久しぶりに「クラシックギター名曲を15分で解説」をアップしてみました。



このシリーズの動画、実は最初の一手がいちばん大事で。

まずは弾く。今回はマルサグリア作曲「白鳥の歩み」。で、そのまま15分タイマーをセットして解説に入る。


一回それなりに本気で弾いてみる。その感触がまだ身体に残ってる状態で、そのまま話し始める。

「ああ、こここうも弾けるな」とか「今の感じだと、もう少しこうしたいな」とか。

そういう、まだ整理しきってない直感がそのまま出てくる。

いわゆる“完成された解説”じゃない。楽曲解説とか奏法解説とかそういうのを雑誌や書籍にたくさん書いてきましたが、それは違うアプローチなんです。もちろん、教本とかの添付動画などとも違う。

むしろ、演奏と地続きで、そのままの感覚で喋っちゃってる。

だから少し散漫に聞こえるところもあるし、でもその分、やけにリアルなのかもしれません。


弾いている人の頭の中ってこうなってるんだ、というのがそのまま見える。


このスタイル、実はコロナ自粛が始まった頃からずっと続けていて、今回で21本目。

ここがまた面白くて、単発の企画じゃなくて、完全に“積み上がっているシリーズ”なんですよね。

毎回15分、毎回まず弾く。
その繰り返しの中で、解説の仕方も、視点も、少しずつ変わっていく。たまーに昔のを見返したりしますが、「ああ、この時はそういうアプローチが強かったのね」とか。

だから1本だけ見るのもいいんだけど、いくつか並べて見ていくと、また違う面白さが出てかもしれません。

で、やっぱりこの長さがちょうどいい。長すぎないし、短すぎない。どんな短い曲だって詳しくみていこうと思えば何時間だって説明できる。逆に短すぎると全体を俯瞰できない。この15分をタイマーで区切るというのがポイントだと思うんですよ。

ついでに行ってしまうと、どこか一箇所でも引っかかると、それがそのまま自分の演奏に返ってくる。

きれいにまとまってない感じが、むしろ良くて、その場のアドリブ感ごと受け取れる。


「白鳥の歩み」を弾いている人はもちろん、まだ触れていない人にとっても、ちょうどいい入口になると思います。“弾いてから考える”って、こういうことか、というのがそのまま見える一本七日もしれませんし、一つの曲でもいろんなアプローチがあるし、極端に言ってしまえば、「その日その日によって違う演奏」になるというのもわかっちゃう動画なのかもしれません。