(注)昨年2011年終わりに書いた文章ですが、アップするタイミングを失ってしまいました。2011年終わり頃の気分でお読みください(苦笑)。
ワークショップや勉強会などについて書きます。
1:日曜ワークショップ(当教室主催)
2:ギター連盟ユベントスワークショップ(公益社団法人ギター連盟主催)
3:若手プロギタリスト志望者を集めての勉強会
1に関して。数年前から毎月行っているワークショップです。クラシックギターに関して幅広いテーマで行ってきました。震災後2回は別の企画に変更いたしましたが、毎月定期的に行われています。2回に1回は外部講師を招くというパターンを今年は少し変更いたしました。私個人が「ギター奏法」について深く語りたかったという気持ちがありました。
右手左手のテクニックに関して、解剖学的な見地、そしてギター奏法史的な観点からきちんと整理してみたかったからです。いままで10年教えていますので、現場での経験もしっかりと積んでいると思います。たかが10年なのですが、毎月コンスタントに50名教えています。なので、その積み上げにはある程度の自信があります。机上の空論ではないなあ・・・という感覚は自分のなかにあります。なので、今年はそれをある程度体系づけてみたいな…みなの意見を聞いてみたいな…という気持ちが強かったのです。
伝統的な奏法と現代的な奏法を分化することはプラスではありません。奏法は進化するものですが、きちんとしたものは残っていくのだと私は信じています。
2について。これは長年の懸案だった「学びの場」を作りたいという想いで実現させました。ギター連盟側の「啓蒙」の意図と合致したわけです。ギターを用いた和声学とギター史のダブル授業です。実践的なものを目指して講習会を2ヶ月に一度行いました。最初は30名近くいましたが、やはり挫折組は多かったです。それはしょうがないことなのでしょうね。このような「学校ではない」場所で継続して勉強を続けることは精神的な強さが必要です。そしてある程度の「余裕」が必要だとは思います。
しかし、それでも「学ぶひとは学ぶ」のです。学校という枠組みななければ学べない…というひとはプロにはなれません。プロはいついかなるときでも学び続けるのですから。師から離れても、学校から離れても。
来年度も同じ企画を行います。意識の高いプロ志望、本格的にギター音楽について総合的に学びたい!というひとの参加を期待しています。去る者は追いませんが、来るものは拒みません。
3について。これはより小規模で親密な場を若手ギタリストと作りたいな…という想いで毎月行っています。「読書会」をやりたい、という単純な動機でした。いまはシェーンベルクの作曲法について輪読しています。だれが何かを教えるというわけではありません。私はコーディネイトしているだけです。ギタリスト同士で5名が、毎回本を輪読し、譜例を研究します。それだけの作業なのですが、シェーンベルクという「思想家」の考えている内容を理解することは非常に難しいことです。ひとりだったら挫折するでしょうね。なので、数人でやる…のです。三人よれば文殊の知恵…とはよくいったもので、ある切り口が見つかれば「あ、そうか!」ということもあります。
ものの考え方、音楽についての語り口…たくさんのものを学べます。これも以降、じっくりと続けて行こうと思います。ギタリスト志望の方で興味のある方は富川まで個人的にご相談ください。
富川勝智
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