午後2時開演です。会場は名曲喫茶カデンツァさん。
プログラムは以下のように決まりました(チラシに書いてあるのとちょっと変更があります)
セレナーデ Op.109-1(カルッリ)
3つの簡素な歌(デュアート)
中世風小組曲(ドゥミヤック)
民謡'Gestern Abend war Vetter Machel da' による変奏(シャインディエンスト)
ブラジル民謡組曲より(マシャード)
ソナタ第一番(グンゼンハイマー)
タンゴの歴史よりカフェ&ナイトクラブ(ピアソラ)
一部の最後の曲(シャインディエンスト)はチャカンという楽器にために書かれたものです。チャカンについてはほとんど日本では知られていません。19世紀半ばにドイツ語圏で流行したキー付きのリコーダーです。キー付きですので音域も広く、演奏はしやすかったのかもしれません。この曲は珍しいですよ!
原題は「Variations sur l'Air 'Gestern Abend war Vetter Machel da' pour le Czakan avec Accompagnement de la Guitarre」となっています。'Gestern Abend war Vetter Machel da' というのは民謡の名前なのでしょうが、グーグル翻訳にかけると…「昨夜いとこミシェルがあった」…意味不明です 苦笑。誰か正式な訳が分かる方…教えていただければ嬉しいです。
タンゴの歴史は「フルート&ギター」ではおなじみのレパートリーですね。でもリコーダーでやると、また違った響きがあります。素朴な悲しさというのですかね。フルートの方とは何回もやっている曲ですが、リコーダーでやる「意味」というのはあります。難しいんでしょうねえ…とは思います。でも、それだけではないですね。明日香さんのリコーダー…とっても憂いがあります。そして、切れの良さ…ピアソラの音楽にぴったりだと思うのです。
デュアートは「リコーダーとギター」のためにたくさんの曲を書いています。アン・プティ・ジャズという曲もありますが、それはリコーダーとギターを想定して書かれています。フルート&ギターというコンビはたくさんありますし、かなりの数の曲が書かれていますが、実はリコーダー&ギターという組み合わせでバロック以降、きちんと書かれた楽曲はまだまだ「未知の世界」と言えます。
デュアートは、リコーダーを愛した人でした。なので、リコーダーとギターのために楽曲を残してくれています。またたくさんのトランスクリプションも残してくれています。少しずつ紹介できたら…と個人的には思っています。
3つの簡素な歌の楽譜はドイツに旅行にいったとき発見しました。タイトル通りに「素朴な」曲です。でも、リコーダーの魅力がしっかりと詰まっていますし、シンプルなギター伴奏も旋律の魅力を引き立てます。これも是非知っていただきたい曲です。
10月13日(日)は是非、本郷三丁目名曲喫茶カデンツァへ!
フルート&ギターとは違う「リコーダー&ギター」の魅力を是非知っていただきたいです!