ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

マリア・エステル・グスマン

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

スペインからの人々(スペイン音楽とギター)

考えてみると、ここ1週間くらい無茶苦茶スペインウィークだったかもしれない。

自分のコンサート、10/7はトローバを弾いて、とってもカスティーリャな気分。
10/9は青葉台のギターフェスにリオリコギターアンサンブルで出演してきましたが、そこのゲストはマリア・エステル・グスマン。

スタッフとして働いていた林祥太郎くんも元気そう。そうだスペイン組三人で写真でも撮ろうよということになりセルフィー合戦。こんな感じでマリア・エステル巨匠、とーっても気さくな方なのだが、本番すごかったです。

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やはりその発音の仕方と、ナチュラルな表情づけ、そして演奏の全体をコントロールする俯瞰的な構築力。テクニックは全く見えない。あるのだけど。あまりにも自然すぎるけど、実は無茶苦茶難しいことをやっている。

留学中講習会で2週間がっちり彼女のレッスンを受けたけど、あの時の厳しい要求の意味がわかる年齢になりました。

10/11はスペインからスペインギター音楽コンクールを受けにきたアウシアス・パレホくんのコンサートを企画。大塚の月白亭。30名ほど集まってくれました。

これもすごかった。アセンシオ、感涙ものでした。

ホセルイス先生のところの兄弟弟子であるルベン・パレホの息子さんなのですが、まだ17歳。だけど、音楽がものすごい成熟してます。そして、きちんとバレンシアが生んだギタリストなのだな、という音色。その間合いや音色にタレガから続くバレンシア派のギタリストの香りがするのです。

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現代ギターに連れて行ってあげたりしました。まあ、話せば普通の17歳の青年です。

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演奏に入った時のコンセントレーションは、巨匠だなあ。

コンサート後、風邪気味だというので、カレーを食べさせました。
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そして、10/14と10/15に行われたスペインギター音楽コンクールでは見事に優勝!!!

僕は演奏仕事で応援行けなくて残念。

そんな感じで、とてもとても「スペイン」な一週間だったなあーと。自分の演奏もそうですが、マリア・エステル、アウシアス・パレホと立て続けにスペインサウンド聞くと気持ち的にスッキリします。やはりスペインの音が好きなのだなあと再確認。





マリア・エステル・グスマン マスタークラス(ギターの基礎とは?)

スペインから「ギターの女王」マリア・エステル・グスマン女史が来日していました。クラシックギターの王道的な奏者です。当教室で、彼女のマスタークラスを主催しました。そして、青葉台井桁ギター教室主催のマスタークラスでも通訳を依頼されたので行って参りました。

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彼女との最初の出会いは私が大学生だったときです。1992年ですかね…私が大学入学した直後、師匠の手塚先生に「レッスン受けてみたら?」と言われて、ひとりホテルの部屋に尋ねて行った記憶があります。大学の学部での専攻がスペイン語でしたので、ちょっとは言葉はできましたが、挨拶程度…しどろもどろでレッスンを切り抜けた記憶があります。その後も来日の度にレッスンを受けました。正直、当時は彼女の凄さがわかりませんでした。

大学卒業後、留学して、彼女の講習会に参加して大きな刺激を受けました。10日前後の講習会でしたが、そこで「ギターの基礎の大切さ」と「基礎の凄さ」が理解できました。細かい技術的な精度が音楽を形作って行くのだ!…と実感したわけです。

私が日本から帰国した直後も、スペインで会ったり、日本で会ったり…会う度に刺激になります。彼女の演奏そのものから刺激を大きく受けます。それに付け加えて、マスタークラスなどの通訳を引き受け、間近に彼女のテクニックや考えにふれると、「やはり凄いなあ」と思うわけです。

とにかく基礎に忠実です。受講生への要求は実は「過酷」なものです。何故ならば、その基礎が簡単に身に付くものではないからです。それをレッスンでは「どうしてそんな面倒くさい弾き方をしているの?」と生徒さんに要求します。

音楽的な基礎に関しても、ものすごい直感力を有しています。本人が無意識で弾き流しているところを一発で見抜きます。ある意味受講生にとってもは、痛いところをつかれるわけです。

記憶力も凄いのです。私の生徒さんで毎回レッスンを受けている方がいます。「前回はこんなこと指摘したけど覚えている?」と言っていました。受講生のほうがそういうことは忘れているものですね 苦笑。

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音色についても、多くの示唆を与えていました。受講生の何人かに「あなたは自分のその音、好きですか?」と質問していました。この質問には深い意味があります。そもそも、ギターで「良い音」ってなんですか?という問いでもあるからです。このあたりもしっかりと探求していかなければなりません。マスタークラスという短い時間の中で、それを掘り下げることは不可能ですが、この質問を受けた受講生はしっかりと今後の人生でギターの音を探求していかなければならないでしょう。

今回のブログタイトルに「ギターの基礎とは?」と書きましたが、彼女のレッスンはまさにそれを考えさせるものでした。もうちょっと付け加えれば、ギター演奏のための基礎的な考え方(哲学)を考えさせるレッスンとも言えます。

10月31日に行った当教室主催のマスタークラスでは、7名の受講生がいましたが、その7名を通じて、様々な観点からギターの基礎技術の大切さ、音楽表現を考えるための基本が伝授されました。そして、「基礎技術講座」を40分程度やってもらいました。シンプルなパターンから、複雑なものまで…これは実に面白かったです!聴講生も交えて、全員でギターを弾きながら行いましたが、最後やり遂げたときには、全員…「ものすごい指がしなやかになった!」という実感をもてたようです。

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また近いうち会いたいなあ!…とも思います。多くのことを学べますから。来年あたりセビリアに来たら?…と言ってくれたので行くかもしれません。

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受講しませんか?…マリア・エステル・グスマン マスタークラス(10月31日)

2013年10月31日(木)にマリア・エステル・グスマンさんのマスタークラスを開講します。

当教室では2011年にもマリア・エステル・グスマンさんのマスタークラスを主催いたしました。その様子はこちらでご覧頂けます。
マリア・エステル・グスマン マスタークラス 

世界的に活躍するギタリストであり、若い頃にその才能をアンドレス・セゴビアから賞賛された人物です。私も大学生のとき(かれこれ20年前)から彼女のことを知っていますし、演奏もたくさん聴いてきました。そしてレッスンも受けた事があります。

どのようなレッスンなのですか?…と訊かれることが多いのですが、ひと言でいうならば「とにかく基本に忠実」ということです。そして、なによりも「耳が良い」と思います。この耳の良さは受講生の技術不足によるリズムの乱れ、音色の乱れを聴き取ります。その耳の良さは私が今まで出会って来た数多くのプロギタリストの比ではありません。

なので、レッスンも非常に緻密なものになります。そして受講生の問題点をずばりと言い当てる…その意味では、初心者であろうが上級者であろうが、的確なレッスンをする先生なのです。

毎回思うのは、是非多くの若い方に「本物のギターテクニック」と「本物のギターの音色」を身近で感じてもらいたいということです。コンクールを受けている方、プロとして活動して行きたい方…是非受講していただきたいレッスンです。

受講生・聴講生とも現在募集中です。

期日:10月31日(木)
時間:午後2時〜午後8時(※受講生の数によって前後します)
場所:東京渋谷 リフレッシュ氷川多目的室C
通訳:富川勝智

受講生:5名〜6名ほどを予定しています。
受講料:15000円(40分)
聴講料:3000円
お申し込み&お問い合わせ:富川 tomikawaguitar@gmail.com


内容:
1:クラシックギター演奏における技術&音楽表現のレッスン
2:ミニコンサート(20分前後)を予定しています
3:ギター基礎テクニックについて途中30分前後お話を伺う予定です



 

マリア・エステル・グスマン 公開レッスン2回目

先週に引き続き、今週もマリア・エステル・グスマンさんのマスタークラスがありました。
通訳は私。

先週の課題をクリアーできたかどうか?もポイントではあったのですが、それらの問題が解決することにより、どのように音楽に変化が起こるのか?・・・そして各自の音楽に対する姿勢に変化が起こるのか?・・・興味深いレッスンでした。

同時に長期にわたる課題も各自明確になったと思います。



以下は受講生&マリア・エステルです。



終わったのは6時前だったので、みんなでディナーに行くことにしました。スペインのピンチョスの専門店。




世界的な巨匠のレッスンは「基本に忠実」です。そして、実は本人が気づいていないかもしれない「将来的な課題」についてもずばりと指摘していました。そのあたりは非常に「教えるのが難しい」ポイントでもあるのですが、それを敢えて指摘するのは凄いなあ・・・と。感心してしまいました。

また音楽表現に関する楽曲全体を見渡した視点は見事だなあ、と。あと奏者のテクニックに関する音色や雑音に関する指摘も見事。「耳がいい」のですね。

右手のタッチなどに関しても、受講生に求めているものは「ハイレベル」です。とはいっても段階的に指導しているので、今の時点であるならば、これをやりなさい・・・という指導法。そして、次の段階ではこれをやるといいわね!・・・というものです。

あとは楽器にはうるさいですね。良い楽器はやはり奏者を育てますね。逆にいうと、いくら腕がよくても(一般的に)、楽器が悪ければ意味はないでしょうね。もちろん楽器が良くても、奏者がそれについていこうとしなくては意味がないのですが。。。

そういう意味でも自分の教授法にもフィードバックできそうな内容でした。

また次回来日した際はマスタークラス企画したいと思っています。やはり、彼女のレッスンは「シンプルながらも基本に忠実」であり「応用範囲」の広いものです。そしてスペインの伝統奏法が「型」ではなく「その音色」に存していることが理解できます。



 


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マリア・エステル マスタークラス1回目

さて、昨日は午後からマリア・エステル・グスマンのマスタークラスを開講しました。
私はその通訳で。

受講生は5名。各40分ずつのレッスンでした。
いつもながら、その指摘の明確さは舌をまきます。ひとことで言えば「耳がよい」のです。先入観にとらわれず、その生徒さんの弱点を見抜きます。

なんとなく弾けているように思えるところでも、右手と左手のコンビネーションなどができていないと「見抜かれます」。ちょっとしたノイズでもあるものなら、ずばりと指摘されます。




受講生はプロ志望からアマチュアの方、そして、中学生まで。幅広くいます。

でも、どの場合も一緒ですね。「基本に忠実」です。テクニック面から音楽表現にいたるまで、基本に忠実です。それは、ほんとうに徹底的。

そのボキャブラリーもとても「明確にして適切なもの」です。実際はスペイン語ですので、そのニュアンスは原語に含まれています。なので、とっても訳しにくい(苦笑)。

その場その場で適訳を探しながら、時には補足して通訳を行います。それはもちろんマリア・エステルだけの問題ではありません。いままでレッスン通訳をたくさんしてきましたが、どの人の場合もやはり「言葉癖」があります。そしてもちろん各自の定義があるのでしょう。

それはある程度の長い付き合いがないと理解しずらいものですし、もちろん一般的なスペイン語などにおける「語義」のニュアンスをつかんでいなくてはいけません。



ほとんど私の生徒さんでしたので、ときにはマリア・エステル自身から「これは教えていい?」という具合に訊かれることがあります。そんな感じで私も返答しながらのレッスンでした。

聴講の方にも参考になる部分は多かったと思います。



このマスタークラスは2回おこないます。同じ受講生が「一週間分の課題をどうクリアーするか」というのも面白いところ。

次回は来週27日、渋谷リフレッシュ氷川にて行います。聴講生募集しています。当日会場にて聴講料お支払いください。

5月27日(金)渋谷リフレッシュ氷川 多目的室C
14:00 石田
14:40 林
15:20 藤元
16:00 尾野
16:40−17:30 軽食休憩→渋谷富川ギター教室へ移動
18:00 鈴木

受講曲一覧(※候補曲です。講師と受講生の判断で当日セレクトされます)

林祥太郎
フリアン・アルカス:"ハバナのプント"による幻想曲(J.アルカス)
バッハ:無伴奏バイオリンパルティータ第1番BWV1002よりブーレ、ドゥーブル

尾野桂子
プジョール:3つのスペイン風小品

石田智美
カルカッシ:25のエチュードより

藤元高輝
レゴンディ:序奏とカプリス
アグアド:序奏とロンド

鈴木文乃
タレガ:アラビア風奇想曲

 

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