次の日曜日(1月26日)に『拍とは何か〜拍節感と自然なリズム』と題したワークショップを行います。
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そのワークショップでやる内容、テキストを作成するために資料を読み直ししています。音楽のリズムとは何か?…パルスとは何か?…拍とは何か?…拍節ってなに?…これらを知ることで何が得られるのか?…結局、これらのことを知ることで何が得られるのか?

音楽の生命力となるもの…たくさんの要素がありますが、音楽の基礎として、これらの用語を整理し、実際に演奏に応用できるようになることがとても大切であることはいうまでもありません。

ワークショップで行う内容を整理するために、重要な資料を書棚からひっぱりだして、再研究中です。

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せっかくなので、自分の知識の整理も兼ねてみなさんに資料紹介しておきます。



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音楽学全般の概論です。マイヤーの認知心理学的なリズムやパターンへのアプローチなど基本事項が丁寧に整理されています。



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認知心理学的に音楽のリズムパターンをどうとらえるか…拍節とパルスなどの関連について各研究者の研究を簡明に紹介。ゲシュタルト認知によるリズム把握、グルーピング、クロージャー認知による問題点…これは必読です。マイヤー理論の欠落点も指摘しており、音楽のリズムに関する理論がまた未確立であることを示唆しています。


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上記2冊で扱われているマイヤー理論の基本書。音楽家なら一度は目を通しておきたい必読書…ではあるのですが、内容が若干分かりにくい。上記2冊で軽く「概要」をいれておくと読破しやすいかもしれません。



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第4章「リズムとは何か」で、中世から現代までの拍子や拍節、リズムとの関連を哲学方面、音楽理論方面からしっかりとまとめています。時代毎の変化や音楽理論面での変化など、整理することが可能です。


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シンプルにして深いリズムに関する本。リズムというよりも音楽解釈全般を扱っているのですが、多くのアイデアを与えてくれます。特に20世紀初頭の音楽家たちのリズム感を学びたい方、アクセント感覚を学びたい方には最高の参考書。実践的な著作であり、たくさんのヒントを得ることができます。西洋クラシック音楽解釈の根本思想をそこに見ることができます。


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藤原義章さんのふたつの著作。「リズムはゆらぐ」のほうが、実践的。
「自然リズム」を提唱し、2拍子、3拍子、4拍子…それぞれのプロポーションを知ることができます。黄金比を用いた拍のプロポーションの説明は実際の演奏にすぐ応用することができます。拍における「アウフタクト、解放拍、頂上拍、上昇拍、下降拍」の区別を知る事で、音楽の「拍子感覚」が理論的に体感できます。


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いろいろな音楽分野、専門家の方が「リズム」について書いています。拍節とリズムについては田村和紀夫さんの文章がとても分かりやすいです。小節線の意味を理解することができます。
有賀誠門さんの文章は、西洋人と日本人の拍感、ビート感の感じ方の違いを身体動作を絡めて説明しています。西洋人の身体感覚を理解する事で、リズムの「立ち方」が分かります。強拍、弱拍でのアクセントの置き方もこの身体感覚の違いが理解できないと、日本人的な訛りのあるアクセントになってしまいます。



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上記の本で「拍子とリズム」について書いていた田村和紀夫さんの考えがより具体的に分かる本です。「拍子とリズム」と小節線の意味について更に詳しく知ることができます。


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私の愛読書です。とにかく科学的に検証しているデータ集。直感で「こういうことじゃないかなあ?」と思っていたものが、統計的にまとめられています。理論を構築する際やアイデアをまとめていくときによく参考にします。


…上記資料を読み込み中です。上記全ての資料の内容をワークショップの限られた時間内に盛り込むことが不可能ですので、エッセンスだけを取り出し、誰にでも分かるように説明していく予定です。
実際に演奏にどのように用いて行くか…実際にギターを使って演奏してもらいながら体感していただけます。シンプルな譜例で「拍節とリズム」について学んでいただけます。参加をお待ちしております。詳細は下記リンクをご覧下さい。

日曜ワークショップ:拍とは何か?




 


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