ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

左手

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

奏法のワークショップと「エウレカ」とアンサンブル指導

昨日、日曜日は朝から日曜ワークショップ。もう2009年からずーっと続けている「クラシックギター奏法と表現法のワークショップ」です。

今回は左手について。ほとんどが常連さんなのですが、ぽっこりと一見さんがやってくることもあります。もちろん、どのようなレベルの方でも大歓迎ですので、新しい方が参加することによる良い意味での「かきまわし」感を楽しみながらワークショップを行っていきます。

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技術というのは「音楽的な欲求」からしか生まれません。こういうことをやりたい!こういうことがしたいんだ!という欲求から技術が生まれてきます。

とはいっても、レッスン現場においてはその音楽的な欲求から抽出された「結果としての技術練習」のみを取り扱うことが多いです。 なので、ワークショップの場では、なぜこの技術練習が必要なのか?…ということを受講生の方に考えてもらうことが多いのです。

通常のレッスンの場で、たくさんの曲をこなしていきながら、「必要な技術練習」を抽出し生み出していく作業+既存の基礎練習の理由付けを行う作業…を行うことが本来であれば理想的ではあります。

そこで気づいていくこと(エウレカ!)…それが財産になっていきます。

とはいえ、ワークショップである程度「理由付け」を考えながら、技術練習を洗練されたものにしていくことも、とても大切な経験なのです。

次回の日曜ワークショップは引き続き、ギター奏法に関するものと考えております。詳細は日曜ワークショップブログでチェック!(期日は9/4と決定してます!)



さて、午後はリオリコギターアンサンブルの練習。そして指導。

アンサンブルの指導はほんとうに楽しい。音楽の基本を考えながら指導していきます。「音がすっきりしていく」瞬間…ほんとうに素晴らしい。

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リオリコギターアンサンブルのブログに詳細な指導記録がありますので、是非お読みください。

そんな感じで、朝から晩までギターを指導しつづけた1日でした!
 

左手の効率とバランス〜クラシックグリップの多様性

昨日は日曜ワークショップで「左手の基本」についてお話ししました。
講座のタイトルは「左手の基本を知ってミスを減らそう」(内容の詳細はこちらのブログで確認!)。12名の方が参加。コンクールに挑戦中の方、基本からじっくりと奏法を見直したい方・・・いろいろな方がいましたが、みな飲み込みがとてもよい。

左手指の構造とポジショニングの確認をしました。

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各指と腕とのリンクの関連を実際に体感していただきながら、「クラシックグリップ」まで持っていきます。
1指と2指(人差し指と中指)は橈骨とのつながりが強く、3指と4指は尺骨とのつながりが強い。おおきくそう捉えてからみなさんにポジションを作っていってもらいました。ほとんどの方がローポジションでも、ポジション上に各指を適切に配置できるようになりました。

結論からいうと、カントリーグリップは橈骨よりの腕とのリンクが強くなります。ほとんどの方が日常生活では橈骨を基本とした腕の運動を用いています。カントリーグリップではクラシックギターの複雑な書法による左手の配置は実現不可能です。
クラシックグリップはより尺骨を意識した腕の運動を用いなければなりません。上記で書いた様に尺骨を軸とした動きは日常生活で用いられることは稀です。武術の分野ではダイナミック且つ繊細は腕の動きは尺骨を強く意識することによって実現されますが、実はギター演奏においても(特にポジションを作っていく場合)、この感覚が必須となってきます。

…とここまで書きましたが、なかなかうまく言葉だけでは説明できませんね。日曜日のワークショップでは、ひとりひとりの腕の動き、指の動きを確認しながら、すこしずつ「手指と腕全体、そして身体」が繋がっていく感覚を養ってもらいました。

より具体的には各自が練習している楽曲の中で、クラシックグリップでのポジショニングの利点をしっかりと意識していってもらうしかありません。そのあたりに関しては、今後ワークショップでもう少し掘り下げることができればと考えています。また、個人的にもっと知りたい方はワンレッスンなどで伝授可能ですので、ぜひお気軽にメールください。(tomikawaguitar@gmail.com)

次回のワークショップは、6月21日です。内容は未定ですが、奏法に関することについて行いたいと思っています。なにかこの内容について知りたい!という方はご連絡いただければと思います。詳細は下記のブログで確認してください。

日曜ワークショップのブログ



 


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左手は職人である!(明日のワークショップについて)

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左手は職人、右手は芸術家・・・我が師匠のホセ・ルイス・ゴンサレス先生がよく言っていた言葉です。

クラシックギターの左手のテクニックは複雑です。そして、レッスンをしていても「基本的な動作」ができていないがために、どたばたとしてしまってミスを招いている例が多いのです。

とはいっても、上の言葉のとおり、「研究して、しっかりとトレーニングしていけば、かなりのところまでいける」ということは言えると思います。

明日の日曜ワークショップは、左手のテクニックについて行います。なんとなく左手が不安定だなあ・・・押弦が間に合わないんだよなあ・・・という方、是非参加して「左手の基本テクニック」をチェックしてください。左手のトレーニング方法を教えます。

左手指の解剖学的な知識の確認からスタートします。これを知らないと「どこを支点に」押弦や離弦のアクションを行ったらよいのかがわかりません。誤解している人が多いので、まずは簡単に確認いたします。

その後、クラシックギターの基本的なポジションの「作り方」を教えます。クラシックギターという楽器は1ポジションがなかなかきついです。とはいっても、指の構造と基本的な考え方ができれば、少しずつ力を抜いてもポジションがしっかりと作れるようになってきます。

その後は左指の独立練習をやっていきます。そして左指の独立が楽曲のなかで「どうして必要なのか?」という点も、具体的な楽曲をみなさんで弾いていきながら確認していきます。

基本的なポジショニングと左指の独立の獲得が「押弦ミスを防ぐために」必須であることが理解できると思います。

詳細はこちらの日曜ワークショップブログにて確認してください。



 


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左手の筋感覚を極める!(8月3日ワークショップ)

8月の日曜ワークショップは「左手のスムーズな押弦」について行います。
和音の押さえがうまくいかない…ポジション移動後の和音がうまく押さえられない…といった悩みを解決するための講座です。

やっと当日のレジュメも完成!

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アイデアはエドゥアルド・フェルナンデスの方法に基づいていますが、それよりも更にブラッシュアップ+シンプルにした形で皆さんにお伝えしたいと思っています。


エドゥアルド・フェルナンデスの本についてはこのブログでも紹介したことがあります。ご参考にお読みください。こちら

左手のスムーズは和音連結は基本的なポジショニングと縮小と拡張の組み合わせと綿密な分析ができれば誰でもできます。

その場その場で和音の指の形を考え、その都度瞬発的に押さえて行く方法では限界があります。もちろん、この方法で何百回も繰り返せば、「指自体」が「次に何をするか」「どのような動作をすればよいのか」覚えて行くということは事実です。従来はこういう方法で何回も弾き、指に覚え込ませて行くという練習法がスタンダードでした。

ですが、数をこなすことによって、指に覚え込ませて行くという方法は指への過度の疲労を与えます。もっと効率よく、先を予測して指や腕が「次に向かう指板上の場所へ向かう」感覚を持つことができれば!…それを精緻に分析したのがエドゥアルド・フェルナンデスの方法論です。

居心地のよい場所=ホーム。ここに居たくない場所=アウェイ。

この考え方を指板上の指や腕の動きに応用します。ある和音から次の和音に向かおうとするときに、先の和音を押さえている段階で、「アウェイ」の感覚に持って行きます。次の和音に早く行きたい!…という感覚へ指や腕(もしくは全身)をもっていくわけです。次の和音がホーム。なので、はやくそこへ行きたいという筋感覚を作ってしまえば、先の和音を弾き終わった後、スムーズに次の和音に移ることが可能です。

参考書はこちらです。



8月3日のワークショップでは実際にこの本の考えに基づいて講義を行いますが、よりシンプルに、そしてタブ譜を用いて分かりやすい方法で説明します。初心者でも基本的な考え方が実際の演奏に応用できるようになるように説明いたしますので、ご心配なく。中上級者の方はこの本を講義後にでも読んでいただければ、本の内容がスムーズに入ってきて、更にケーススタディを積み重ねることができます。

あと、左手の準備を分かりやすくするため(分析のため)にギターTAB譜スタンプを使います。関連記事はこちら。(当日はみなさんへ印刷したTAB譜スタンプを配布しますので準備しなくても結構です。)


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こちらのビデオを見ると、より今回のワークショップの内容がわかるかもしれません。もっともっと具体的に&もう一歩先の内容にはなるとは思いますが、ご参考に。



左手の押弦、和音のスムーズな連結を目指す方、是非ご参加ください。
会場、時間などはこちらのブログをご覧下さい!



 


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左手指の準備(TAB譜スタンプと付箋を使った便利グッズ!)

左手指をどのように準備するのか?…これがクラシックギター演奏をスムーズにする秘訣といえます。どの段階でどのような指の形になっているのか?…なかなか記憶するのが難しいものです。
実際レッスンに際しても、手の形をテキストなどに書き込むのは面倒…なので、試行錯誤の上、このようなものを作ってみました。

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ピックボーイから発売されている「タブ譜スタンプ」と普通の付箋です。付箋にスタンプしてレッスン用に用意しておきます。

こんな感じで生徒さんのやっている曲の部分で「左手指はこんな感じに準備しておけばいいんだよ〜」と張ってあげます。

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括弧でくくってあるのが、その時点で準備されているべき指と場所です。

ちょっとこれだけではわかりにくいので、説明ビデオを作ってみました。カルカッシ25のエチュードの2番と3番の部分について説明しています。



TAB譜付箋、とても便利です。

タブ譜スタンプはこちら。

左手の準備に関して更に知りたい方のための参考書としてはこちらをお勧めします。


上記の本は、ギターテクニック全般を扱っていますが、左手の準備を徹底的に解剖しています。筋感覚のメモリーも扱っていますので、更に高度なテクニックを習得することができます。



 


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