聴講生もたくさん来ていただいて、実に有意義な時間を過ごせました。
受講生は、いずれも国内のコンクールで優秀な成績を収めている10代から20代の若者たちです。
レッスンの内容は…とにかく手塚先生の豊富な経験と豊富な知識に裏付けされた「正統派」なものでした。そして、その全ては「基本」に立ち戻ります。手塚先生はセゴビア、イエペス、レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ、3人の巨匠にきちんと習った唯一の人です。そこから学んだこと(テクニックや表現法や解釈)を演奏や教授活動を通じて伝えることをしてきた人です。
今回もレッスン中、「これは私の意見ではないですから」という言葉を度々使ってていたのが印象的でした。例えば、「タレガだったらこう弾いていた」ということを、きちんとした証拠をもとに提示していました。
私は手塚先生には4年間師事しました。レッスンで習った内容は当時も「証拠」と「確信」に満ちたものだったのでしょう。当時の僕はそのまま受け取っているだけでしたが。
…現在プロとしてやっていますが、様々な資料やギタリスト達の業績などをたどって行くと、やはり手塚先生が仰っていたことはしっかりとした証拠に裏付けされた「正統派のテクニック」であり「正しい解釈」であったことがわかってきました。それは今回の公開レッスンでも強く感じたことです。
そして、音質には厳しいレッスンでした。和音のバランスにも敏感でした。Pのタッチについてもとても厳格でした(私が見た限りでも受講生で誰一人ちゃんとした低音を弾けている人はいませんでした)。
昔と一緒だなあ!…なんて嬉しく思ったり。
聴講した方は、いろいろ「ギターの音」について「解釈の仕方(=根拠の求め方)」についてたくさんのアイデアを得られたと思います。
私もたくさん勉強できました。手塚先生はやっぱり凄い!
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富川勝智
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