もう4月になっちゃいそうですねー。
3月5日、駒沢 moment.base にてラジオ番組「クラシックギターと私」の公開収録を行いました。
季節はまだ冷たさを残していましたが、収録していた内容は少し先の春へ。
4月放送分(4/17・24)の2回分を収録。
今回のゲストはクラシックギタリストの坪川真理子さん。こういう場では「坪川さん」と呼んでいますが、昔からの感覚ではどうしても「つぼちゃん」という呼び方がしっくりきます。同じ時代や空気をどこかで共有してきた、そんな感覚があるのかもしれません。
収録はいつも通り。あるポイントに触れた瞬間、ふっと深いところに入っていく時間があるものです。
印象的だったのは、音楽と日常のバランスについての話。
演奏活動、指導、そして家庭。それぞれをどう両立しているのかという問いに対して、無理に整えようとするのではなく、その時々の状況の中で音楽と関わり続けてきたこと。
その積み重ねが今の音にそのままつながっている、そんな話。
さらに話は音そのものへと進みます。トレモロの話題から、右手の独立、そして左手が音を作るという感覚へ。どちらか一方ではなく両方が関わりながら音が立ち上がっていくこと、そしてその先にある「どういう音を理想としているのか」という話へと広がっていきました。
スペインで実際に聴いた音、空間の中で感じた響き、ppでも存在感のある音のあり方。
言葉にするとシンプルですが、そこに至るまでの時間やそれぞれの経験がそのままにじみ出てくるような話でした。
個人的には、話している最中というよりも、むしろ話し終えたあとに残る感覚の方が印象に残っています。
「ああ、やっぱりそこに戻ってくるのね」と。どこかで納得している自分がいる。
同じ楽器を続けてきた者同士だからこそ、そして、同時期にクラシックギターを修行し、ほぼ同時期にプロ活動を始めた自分たちならではの言葉の手前で共有されている「何か」がある。
そんな時間でもありました。
その流れのまま、収録後はミニライブへ。
演奏したのは佐藤弘和さんの「そよ風の中、自転車に乗って」と「2人の旅人」。
トークの内容と直接結びついているわけではないのに、どこかで確実につながっている。実際に音を出した瞬間に、言葉では掬いきれなかった部分が少しだけ輪郭を持つような感覚がありました。
その時の演奏を、今回YouTubeに記録として残しました。ラジオとして流れていくものと、その場で消えていく音楽。そのあいだにあるものを少しだけ掬い取ったような記録です。よろしければ、ぜひご覧ください。











