ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

レッスン

2019.8 新サイトOPEN!
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富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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授業始まる(「ギター奏法演習」)〜そして、寝ること

明けてしまいましたが、4/18から僕の洗足学園音楽大学での担当授業がスタートしました。「ギター奏法演習」という授業です。

簡単ですが、授業の内容メモ書いておきました。インスタです。

授業終わって、ぱぱっと電車の中でアップ。これ、2022年度毎回やっていたんです、フェイスブックの投稿で。写真は常に「シルバーマウンテン」という洗足学園音楽大学の施設(コンサートホールです)。

終わった後のランチなども載せて。午後からは渋谷の教室でがっちりとレッスンが入っている日なので(夜12時過ぎまでほぼ満席)、ここで食べておかないと死んでしまうw

洗足での授業後から午後レッスンスタートの2時間ほどでランチを済ませたり、必要な買い物したり、たまーに珈琲飲んだり。脳みその切り替えの時間。

割と忙しく生きてきましたが、30代の時のような「睡眠時間平均3時間」なんてのはもうできないですね。割と睡眠時間はがっちりと取るようになったし、意識的に休みをしっかりと取るようにもしました。

考えてみると、45歳くらいまでは働きすぎたような気がしてます。42歳くらいまでは限界まで働いていて、生徒も週に60人近く。午前から夜中まで教えてました。で、その辺りから少しずつ仕事量を減らそうと思っていたのですが、教本執筆やレコーディング、様々な音楽演奏グループへのお誘いがあったり。おかげさまで演奏の依頼も割とあったりします。

その中でいい感じに「自分のやりたいこと」「自分が働きたい現場」を残していく作業をしていきました。おかげさまで49歳あたりまでだいたい整理できたかなー?という感じ。

それでも、自分に投げられた仕事は受けてしまうものですし、好奇心もまだまだあるのでやりたいことも増えてきてしまう。簡単に言えば、どんな仕事も楽しんでしまう体になってしまった 苦笑

なので、洗足学園音楽大学での授業もログを残すのです。残せば、割と発見がある。

とは言え、年齢的な部分もありますので、無理は効かない。なので、寝ることだけはしっかりとしようと。そして、個人的にオフ日はしっかりと取ることにしようかなと。そう考えてここ数年生きてます。そして、好きな映画を見る時間、好きな音楽を聞く時間、好きな本を読む時間、ぼーっとする時間を1日の中で作るようにしています。

意図的に作るというよりは、勝手にそうなってしまっているのかもしれませんね。元々が「四畳半でこたつに入りながら一日中テレビを見ていたい」タイプなのだろうなあーと。だから、仕事詰めても、いい感じでサボれる。サボっても罪悪感がない。

そんな性格なので仕事が無理やりやってくるっていうくらいが良いのだろうなあーと。

というわけで、明日はまた面白そうな現場行ってきます!打ち合わせなのですが、話に聞いてから「憧れの場所」となりました。それはまたこちらでご報告しましょうね。ああ、楽しみ。





ソルのひねくれ具合

楽譜って怖いですね。楽譜によって結構音価や変化音(シャープとかフレット)が違っていて。それが全く違う音楽を作ってしまうことがある。
なので、レッスンするときは出来るだけ「原典」に近いものを使うことを生徒には勧めている。

特にフェルナンド・ソルの楽曲に関しては、細心の注意を払わないと”それってソルの意図と反しているよ”という結果を招きかねない。

最近レッスンした中で気づいた例がこれ。

Op.31-1です。14小節。こちらは定番のギター教本であるギタルラ社の「新ギター教本」に出ているバージョン。


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これが現代ギター社版(中野二郎編)ではこうなっている。
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バスの長さが違うのです。バスが三拍維持されることによって、三拍目で独特のドミナント感(緊張感生まれます)。もちろん、楽譜の誤植かもしれませんがw

もう1つ同じエチュード。同じく新ギター教本から。
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中野二郎編だとこうなってます。
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お!!!三拍目に休符が!!!
この休符によりメロディーのアウフタクト感が強くなります。弾き比べてください。印象がかなり違いますよねー。

次はOp.31-4。とある「名曲集」に載っているバージョン。
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ラがシャープになっています。和声的短音階で作られる和音なので、理論上も聴感上も問題はないように見えますが……

中野二郎編ではこうなっています。
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ラが普通にナチュラルです。こうすることによって、三小節目にニュートラルに声部が進行していきます。4小節目になって初めてドミナントセブンスがきっちりと鳴り、且つ休符で断ち切られる緊張感!
これに慣れてしまうと2小節からラをシャープさせているバージョンは”凸凹”に聞こえてきます。

これも是非弾いてみて、聴き比べてください。

……こんな感じで曲集や教本に載っているエチュードは結構原典と違う部分があるのです。

ソルに関してはパターンから逸脱したものが多くて、普通だったらこうだろうなーというのを裏切っている部分が多いのです。なので、写譜するときなどに「普通なこうだろー」と写し間違ったものが教本や曲集に載ってしまっているのかもしれません。

現代ギター社版の中野二郎編は、当時出版された楽譜をそのまま浄書して載せてあります。編者が勝手に「ここは普通シャープだよね?」とか「これは付点音符じゃないだろ〜」という判断で音の改変を行なっていない。ここがある意味すごい。だから「原典版」と言えるのです。

実はこのあたりにソルの「ひねくれ具合」が出ていたりします。そのあたりは謎解きに近いものがあり、普通はこうするんだけど、これわかるかな???(どうせわかんないだろーなw)という感じなんでしょうね。

このトリッキーさはスタンダードな声部進行や和声の理論を知っていないとなかなかわかりません。

ギタルラ社の新ギター教本が悪いというわけではありません。ある意味、スタンダードに弾きやすく若干の改編をするのは初心者にはありがたいものです。実際Op.31-1でバスだけ低音を低音を消音するというのは初心者にはハードルが高すぎますから。

載っているバージョンをそのまま弾いていけばいいんです。

とはいえ、ソルの楽曲の醍醐味はこういう「ひねくれた」ところにあります。レッスンでは生徒さんと色々と謎解きをしていきます。それはとても楽しい作業で。そして、そこにソルの楽曲の美しさや面白さが隠れているわけです。

どうしてここに休符入れたんだろー?とか考えながらレッスンしていく(自分で練習するときも)のは楽しい作業です。

いつもそんな感じでソルのエチュード教えるときはやってます。

現代ギター社でのレッスン〜自己紹介的記事をどうぞ!

昨年くらいからクラシックギターを習いにくる人が増えましたねー!

みんなどうやって先生を探すんでしょうねー?
僕のところに習いにくる人は「楽器屋さんの紹介」「ネットでリサーチした」「youtubeを見た」「CD聴いて、この人なら!」「独学でやっていた時の教本の筆者が富川であった」という感じ。

現代ギター社のGG学院でも長年教えております。

現代ギター社はもちろん世界で一番長く続いている「クラシックギター専門誌」なので、今講師紹介の記事を出してくれています。

SNSなどに出していいよ!とのことなので、ここに載せておきます。

富川勝智というギタリストがどのような経緯で「ギターを始めたのか?」「どうしてギタリストになろうと思ったのか?」「どういう方針で教えているのか?」がわかる記事となっております。

富川勝智先生





















現代ギター社GG学院では金曜日午後から夜教えております。池袋方面の方はアクセスしやすいと思います。ギター習いたい方、ぜひ問い合わせしてくださいね。

https://info.gendaiguitar.com/gg_gakuin/


というわけで、久々のブログ記事・・・なーんども言ってますが、気の向くまま適度に更新していきますね!





ヤマハ「クラシックギターの教科書」絶賛発売中!

こっそりと私が執筆と録音と動画を担当した教本が出ております。
ヤマハミュージックメディアの「クラシックギターの教科書」です。今までこの教科書シリーズはヤマハが考えるスタンダードな奏法解説教本としてウクレレ、アコギなどが出ていましたが、とうとうクラシックギターがラインナップに加えられました!

クラシックギターの教科書 【DVD&CD付】
ヤマハミュージックメディア
2019-03-23



基礎的な技術については左手と右手に関して相当細かく説明してあります。割と痒いところに手が届く内容になっているかと思います。
クラシックギターを学ぶ上で入門者が疑問に思う点には丁寧に。クラシックギターを学ぶ上でどのあたりに注意をしていけばいいのかなあ?というのも、わかると思います。

タレガからセゴビアを経由したスペインの伝統奏法を踏まえながら、現代的な奏法(身体構造に即した無理のない奏法)をしっかりと盛り込んだ内容となっております。

普段、初心者から上級者までたくさんの生徒さんを教えておりますが、そのときに教える立場から感じた「みんなこの辺りで引っかかるんだなあ」というのを踏まえて、内容を吟味いたしました。

左手各指のバランスの取り方や右手の消音法とpと各指のバランスについては既存の教本ではなかなかシンプルに説明されていなかった内容となっております。

こんな感じ。
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DVDもCDもついておりますが・・・

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QRコードで読み取ってスマホで動画をすぐにチェックすることもできます!
こんな感じでーす。
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一般書店などでも取り扱いスタートしておりますので、是非ともー。紫色の綺麗な色です。
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・・・ということで、出版記念として、この本をお買い上げいただいて富川ギター教室の体験レッスンを受けていただいた上で入会を決めた方に特典です!

富川ギター教室入会金無料&一ヶ月レッスン無料!


(このブログで久々に色文字使ったw いや初めて??)

一応、もしお買い上げいただけたならば、体験レッスンの時もしくは初回レッスン時に持参ください。レッスンをスタートした場合、この教本をそのまま使ってレッスンをしていくことも可能です!
(2019/3/28〜4/25までに体験レッスン申し込みの方に限らせていただきます)

体験レッスン申し込みはこちらから!

ということで、みなさま、この本をよろしくお願い申し上げます!そして、クラシックギターを初めてみたい人、是非この機会にレッスンを富川ギター教室でスタートしてみてくださいね!












2016年まとめ Part2〜教授編

「教える」という仕事…今年もがっちりと生徒たちを指導しました。おもに2つの現場です。

1:個人レッスン
2:ワークショップなど

1について。個人レッスンは僕の教授活動のメインの場です。技術と音楽表現…バランスよく教えていきたいと思ってずっとやっています。とはいえ、まだまだ日本という国では「きちんと基礎を教えている教室」は少ないなあと思います。

プロになりたい方、コンクールで上位に行きたい方…ぜひ、当教室に来てください。足りない部分がたくさんわかります。今年もプロやプロ志望の方をたくさん指導しましたが、基礎力が不足しすぎです。よくも悪くもまだまだ日本の西洋音楽指導のレベルは低いですね。

「足りない部分」がわかるということは、ある程度弾けると思い込んでいる人にはとても辛い経験かもしれません。ですが、それは一時の恥ですから。怖がらずにきちんと若いうちに正しい基礎や音楽表現のベースメントを習得してください。そういう場を提供するという意味では、私のレッスンは一切妥協はいたしません。

アマチュアの方も、最初から「正しい手ほどき」を受けることが大切です。1年間独学するなら、最初から習った方がいいです。もし1年間独学して悪い癖をつけたら、もし教室に通ったとしても、最低でも1年間悪い癖を抜くことに時間が費やさなければいけません。最初から正しく習って下さい。

2について。おもに(公社)日本ギター連盟のワークショップと日曜ワークショップで教えてきました。今年は関西のほうでも定期的にギター史のワークショップや個人レッスンも行いました。
ギター史を知ること=好奇心を拡大することができます。そして音楽表現の「なりたち」を知ることができます。今まで人類が「音楽のなにを美しいと感じてきたか」…ということを知ることが、実は音楽表現のベースメントを考える上でのヒントにないます。そして、それを知ると、音楽表現のルールが「リアルなもの」に感じることができるはずです。

日曜ワークショップでは、おもに奏法や練習方、表現理論をテーマに行ってきました。詳細はこちらを→日曜ワークショップブログ
おそらく、他のどの教室でも教えていない「体系的な奏法理論」「体系的な音楽表現理論」を提供している場ですので、是非たくさんの方に参加していただきたいと思っています。来年も引き続き行っていきます。

本気でギターを仕事にしたい方、そして、アマチュアの方でも本当にきちんとクラシック音楽を学んでみたい方…是非レッスンに来てください。
体験レッスンも随時募集しております。またメールなどでもお問い合わせを受け付けます。
tomikawaguitar@gmail.com



 


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