ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

脳内

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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44回目のライブです!(アコレデ)+トミーの脳内

AcousticLadylandのライブもとうとう44回目です。
歌とギターというユニットなのですが、もうすでにレパートリーは160曲以上+五線ノート8冊分くらいの曲があります。

武満徹の「うた」アルバムも出しておりますが、実際ライブではかなり飛び道具的な楽曲をわんさかやっております。なので、是非聴きに来てくださいませ。

10/27です。桜新町にあるneighborというライブハウスでやりますが、今回はゲストに山田直子さんが入ってくれます。いつもと違ったアコレデをお楽しみください。

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詳細や予約はこちらから。




長〜いこと、あれこれコンサートやったり、ライブやったりしてます。ジャンルもあれこれやってますので、ぜーんぶ見たことがある人は少ないもんです。

ジャンルやコンサートする場所の規模によって客層というのがあります。例えば、僕が先日行った「トローバだけの演奏会」に来た人は「イベロリベロ」という中世古楽バンドには来ません。だいたいそうなんですよねー。これが僕には残念でたまらない。

いっぽうギタリストとしての富川勝智を演奏家としてみている人と、教室で教えている人とみている人、また教本を書いている人としてみている人がいます。

そのいずれかでしか見られていないことが多く、正直いうととても残念(傷ついてはいませんよ)。もし私に習いたいのであれば、レッスンを受ける熱意と同じくらいの熱意で演奏会に来て欲しいと思います。

話を戻して、演奏会もいろいろなジャンルに来てもらえると僕という人間の「中身」がちょこっとわかるかもしれませんし、実はレッスン受ける上でも何倍も情報を引き出せると思うのです。

簡単に言えば、中世古楽をやるときもガチのスペイン音楽をやるときも、ポップスをやるときも、音楽の仕組みって同じなんです。ジャンルによるグルーヴの出し方の違いや拍の感じ方の違いという演奏マナーの違いはあっても、基本は一緒。音楽の美しさの作るためには「音楽の基本」がわかっていればいいというのが僕の持論。

さて、長々と書きましたが、さっさとライブ来てくださいませ。いろいろ分かりますよ!


脳内の地図(音楽書を整理する)

仕事場の資料書棚。
とある音楽理論書を探していたら、まるで探し物が出てこない。部屋の書棚にある音楽書だけでもざっと、2000冊はありそうな勢い。なので、探すとなかなか出てこないのですよ。

で、「とある音楽理論書」は見つからずに、ああこれは再読してもいいかなあー?って思った本を引っこ抜いてみた。

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本棚は自分の脳内の地図だと思う。色々な情報を本から得て、それを脳内にしまって、たまに引き出す。引き出して少しずつ「自分のアイデア」になっていく。レッスンで使っている言葉や演奏で使っている音楽的なアイデアはそうやって築き上げられたものなのだ。

先ほど、全部をパラパラとめくって、流し読みしてみた。せっかくなので、軽く紹介すると共にどのあたりが今の僕の思考に影響を与えたのか整理してみる。

順不同。重要度は一切考慮しない。アマゾンでリンクがあるものは貼っておきますが、多分今は絶版になっているものも多いでしょうね。ごめんなさい。

では、一冊め。

増田宏三「指揮法&ウィンナーワルツ」
指揮法&ウィンナーワルツ 増田宏三
増田 宏三
パンセアラミュージック
2003-05-29


とにかく拍子のプロポーションが明確。音楽は「音符を弾くだけでは成立しない」と思っていた時期に、たくさんの方法論をもらった。

セイモア・バーンスタイン「心で弾くピアノ」
心で弾くピアノ―音楽による自己発見
セイモア バーンスタイン
音楽之友社
1999-04-01


留学から戻ってきて、教え始めた時に本当に死ぬほど読んだ。練習方法のみならず、音楽を弾く意味や精神的な部分にまで、わかりやすく書いてくれている。数年前にバーンスタイン先生のドキュメンタリー映画がちょっと流行ったけれど、この本を読むほうがよりロジカルに音楽教育メソッドとしては理解できるんじゃないだろうか。

吉田雅夫「よい演奏をするために」

フルート奏者吉田先生の本。シュミッツの「演奏の原理」を吉田先生なりに解釈して読み解いたもの。ギターでは旋律の力学を説明してくれている本は皆無ですからねー。これは本当にわかりやすく、旋律の歌わせ方の理論を与えてくれました。

ピーター・バスティアン「音楽の霊性」
音楽の霊性―ニューエイジ・ミュージックの彼方へ
ピーター バスティアン
工作舎
2000-01T

1994年に買っている。大学生の時だ。後ノリと前ノリなどの「グルーブ」を意識するようになった初めての本。これもまたテンポやアーティキュレーションという観点でも参考にしたことがたくさんある。今でも、この本で学んだことから少しずつ自分の形に整えている感じがしている。

ゲンリッヒ・ネイガウス「ピアノ演奏芸術」
ピアノ演奏芸術―ある教育者の手記
ゲンリッヒ ネイガウス
音楽之友社
2003-06-01

バルセロナ留学中の師匠アレックス・ガロベー先生のおすすめ本。当時はネイガウス本人の演奏も入手困難。でも、本は出ていた。もちろんスペイン語で。必死で読んだ。読んだらアレックス先生が言っていることもなんとなくわかった。音楽の丁寧さと「息」の長さとか短さ…絶妙なバランスコントロールをしないと音楽は死んじゃうよ!っていうことを学べた本でした。ゲーテの引用とかばんばん出てくるので「ああ、西洋の知識人だなあ」っていう感じがむちゃくちゃする本です。
実はゲーテ読まねば!!!って思った最初の本かもしれません 苦笑。

東川清一「シャープとフラットのはなし」
シャープとフラットのはなし
東川 清一
音楽之友社
1998-12-10


読譜の感覚が変わりました。シャープはシ、フラットはファ。そして、シとファのベクトルを考えることはとても大切ですよね。そんなシンプルなところを深ーく掘り下げた本。微妙なピッチ感にも敏感になれるかもしれませんね。

マティス・リュシー「音楽のリズム」
音楽のリズム‾その起源、機能及びアクセント‾ (要約版)
マティス・リュシー
中央アート出版社
2008-03-28

割と強引なところもあるけど、よくまとまっている本。音楽の拍節と、横の流れ(旋律)と和声と、アクセントをうまくからみ合わせて「最終的な表現になる」ということがよくわかります。やってみないとわからないロジックではあるのですが、割とこの分解された考え方は生徒に教える時にとても役立っています。

ジョン・W・デュアルテ「ギターのためのメロディーとハーモニー」
詳細
これはアマゾンにはなかったです。図書検索のリンクを貼っておきました。これは大学生の時に読みたおした本です。今でもたまによみます。復刊したらいいのに・・・と思うクラシックギター本第一位です。
全て譜例はギター曲。ある程度理論を勉強した人であれば、「ああ、あのギターの曲のあの部分は”終止の四六”だったのかー!」とか具体例がたくさん。


てな訳で、こんな感じです。もちろん、これが「僕に影響を与えた音楽書ベスト8」って訳ではありません。他に上げていけば、100冊くらいは紹介できますし、現在も増えています。音楽書って面白いんですよ。本屋に行って真っ先に行くのが音楽書のコーナー。立ち読みして「これは!」っていうのは一箇所でもあれば買います。

本棚は脳内の地図です。だから、図書館には行きません。相当入手困難な書籍でない限りは、買うことが大切。だって、脳内ですもの。

たまに、脳内公開してみましょうかね。しかし、ほとんどギター関係の本なかったですねー。音楽理論や表現理論はやはり他の楽器のものがわかりやすく丁寧ですね。いずれ、自分で表現法のテキストは書いてみたいなーとは思っておりますが・・・

弟子達のブログ

私が教えている生徒たちで、ブログを立ち上げている人が増えています。

一部には一般非公開でやっている生徒さんもいて、それはそれで本人と私とのネット上での「レッスン内容チェック」という趣もあって、お互いに勉強にはなります。

あと、私にはアドレスを教えないで、こっそりブログやってレッスンのこととかメモ書きしている生徒さんもいるようです。

(隠してないでアドレス教えなさい!!)

さて、最近も私の弟子2人がブログを始めました。

ひとりは現在私のところで習っている生徒の中で、1番の古株であります尾野桂子さん。すでにプロとして活躍中です。教えたり、演奏したり…。とってもがんばっています。まだ私のところで勉強してくれています。

http://blog.livedoor.jp/ono_guitar/

 

もうひとり、ブログ始めたばっかりです。

プロを目指して修行中の宮島幸太郎君。みなさんで応援してやってください。(噂によると)教室会報で連載中の「悩むコータロー」が読めるそうです。

http://blog.livedoor.jp/xxxfana_lunaxxx/

 

文章というものは、普段と違う生徒さんの姿が見えて非常に参考になるのです。レッスンの覚書をつけるにしろ、発表会の感想を綴るにせよ、文章にはやはり各人のフィルターを通しての世界が広がっているわけですから。絶対に私が見過ごしている何かがあると思うのです。

生徒さんにはレッスンのことなどをメモ書き程度でもいいので、ブログなどに書くことを勧めます。頭の整理にもいいですし、自分が思っている以上に過去のレッスンでいわれたことなどは忘れやすいものです。簡単でいいから文章化することで、記憶が定着します。

そして、更にそれは自分のアーカイブとして機能します。コンピューター上の利点としては、キーワードなどで検索も可能です。なんでもメモ書きとして残しておけば、あとで自分の脳内を検索することが可能となってくる…のですね。

実は私もときどき自分のブログに書いたことを「検索」します。

「あ、何か右手のテクニックについて書いたことあったなあ…」とか「モンポウについて何かまとめたことあったなあ…」とか…。

そうすると、忘れていた思考の断片がちゃんとブログに記録されているわけです。

かれこれ、このブログも2005年2月から書いていますので、過去を読みかえすと「新しい発見」とか「未解決事項」とかが発見できるのですね。そして、それを参考にすることも多いのです。

生徒のみなさんには、ブログを始めることをお勧めします。

アドレスは教えてもらえれば嬉しいです。

ちゃんとチェックしてあげます(余計なお世話?)。

 

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