日の講師をしてもらっている尾野桂子講師による「歌うことで掴む音楽表現」講座です。

内容:ギター演奏と歌うことにはどんな共通点があるのか?そこから、ギター演奏に活かせる感覚を身につけよう。
ギターという楽器は押弦と弾弦という二つの動作で音が出る。しかし、和音の押さえや右手の動きの難しさから、正確に音を出すことのみに集中しがちである。そこで、歌うことによって発音、アクセント、音程を意識し、ギター演奏につなげられることを考えてみたい。

12月9日(開始時間はいつもと違って午後1時です!ご注意を!)は毎年年末恒例「ホセ・ルイス・ゴンサレス テクニックノートの学び方」です。テキストはこちらです。
GG431 ホセルイスゴンサレス ギターテクニックノート
GG431 ホセルイスゴンサレス ギターテクニックノート
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内容は、この本の学び方です。シンプルですが、ギターテクニックの奥義を学べる本であると思っています。ただし、学び方を間違えると非常に危険です。例えば、第一章の右手の弾き方…それについて詳しいシステムは書いていません。しっかりとしたテクニックを身につけ、そして身体に負担をかけないためには指の構造や動きの仕組みに基づいた練習をしていかなくてはいけません。伝統的奏法と現代的な奏法に実は差はないのです。

初心者から上級者まで役に立つ本です。私はずっとこの本をベースメントにギターテクニックというものを研究してきましたが、やはり「名著」と言えますね。それが名著である理由を解明するような講座にしたいと思っています。 

詳細はこちらをご覧下さい。

考えてみると、この日曜ワークショップをスタートしたのは2009年1月ですね。ということは、今年の12月で、48回!…石の上にも三年!

富川勝智

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