ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

メトロノーム

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レッスン覚書ミニ〜2010年6月19日〜21日

  1. こどものレッスン。とにかく教える側本人が「おお!この曲かっこいい!」とか「きれいだなあ」と思っていないと、こどもの気分も楽しくならないし、結果として練習意欲が沸かないようだ。教える側の気分は見事に教えられる側に伝わっている。特に子供はそういう共感能力が強い。
  2. ある意味、こどものレッスンでは、こちらが「音楽バカ」に徹することが大事なのかもしれない。技術練習もスポーツ感覚でやると楽しくやってくれることが多い。
  3. 運指で、弾きにくいにもかかわらずPなどが指定している場合は、やはり「Pの音色」が欲しいのだな・・・と考えること。右手各指の音色の個性をしっておくべし。
  4. 武満編イエスタデイ。音の伸びをしっかりと意識。そしてテンポ設定も早めになっていることにも注意。テーマのメロディー冒頭がオクターブ下で示唆されている部分は、それまでの流れを考えてみても、非常に「!」な部分。印象深く弾く事。
  5. ブローウェル。シンプルエチュード18番。符割りは難しいが、非常に美しい曲。装飾音の意味をしっかりと考えること。あとは基本的に1拍目に向っていくので、それをまとまりとして意識して、しっかりと打点を意識すること。liricoのニュアンスも大切に。意味をしっかりと考えることがポイント。あとはハープ風に弾く指定がある部分も見逃さず。逆にいうとこの観点から左手運指を見直すことも可能ではある。
  6. pのタッチ。低音から高音でpオンリーで弾く場合のフォームに注意。指を伸ばさないとこれができないという人が多いが、通常のフォームで行なうことができないと、演奏中にタイムラグが生まれることが多い。pのアポヤンド練習をしっかりと行い、スムーズに動作ができるように研究しておくこと。
  7. 半音下降や解決している部分。これらの部分をゆっくりとしたテンポで「聴取」できるようにすることが先決。そしてそれを適切なテクニックで表現する。表現に関わる部分を「聞き逃さないこと」。ゆっくりと弾くと表現はきっちりとできるが、あるテンポ以上になると「耳が追いついていない」人が多い。そういう人は他人の演奏も「表現や和声の変化に耳がついていっていない」ことが多い。
  8. セゴビア編ソル13番。半音の変化に敏感になること。ポリフォニックに書かれていることを忘れて縦の和声でのみ処理すると中間部の部分で「これはメジャーコードだ!」と勘違いしてしまう。徹底的にポリフォニーを意識することだ。
  9. 譜面は「読む」ことが前提。指を覚えてはいけない。徹底的に単旋律を勉強すること。それから2声、3声と増やしていくこと。特に初心者には、このプロセスは大切である。同時に和音の感覚を養っていくことも大切である。
  10. 独学者で多いのは、音階をドからドまでぐるぐると何回も指で覚えてしまうこと。実際の旋律ではドから始まるのではなく、途中の音から順次進行していくことも多い。なので、各音から始める練習をしておかなければ意味がない。例えば、ミからミまで。難しくいうとモードの練習ということになるが・・・。
  11. プランティングはやはり重要な基礎となる。基礎を見直す場合、すべての曲をプランティングで再検討することがタッチの安定感を見直すよいきっかけとなる。
  12. 身体的な長所をもっている場合がある。女性だからといって「力がない」ということで短所とはならない。「柔軟性」は充分な長所となる。指の長さはそれほど問題とならない。
  13. 初心者でなくても、中級者が上級者になりたいと思うのであれば、2分程度の長さの曲をできるだけ多くこなすほうが書法、調性、形式、リズムにおいて多数のパターンをこなすことになり有利。10分程度の曲を2ヶ月かけて「弾きとおす」よりも、2分程度の曲を2ヶ月で5曲程度「音楽的に考えて」勉強するほうが、実力がつく。
  14. バッハ。チェロ組曲。セルを探す作業。最小単位の音楽的な要素をしっかりと考えると、それが潜在意識に残って音楽の流れのなかで重要な役割を果たしていることが分かる。そして、それをしっかりと意識して練習、分析すること。
  15. タンゴらしいリズムのプロポーションがある。楽譜どおりに弾いてもそれは再現できない。「らしく」ならないということ。
  16. 古典曲ではそう書いていなくてもシンコペーションの部分がある。しっかりと聴き、耳でつながっているかいないかを判断。
  17. 「基礎というものをやりなおしたい!」という人はすぐに「もっと簡単なものをやれば段階的にうまくなるに違いない」と思い込むものであるが、そんなに簡単なものではない。まったくの初心者であるならばともかく、現在「読譜」はある程度の実力があるのであれば、その水準をキープすることも重要である。基礎から・・・と短絡的に考え、単旋律の「ちょうちょ」や「メリーさんの羊」で読譜力はキープできるとは思えない。なので、しっかりと今やっている楽曲でテクニック面などを見直すことを考えてもらいたい。
  18. アストゥリアス。左手の運指は、考えてみると意外に弾きやすくなる部分が多くなる。準備などをしっかりと考えてみよう。
  19. メトロノームに合わせる・・・というと点が発生する瞬間ばかりを意識しがちである。特にデジタル式のメトロノームを使用しているとそういう感覚になってしまう傾向がある。テンポというものが自然な運動であるということを意識して、ボールのバウンドでもなんでもいいので、具体的な(物理的な)運動として拍を捉えることが大切。その上でメトロノームを使用すること。


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(両)足台&メトロノーム&音叉&「楽譜の読み方」

今、レッスンの空き時間。急に生徒さんが休みで、ちょっとブログを書きます。

お昼に来た生徒さんがヴィットナーのメトロノームを持ってきてくれました。

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右は私愛用のもの。本体がプラスチックなので、音が軽いです。生徒さんのは左で、木製です。音がとってもいいのです!!

たかがメトロノーム、されどメトロノーム。耳に疲れない音で練習したいものです。実はこの木製のメトロノームは昔いた生徒さんに自慢されて、「欲しいなあ」と思っていたもの。けっこう高いので躊躇していたのです。

今、かなり本気で「欲しいモード」に突入しています。

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これは足台。「両」足台です。噂にきいていた「間違いバージョン=右足」を最近ゲットしました。こうやって並べてみると、いいでしょう?

録音スタジオにあったのです。マニアックなコレクションです。

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音叉です。これがあると生徒さんとのレッスンのときに便利ですね。共鳴箱がついていると音の伸び、響きやすさが違います。まろやかです。

さて、昨日買った本。ざっくりと読みました。とてもいい本です。

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もともとは現代ギター誌の連載だったもの。

「正しい楽譜の読み方」です。

これはギター関係者以外にもお勧め!バロック期〜前古典あたりまでの音楽をやる人であるならば、必ず役にたちます。

本誌連載中も『ひさびさに読み応えのある連載だなあ』と思っていましたが、まさか一冊にまとまるとは…。「現代ギター社の出版物」ではない…ような感じがする意味で、レアアイテムかもしれませんね。

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レッスン覚書ミニ〜2009年1月8日〜9日

  1. どのような賛否両論あれ、セゴビア編20のエチュードをすべて終わらせた人はギターについて多くのことを学ぶことができる。やったことがない人には分からない世界がそこにはある。
  2. 全音版コスト43のエチュードの5番。PとIのフィゲタの練習。これをPのタッチ及び様々なほかの指との組み合わせでやると、右手のフォーム安定に絶大な効果がある。アポヤンド、アルアイレのあるなしを加えれば、バリエーションは無限大。基礎練習として1年やっても学ぶことは多い。
  3. 同じ音型の処理の仕方に注意。同じように弾けば何もないし、何か期待感をもたせるならば音量を大きくする…落ち着く方向にいくならば、音量減…変化をもたせないと、当然のことながら運動を表すことにはならない。
  4. ありふれた解決のパターン、たとえばB7−Eなどは、あまり強調しすぎないほうが上品な場合がある。
  5. エストレリータ、最初の和音。Pのみで弾くのが理想であるが、メロディーを強調するのは至難の技。この和音をきちんとバランスよく弾ければかなりの上級者である。
  6. 休符の有無に注意。休符によってそこまでの音楽のエネルギーが断ち切られ、後続する音にそのエネルギーが持ち越される場合がある。その場合も自分のなかで、その「突然断ち切られた感覚」を維持すること。
  7. 弱点探索への旅。ある程度ゆっくり通して弾けるようになったら、曲が要求するテンポで弾いてみる。すると弱点が見えてくる。そして解決法を探すこと。
  8. 部分練習は大切。15分あれば、一日一箇所は弱点を克服できるだろう。
  9. メトロノームについている速度記号の数値を鳴らし、このテンポの鼓動の状況とはなんだろう?と想像する。アレグロで「憧れのアイドルが目の前にいる状態」…とかをイメージできれば、まあまあの感じだろうか?
  10. 左手4指は常に曲がった状態(自然に)にしておくこと。そうすればいざ押弦する際にフレットまでの距離はかなり近い状態になっているはずだ。
  11. テデスコには地中海的な和音がたまに登場する。ドビュッシー「海」などを聴いてイメージを掴んでみるのも手です。
  12. バロックは低音が中心。その上に雰囲気をつくるための音の断片があると思うほうが解釈がうまくいくことが多い。
  13. メロディーと伴奏…音の心理的な距離を考える。メロディーを聴いていたいとお客さんが思うようなところでは、伴奏は控えめに。伴奏をお客さんがきいていたいだろうなあ、と思うところでは、音量を出していく。メロディー=大、伴奏=小、だけの図式だと、舞台全体は見えてこない。

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レッスン覚書ミニ〜2007年10月1日〜2日

  1. やはり初心者に月一回というのはふさわしくない。ある程度基本ができるまで、コンスタントに通ってくれるのが理想だなあ。
  2. ゆっくり弾く、ということは音を発するタイミングを自分で聴くことのトレーニング。もちろん音の伸びも聴くことも大事。曲本来の要求するテンポと混同しないように。
  3. 11月のある日。最初のメロディー3音を同じ密度で。この密度は緊張感を維持することの意。クレッシェンドとかダイナミクスとは別の問題。
  4. 自分で教科書を開こうとしない生徒。レッスン室にやってきたら、先週の宿題の部分を自分で開こう。常識。
  5. コードの知識は楽曲解釈にも役立つ。ないよりはあったほうがいい。また各調における、主要なコードの押さえもマスターしておくのが良い。DとかD7とかやはり一般的な押さえを知っておいたほうが、ギターソロにおいてもベター。
  6. トロイメライ。和声の変わり目が強拍に落ちていないことが楽曲解釈上のポイント。これが分かるためにはスタンダードな楽曲を数多くこなすことが前提。金鳳花ワルツの解釈ができなければ、絶対にトロイメライの表現上の特色は掴めないだろう。
  7. アグアドのエチュード。ソルと比べて、曲の書法にまとまりが感じられにくい。そういう曲でも表現をつけて、それなりに聞かせるのが腕の見せ所。
  8. 音のグループには、「動的なグループ」と「静的なグループ」がある。前者の代表例が付点を含んだもの。その対比をうまく使ってフレージングすることがポイント。
  9. トレモロはPが安定しないとamiが安定しない。Pが独立して動くことが大前提。1弦だけでpamiと連続で弾き、粒がそろったところで、Pを順次2弦、3弦…と降ろしていく練習が効果的。
  10. メトロノームでジャストに弾く「練習」はとても大切。これができないで、ある音を突っ込ませることも、ちょっと後ろにいれることも出来るはずがない。任意のタイミングで音を発音する練習なのである。けっして機械的に弾け、ということではない。
  11. ノイマン。「愛のワルツ」。いい曲。テンポ設定四分=60が絶妙。レントととるか、アダージョととるか。ショパン的レントで解釈してもいいかも。
  12. さくら変奏曲。日本人だから歌ってみれば分かる。「さ」「く」「ら」のバランス。冒頭、「く」と「ら」が切れやすい。変奏の中に隠されている主旋律のメロディーにも注意。わざとらしく強調しても駄目。かといって意識しないと意味不明。

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