さて、定期的に行なっている『誰でも参加できるギターテクニック講義』のお知らせ。
当教室では、毎月「日曜ワークショップ」というのをやっています。
2ヶ月に1回は私、富川勝智によるギターテクニックの講義となっております。今まで、たくさんの受講生に参加していただき、テクニックに関する「正しい考え方」をレクチャーしてきました。
今年にはいってからは、下記の本をもとにレクチャーを行なってきました。
ホセルイスゴンサレス ギターテクニックノート/手塚健旨・訳
著者:ホセ・ルイス・ゴンサレス
販売元:現代ギター社
発売日:1998-12-10
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具体的な練習方法、実際にどのような指の動かし方をすればよいのか?・・・そして楽曲においてどのように使われるのか・・・を今まで講義してきました。
今回も基本的には同じ方向性で講義をすすめたいと思いますが、更に発展させた形で行ないたいと思います。指の関節について、その構造と機能を徹底的に説明し、それが既存のギターテクニックとどのようにリンクしていくか・・・を説明したいと思います。
これは3月に湯布院にて行なわれた講習会でレクチャーした内容に基づいています。
・・・ということで、そのとき書いたテキストを読み返しているところです。
我ながら、一杯書いたなあと・・・こんな感じで、14ページ分あります。すべて指の関節のみの説明です。
もちろん、ギター奏法に関連したことです。私は解剖学者ではありませんから。
実際に湯布院ギターアカデミーで講義をしてみて、参加者さんとのワークショップにおいて気づいたことがたくさんあります。そして戻ってきてから自分の生徒さんたちとのレッスンの場で気づいたこともあります。
左手でいえば、こういう形の左手で押弦している人がいます。腱鞘炎一歩手前ですね。
このような傾向をもっているギター愛好家の方はたくさんいます。しかし、指の構造を知り、ちょっとしたトレーニングをすることで、スムーズに「押弦ができる指の形」を作ることが可能です。
そのための講義であると考えてください。
我々プロが、試行錯誤や数多くの経験から「自然に築き上げてきた」もしくは「意識して作り上げてきた」フォームを、理論面から説明し、それを実際に身につけてもらうための講義です。
この関節に関する知識は右手のフォームにも応用できます。
(実は3月の湯布院での講義は右手に関してのレクチャーでした!)
興味ある方は、是非ご参加ください。
日時は2010年6月20日です。会場は渋谷リフレッシュ氷川。時間は午前9時30分〜正午までです。参加費は2,000円。
参加は事前申し込みなしで大丈夫です。
多数のご参加、お待ちしています!
※会場などの詳細は富川ギター教室日曜ワークショップページをご覧下さい。
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関節
- ワルカー、小さなロマンス。冒頭。左手のポジションを意識して、スタート。4を押さえたために腕を動かさなければならないのは、ポジション移動時に指のポジション対応が崩れている証拠である。
- 楽曲のパターンを見つけることが楽曲の分析を助ける。
- 簡単なエチュードをデュオに分けて、練習する。そうすると、多くを得ることができる。デュオ的な駆け引きがソロ曲での表現力をアップさせる。
- 良い教本は、音階のポジションと和音の押さえを明確に意識した作りとなっている。そして、選別されているエチュードもその観点に基づいている。
- 右手のタッチ。和音を弾くのと同じ感覚で、アルペジオも弾けることが大切。
- 左手の指の向き(アングル)に注意する。ポジション移動時はできるだけそれをそろえることでスムーズな移動が可能なことが多い。簡単にいえば、腕のディレクションを崩さないことが大切なのである。
- 楽曲全体を通したら、近似している部分を探す。楽曲の構成を把握することによって、練習プランを立てること。闇雲に冒頭からばかり練習していると前半ばかり仕上がってしまう。簡単な楽曲分析は必要な作業である。
- 分析を怖がらないこと。少しずつ分かる部分から攻めていく。じょじょに分析の知識が増えていくにつれて、楽曲の仕上がりは早くなっていくはずである。
- パークニング教本、優秀な教本である。
- Pのタッチ。関節の使い方をしっかりマスターしている人は非常に少ない。「しなってしまう」のに任せるのはタブー。指の形状が元からそうなっている人はしょうがないが、全ての関節をある程度はロックできるように(固定できるように)すべきである。
- バッハ。ヴァイオリンソナタのアレンジ。ヴァイオリンとギターの性能の違いをしっかりと把握して表現を練っていくこと。持続音のイメージをもっておくことが大切。
- クレッシェンドをかける前の音量をしっかりと定めること。
- 指をマッチ棒だと思い、膝を使って「火を点ける」ことをやる。関節の固定化(カルレバーロ用語)はこのようにして体験することができる。
- こどもの生徒の場合、なかなか関節がロックできないことが多い。このトレーニングのためには「たくさん音階練習をやる」というのも一理あるが…もうちょっと合理的なトレーニング方法がある。「逆アルアイレ、逆アポヤンド」である。つまり弦の逆方法から弾弦。ラスゲアードの練習でも代用できる。
- ターレガ、アデリータ。マズルカのリズムが理解できれば、ターレガのつけたアクセントの意味が分かるかもしれない。長調部分だけ早めに弾く人も多いが、あくまで「長調的明朗さ」を出す程度のテンポ変化に留めたいところである。
- 楽器に上手い、下手はない。音楽的に上に登りつづけるだけである。下山することさえなければ、皆同じ山を登り続ける仲間である。
- ダウランド。蛙のガリヤルド。音のグループを徹底的に調べる。アポジャトゥーラをしっかり把握。
- 音がつながっている、又は切れている…このことに意識することが良い音楽を作ることの大前提。自分の音を冷静に聴くことができる人は非常に少ない。
- ヴィブラート有りのテヌート、無しのテヌート。しっかりと使い分けると音楽に奥行きがでます。なんでもヴィブラートは下品。
- ターレガにはマズルカのリズムの作品がいくつかある。ショパン的マズルカなのか、スペイン的マズルカなのかは各自の判断に任せるが、少なくともターレガが優れたピアニストでもあったことは考慮に入れておきたい。また、ターレガがどのような流派のピアノ教育を受けたかも結構重要な要素。このことは各自研究されたし。
- ジュリアーニ、ラ・メランコニア。ダイナミクスのコンとロールを学ぶのに良い曲。付点のリズムと八分(均等な)リズムの違いをはっきりと意識してアクセント付けしていくのがポイント。
- ヴィラロボス、エチュード2番。さまざまな運指をつけて試してみる。数回のレッスンで終わる曲ではない。テンポを上げていったとき、決まらなければ運指を変更し…というさまざまな試行錯誤を学習者に要求する曲である。シフトをできるだけ避けよう…とかスラーの位置を変更してみよう…とかそのときそのときでさまざまなポイントを定めて研究して欲しい。
- ギタルラ社「こどもギター教室2」。早い段階での5ポジション、7ポジションの把握はレパートリー拡充に役立つのに、よいアイデアであると思う。
- 音階練習やアルペジオを付点のリズムや三連符で行うことの意味を考えること。無意識になって指の動きを、意識的に戻す作業である。この作業を繰り返すことが基礎練習では大切である。このことが全ての音を適切なタッチで弾くことにつながっていく。
- 武満編、ミッシェル。低音進行をポリフォニックに扱うと、リズムの重さがとれる。
- ソル、セゴビア編エチュード15番。アクセントの前後の音に注意。この前後の音のバランスでアクセントの音を「らしく」聞かせることが大事である。
- 「指」「手」という認識をチェック。指を動かそうと思うと根元から(第一関節)から動いていない人が多い。これは体の認識の誤り。指の関節が手のひら側のどこにあるかチェックする。できれば触って確認。手の内側から曲げようと思うと、うまくいく場合が多い。
- トレモロの運指amiには一応意味があると思う。手指の動きの特性はいうまでもないが、音色の問題である。トレモロをひとつの「歌」であると考えると、ひとつひとつのトレモロが「丸く」聴こえるようにしなければならない。例えば、pimiにするとアタックが強くなりすぎるような気がする。もちろん、さまざまな組み合わせの練習は有効であるし、どのパターンでもできるだけ差異がないように練習すべきではある。上記の話は、それができたという前提での提案。
- 体験レッスンの生徒さん。鈴木巌さんの教本を独学で結構進んでいた。すごいなあと思った。なんだかんだ、この教本、実に良い編集で好きです。
- 牛を見張れ。音階の運指はふりましょう。とりあえず4音ずつで、しっかり運指を確かめながら練習。
- 私が言った事を素直に聞いてくれる生徒。ある部分を説明して、次回にはそれを曲中の応用できる他の部分にも応用できる。こういう生徒は伸びる。割合理系の人はこういうタイプの人が多い。
- レッスン合間、ラウロのソナタを遊び弾きしていたら、やってきた生徒が「そのくらいの曲はどのくらいで弾けるんでしょうか?」と訊いてきた。ラウロの他の曲ならいざ知らず、この曲は「弾く気になれば」でしょうね。
- カルッリのアルペジオでもなんでもいろいろ手を変えて練習しておくと、実に良い。Pのアポヤンドでpamiのパターンで練習しておけば、理論上はトレモロでもpをアポヤンドがかけられるはず。このあたりが分かってくると、基礎練習は楽しい。
- ホセルイステクニックノート。ターレガのトレモロ練習。想像以上に、効果的という生徒が多い。
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