ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

楽器

2019.8 新サイトOPEN!
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富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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5種類の楽器を弾き分ける〜楽器のなじませかた

今週は金曜日に銀座ヤマハホールにて「バレンタインギターコンサート」があります。そして、その後は長谷川郁夫さんとの19世紀ギターコンサートが二回。3月頭にバロックギターで藤沢エリカさんと。大阪でビウエラで演奏もしなくてはなりません。

そう考えると、4つの楽器を弾き分けねばなりません。いや、厳密にいうと19世紀ギターのコンサートでは2種類の楽器を使います。通常の19世紀ギターとテルツギターです。

本番の順番でいけば、モダンギター、19世紀ギター、テルツギター、バロックギター、ビウエラ…といけばいいのですが、リハの日程によっては毎日違う楽器を弾き分けねばならないという事態に陥ります。そして、もちろん普段の練習でもさらっておかねばならないところや研究しておきたい部分がありますので、結局どの楽器もそれなりに少しずつ触ることにはなります。

ここ数週間くらいは、そんな感じで過ごしています。

火曜日は長谷川さんと19世紀ギターのリハでしたが、ひさびさに自分のテルツギターを使いました。
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小さい!…指が余ります…なじませるしかありません。弦長が510mmです。通常のギターが650mmですから、かなり小さいですねー。子供用の楽器よりも小さいです。とにかく指をすぼめてやっていくしかありません。それでいて曲はジュリアーニなどですから、けっこう細かい動きを要求されます。

さて、2/12のためのリハが2/10に行われました。

モダンギター、でかいです(苦笑)。
こんな感じでリハをやってます。
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さて、その合間合間にちょこちょこと他の楽器も手を出しておかないといけないのです。やっぱり1日に一回はそれなりに楽器を触ってあげないと、それぞれの楽器のスケール感やタッチ調整を忘れてしまうような気がします。

モダンギター、19世紀ギター、テルツギター、バロックギター、ビウエラ

…上記5種類の楽器を弾き分けていかねばならないということに気づいてしまった今月でした。

なんとか乗り切ろうと思います! 

ユベントスワークショップとギタリスト勉強会

1/17は日本ギター連盟主催の「ギター史と和声のワークショップ」でした。
私はギター史を、坂場圭介くんが和声の講義を担当。受講生はいつも通り15名程度です。
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私が担当したギター史では、ロマン派〜近現代までを扱いました。
楽器の面でいうと「多弦化〜6弦」という変革期でもありました。また産業革命とギター界との関わりもざっくりと説明。

ちなみに上の写真で私が持っているのは「現代ギター 2015年6月号」です。特集記事が「ギターのロマン派音楽再発見」でしたので、講義で紹介いたしました。特に多弦ギターに関する尾尻雅弘さんの記事は必読だよー!と紹介。写真もいろいろと載っているので、受講生の方に回覧してもらいながら講義を進めました。

もちろん、自分の書いた記事「クラシックギターのロマン派とは?」もフル活用。
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坂場氏の和声講義は、非和声音を扱っていました。受講生の課題をこなす様子を僕もアシスタント気分で見て回りましたが、みなさん成長したなあ!と思いました。和声はやはり自分で問題を解くことでしか成長できませんね。ただお話を聞いているだけの講義では身につきません。教科書を読み、ひたすら問題に取り組む…そうすると「自分が勘違いしている点」や「わかっているようでわかっていなかった点」がはっきりとしてきます。

これはギター史でも同じことが言えます。細かい知識や年号をしっているだけではだめで、実際に当時の曲を観察してみて、ああそういうことだったのか!と気付けるようになることが大切です。そのためのヒントを「ギター史」の講義では与えるように意識しています。

たとえば、タレガが何故6弦という楽器をセレクトしたのか…そして、タレガが優れた作品を6弦のギターのために書き、それがその後のギター界にどのように影響したのか…何故ロマン派のギタリストたちの作品は普及しなかったのか…このあたりに意識が向くようになると、一気にギター史の世界は広がりと深みを持ってきます。そして、今現在のクラシックギター界のレパートリーを俯瞰できるようになってきます。プロで活動している人にとってはクラシックギターをいかに普及させていくかというヒントをあたえてくれるでしょう。クラシックギターの歴史上の栄枯盛衰をしっかりと知っておくことは、プロで活動する人にとっても大切だなあと思います。(なので、このギター史の講義はプロ活動している若手奏者に是非出席してほしいのです…現実問題としてなかなか多忙で参加してくれませんが)

さてさて…
午後のワークショップを終えて、誘われていた「ギター勉強会」にいってきました。これは多方面で活躍するギタリストが集まってギター談義をしようという会です。ギタリストであり編曲家であり音楽プロデューサーである小川悦司さんのお誘いで行ってまいりました。場所は小川さんのスタジオ。

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左から小川悦司さん、真ん中が末松一人さん。末松さんはR&Bとジャズのテイストを大切にしているスーパーギタリスト。小川悦司さんもエレキギターの名手ですが、DTMからプロデュースまで手がける凄腕音楽家です。お弟子さんもたくさん育てています。

とはいえ、全員とにかく「ギター馬鹿」です。ギターという楽器が大好き!…ということでそれぞれが小川さんの楽器を触ったり、私が持参したパノルモ(19世紀ギター)を弾いたりして、お互いの弾き方をみたりして、ひたすらにギター談義。それぞれがスペシャリストですから、個性が豊か!そこから得るものがたくさんあります。
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僕がドブロを弾いたり…

うわー、古いギブソンだー!…と思ったり。これも不思議な音でした。
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あっという間の数時間でしたが、3年分くらいのものを勉強できてしまった感じがします!小川悦司さんのピックへのこだわりからも、たくさんのものを学びました。いろいろな厚さや材質のピックを見せていただき、実際に使ってみましたが、ギタリストの爪質などに関する重要なヒントをもらえたような気がします。

こういうちょっとしたヒントって、普通の人には「え?そんなこと?」って思えるような瑣末なことなのかもしれません。でも、楽器奏者にとっては、大きい財産になるのです!

…その後、みんなで外でちょっと飲みにいって…そこでも、やっぱり音楽談義になっちゃいました。

ということで、日曜日は午後〜夜まで、教えたり教わったりで、ギター漬けでした。 教えることも学ぶことなのです。そして雑談もギタリスト三人集まれば、やはり「勉強会」になっちゃいます。ギターの深い世界を教え教わり…といった1日でした!



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新兵器!クラシックギターですが、非売品です。

Acoustic Ladyland(石塚裕美&富川勝智)のライブを行います。

いままでできるかぎりPAなしで生音+ヴォーカルにちょっとだけアンビエンスという感じでライブでの音作りをしていたのですが、やはりお酒を提供したり人の出入りが多い会場ではある程度の音響増幅が必要となってきます。

ということで、ピエゾ内臓(ピックアップ内臓)のクラシックギターを探しているのですが、なかなかこれぞ!というのに出会えません。

ということを去年YAMAHA関係の方に話をしたら、プロトタイプのギターを貸していただけました!

これです!
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スタジオでギターアンプを通して試してみましたが、なかなかの優れものです!

ですが、お借りしているだけなので、お返ししなくてはなりません(悲しいw)。
ということで、この楽器に興味のある方、是非1/20のライブにお越しください!

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場所は渋谷の喫茶SMiLEさん。(サイト
渋谷宇田川町にある、ちょっと懐かしいような素敵な場所です。限定20名です。お越しいただける方は予約をお願いします。下記メールでも私へのメールでも構いません。


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Acoustic Ladyland(石塚裕美&富川勝智) LIVE@渋谷宇田川町 喫茶SMILE

2016.1.20 wed. 20:00start 19:00open mc \2000+1drink

出演:Acoustic Ladyland(Vo.:石塚裕美 Gui.:富川勝智)

ご予約:hrmii44-liveinfo@yahoo.co.jp

会場:喫茶SMILE 

東京都渋谷区宇田川町11-11 柳光ビル本館3階 03-6416-3998


石塚裕美(Vo.)と富川勝智(Gui.)によるユニット“Acoustic Ladyland”の音楽はミニマムでありながらマキシマム。「鳥肌が立った」「ギター一本と歌一人とは思えない」という多くの声が届く独自の音世界。

歌謡曲からハードロック、アニソンそしてオリジナルまで、自由で何にもとらわれない演奏とアレンジをお届けします。


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Acoustic Ladyland(石塚裕美&富川勝智)ってどんな音楽やっているんだろう?…という方は当ブログのライブレポート記事を御覧ください。今までのライブレポート御覧いただけます。

Acoustic Ladyland Vol.1 ライブレポ

Acoustic Ladyland Vol.2 ライブレポ

Acoustic Ladyland Vol.3 ライブレポ


Acoustic Ladyland Vol.4 ライブレポ

こっそり告知:2016の6月に九州方面でのライブも決定しそうです!詳細は後日!

今日のワークショップ(ギターという楽器について)

本日となりますが、下記のワークショップを行ないます。
多くの方の参加をお待ちしています。当日参加でもちろんOKです。


2010年3月7日(日)
午前9時30分〜12時
講師:尾野薫
講義テーマ: クラシックギタリストなら知っておきたいギターの仕組み」

内容:クラシックギターの製作家の観点から、ギターの仕組みや音の仕組みについて学んでいきます。弦の運動(倍音、進行波、共鳴)について、音の立ち上がりについて(雑音について、等)…クラシックギターを弾く人であれば是非知っておきたいことを勉強いたします。講師は日本を代表するギター製作家であり、トッププロの楽器のメンテナンスの分野でも定評がある尾野薫氏です。
費用:参加費 2000円
準備物:ギター(※任意…講義内容の理解のため持参していただいたほうがベターです)
申し込み:事前申し込み必要なし。当日会場へ直接お越しください。





場所などの詳細は下記を参照してください。

富川ギター教室日曜ワークショップページをご覧下さい。


内容は専門的なものにはなるかと思いますが、製作家サイドからクラシックギターの音について語る形式の勉強はなかなかできないと思います。

初心者から上級者、プロの方までお待ちしております。



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リサイタル終了!!

2009年11月26日リサイタル 1


昨日のリサイタル無事終了いたしました。

使用楽器はサントス・エルナンデス1929年です。

まだ使い勝手が分かっていません。自分で弾いている印象だと低音がかなりクローズアップされるようで、高音がほとんど聞こえません。でも、聴いている方にはしっかりとバランスよく聞こえているようです。

そういう意味で、まだまだ本番でその聴き手の耳を意識したコントロールを見つけていかなければならないのかもしれません。


2009年11月26日リサイタル 2

自分で弾いていて、タレガとかトローバにはこの楽器は合うような気がしました。弾いていて自然にニュアンスがでてくるような・・・。ポンセとかレヒーノなどはアルカンヘルで弾きたいなあ・・・と。

エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサは「ロートレック讃歌」を弾きましたが、意外にサントスが合うかもしれません。

ちょっと右手重視の楽器の構えにしてみたので、ちょっと左手がきつかったです。でも、なんとなく重心の取り方が分かってきました。やっぱり実戦でしかわからないこともあります。

リサイタルは通してみないと分からないことだらけですね。楽器の特性も、自分のスタミナも。弾きながら、計算していきながらコントロールしていかないといけないわけですね。

左手に関して、ちょっとした発見もありました。1回目うまくいかなかったところが、2回目その考えにしたらきまりました。指先の感覚に関することですが、自分にとっては再発見でしたね。

・・・という具合に、いろいろ発見があります。やっぱり本番はやるものです。

最後になりましたが、ご来場の皆さま、本当にありがとうございました!

 

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