おとといのことになりますが、重奏発表会のレポートです。
当日はいい天気…渋谷から副都心線で雑司が谷まで直結。いい具合に池袋先着各駅停車があったので、最短時間でいけました。約15分。初めての駅だったので、早めに着いたら、駅出口から2分ほどで到着…しそうな気配だったので、コンビニなどで時間をつぶしました。
午前11時からリハーサル。初めて発表会に出演する人もいるので、第1部はノンビリと。第2部も、それなりにしっかりとお互いの音を確認するようにリハをしてもらいました。で、第3部のリハはほぼ、一発勝負ですね。
リハ風景を写真でどうぞ。
会場の雑司が谷音楽堂には2階席があります。
音抜けはかなりいいほうで、場合によっては2階のほうが聴きやすいかもしれません。
奏者裏側、つまり舞台側からの眺め。
全体の席数としては50席程度を用意。
参加者×2くらいを想定。
私も2曲だけ生徒さんのお相手。
これはカルッリ教本の終わりについているデュオの一曲を相手しているところ。
手前が私です。なんとなく構えは生徒さんと似てくるようです。(生徒さんが似てくるんですかね?)
我が教室初の女子のみによるカルテット。年代は20代〜30代。お姉さんカルテットですね。
定期的に練習していた成果があがったようで、本番も見事な演奏でした!!
先日の重奏コンクールで入賞したrioricoギターカルテットです。
やっぱり、コンクールよりも自由で、幅のある演奏をしていましたね。
リハーサル中の控え室風景。
女子はお話楽しそうですね。
何を話しているのだろう?
ふと、リハの合間に外に出ると、「出待ち」のような風景が…。俺ってスター?…ということではありませんでした…。
会場内は飲食厳禁なので、みな、外で飲み物飲んだり、おにぎりをかじっているだけでした。
本番もつつがなく終了。控え室、会場、外の室温の調整がなかなか難しく、調弦について最後まで気が抜けませんでした。
今回の発表会にでた生徒さんはだいぶ、調弦についてたくさんのことを学んだことと思います。
先日もブログに書きましたが、チューナーの利用法もみなしっかりと学んだことと思います。各自のレベル(舞台経験)によってはチューナーを利用したほうがいいと思います。ただし、その場合でも、バンドリーダー(?)となる人(または経験が浅い人)がチューナーで正確に合わせていき、その音に他のメンバーが合わせていくほうがエレガントです。基本的に、メンバー全員チューナーをつけて合わせるというのは、エレガントではないというのが私の意見です。
演奏のほうは、皆、練習の成果を出せたと思います。なんだかんだいっても、普段個人的に集まって練習していたペア及びグループはスムーズにいっていました。皆社会的な立場も違うし、時間を合わせるのは難しかったと思いますが、そのなかでも時間をやりくりしてリハを重ねてきたのだなあ、とちょっと感動。
中には、ペアの片方のレッスンに押しかけてきてデュオ「レッスン」をしたペアもありましたが、こういう「やる気」は、教師として、そして音楽家として個人的に好きです。
アンサンブルを「趣味」のレベルできっちりと「本気で」やれるというのは、その人の文化度のレベルを表しています。そういう意味で、今回の参加者皆、文化度のレベルは(人間として)高いのだなあ…と思いました。
さて、個人的な話。たまたま、某生徒さんがアルカンヘルを購入!してしまったので、私と尾野桂子さんとのデュオはアルカンヘル2台ということになりました。つまり尾野さんがアルカンヘルを借りたわけですね。その場で決まったことなので、勘所はなかなか掴めなかったようですが、私個人としては「とても弾きやすかった!」ことは事実です。やはり、アルカンヘルの音圧は「残響が大きい」ホールほど効果を発揮しますね。
そして、今回も98年アルカンヘルを使用してみましたが、やっとこの楽器の癖が掴めてきたような気がします。もうちょっと低音〜中音域のバランスが掴めれば…という感じでしょうか?
打ち上げは目白まで出て居酒屋で。約3時間。その後2次会約3時間。アンサンブル後の打ち上げは、各ペア同士いろいろと盛り上がっておりました。その後の予定も?…というペアもあり…。いろいろとやっていくと、アンサンブルは奥行きが増して行きますし、おそらく独奏の演奏力にもつながっていくことと思います。
「良い独奏奏者は、優れたアンサンブル奏者であり、優れたアンサンブル奏者は良い独奏奏者である」…と私は個人的に思っています。
下記演奏プログラム掲載しておきます。
デュオ:「メヌエット」(ボッケリーニ)
デュオ:「舟歌」(コスト)
デュオ:「ラルゴ」(ヴィヴァルディ)「ブーレ」(バッハ)
デュオ:「オーラ・リー」「河は呼んでいる」
デュオ:「スペイン舞曲10番&12番」(グラナドス)
デュオ:「Op.120-3&4」(カルッリ)
カルテット:「クーラント」(プレトリウス)
トリオ:「オーラ・リー」(ポールトン)
デュオ: 「月光」(ソル)「禁じられた遊び」(ロメロ編)
デュオ:「ジムノペディ」(サティ)
デュオ:「不良少年」(武満徹)
デュオ:「アンダンテ&アレグレットOp.128−1」(カルッリ)
デュオ:「ロマンスOp.168」(キュフナー) 「アンダンティーノOp.241-14」(カルッリ)
デュオ:「励まし」(ソル)
カルテット:「鐘の響き」(ペルナンブーコ)
カルテット:「魔笛の主題による変奏曲」(ソル〜ディアンス編)